ベルばらや三銃士の時代のようなファンタジー世界ってできないものかなあ
先日、ベルサイユのばらの電子書籍版が期間限定で無料配信されていたのでちょっと読んでみたら、「原作こんなだったの!?」と衝撃を受けました。
連載当初の時期が時期だったからというのもあるんでしょうが、オスカルはダイナミックプロ作品の主人公めいてやんちゃだし、登場当初は「オスカルの乳母の孫」という以上のオーラが全くないアンドレには「アンちゃん」というあだ名をつけたくなりました。
そしてなにより、ベルサイユ宮殿でチヤホヤされたマリー・アントワネット様が秒速で浮かれてる様は頭を抱えたくなります。
史実と照らし合わせると選択肢がなかったのはわかりますが、人選ミスだったんじゃないでしょうか、マリア・テレジア陛下……。
あのアニメ版のイメージよりも随分と軽やかな、往年の少年漫画的な原作版の雰囲気をいまアニメで忠実に再現しようとするなら、TRIGGER、それもダンジョン飯のスタッフが最適なんじゃないかなって気もします。
さて、いま「ヨーロッパ風のファンタジー世界」と言いますと、D&Dにしてもダンジョン飯にしても、色合いや味付けは色々あるにしても、概ねアーサー王伝説からロビンフッドくらいの世界観をイメージ元にしているものです。
もちろん、それはそれで良いのですが、このベルばらや、時代を少し遡って三銃士の世界、フランス史の時代背景でいうと絶対王政期にあたる、「サーベルと銃と宮廷貴族とブルジョワジーの近世社会」をイメージ元にしたファンタジー世界ってできないものかなって考えたりもしています。
TRPGでいうと、かなり古いシステムになりますが、ギア・アンティークもありました。
これだと、どっちかというとジブリ作品的なノリになっていきそうですね。ラピュタとかその辺の感じの。
そうそう、ベルばらと完全に同時代を舞台にしたスカラムーシュって作品もありましたね。
近世って時代は社会の経済活動も活発になり、ヨーロッパでも宮廷文化が花開き、学生は大学で勉学に励める環境が整ってきていました。
同時に利権に群がる宮廷貴族や革命を求める地下結社や他国のスパイ組織が秘密工作を展開していますし、その一方で紛争を剣で決着をつける決闘も行われたりするなど、剣と知恵を頼みに世を渡る颯爽たるヒーローの舞台にはうってつけです。
こういう世界観のファンタジー世界って、もっと出てきてくれないかなあと願いつつ、今日お休みだった奥さんに頼んで探し出してもらった文庫版を読むてんぐです。