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愛着を抱ける「東京」を作りたい

 今回の都知事選で悪評高い選挙ポスタージャックの件ですが、こんなことがなんで発生するのは「選挙をまじめに考えてない」ということに尽きるんでしょうが、それにしてもなんでこんな破廉恥な行為に対する自制ができない人が増えてしまったのか。

 その心理に踏み込んだのが、6/21の八王子駅前での蓮舫候補の街頭演説会での、9:50くらいからの司会の方のスピーチでした。

 ああいう行為もまた、社会に対する絶望のあらわれなんでしょう。

 さて、そんなことを考えていて改めて実感したのが、「東京」という枠組み、共同体に対する自分の愛着や帰属意識の薄さでした。

 これが「八王子市」とか「多摩地域」とか、そういったものであれば、まだ愛着も感じもしますし、そこに暮らすものとしての責務も意識できます。
 でも、これが「東京」という看板が掛かると、それらが全部希薄になっていくんです。
 Jリーグで、地元クラブであるFC東京を応援する気になれなかったのも、それが理由でした。
 もしクラブ名が「FC多摩」とかだったら、てんぐの気持ちもかなり変わったでしょう。でも、個々の地域の軽視と、「東京」という言葉が象徴するものが持つエリート意識、それを感じると冷めてしまいます。この点では「Jリーグの巨人みたいなもの」とJリーグ発足時から見てしまってる東京ヴェルディに対しても同様です。
 ただ、その意味では町田ゼルビアは、「東京」ではなく地域の看板を掲げて戦ってるという点で、好感を持てます。

 東京都民もあちらこちらの地域から移住してきた人が多いでしょうが、その理由にしても、「東京に引っ越さないと生活が成り立たないから」という人も多いように思えます。

 東京都での出生率低下も、そんな醒めた気分が具体化したものと言っても良いかもしれません。

 今回の都知事選において、候補というより自分と同じ都民に対して訴えたいこと、それは「東京」という共同体に対して愛着や責務を自ずから抱けるような社会を作る、そういう方向へ東京都を向かわせる都知事選にしよう、そういう候補を選び、その声をSNSでもnoteでも実社会でも広めて紹介しようということです。


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