可処分時間の増加という課題
コスパだけでなくタイパという言葉までがポピュラーになってる昨今ですが、これってつまり、可処分所得だけでなく可処分時間の不足ってことでもあるでしょう。
そんな中で、過剰なまでにコンテンツが供給されていけば、そりゃ好き嫌い関係なくなくタイパを意識しないではいられません。といって、その業界も過剰と承知でも供給し続けない限り自分たちの経営が維持できないというのが現状でないかと思われます。
この状況が健全な発展を促すとも言い難いのも事実ですが、といって企業の経営努力やクリエイターの意識だけでどうにかなる問題でもありません。むしろ、社会の側から業界と客の双方が楽になる方向への変化を進めるべきじゃないか。
そんなことを、このロイターの「週休3日」についてのコラムを読んで思ったわけです。
考えてみれば、20年くらい前までは土曜日も半日くらいは仕事だったり学校だったりするのは当たり前だったのに、今では週休2日制は社会の常識になっています。
だったら、週休3日が新たな常識になる時代がきてもおかしくありません。
そして、週の休みが1日増えれば、その時間を利用して専門書を読んだり、より広い範囲の世間と交わって社会的な視野を広げていく。
そんな現役世代も増えていくことだって考えられます。
単なる怠惰でなく、社会全体が更なる、そして表層的な利益に止まらない成長と変化をもたらす意味でも、可処分時間の増加は社会的な課題とされるべきではないでしょうか。