「遅い」ことこそ「安心」と理性ある場への近道です
note公式のこの記事を読んで、改めてインターネット上の誹謗中傷を抑止するためにはサービス提供側の細かい施策や仕組みはもちろん必要ですが、ではユーザー側の意識としてはどうか。そこも考えてみました。
誹謗中傷や炎上が起こるのはSNS(特にX)ですが、そこの特徴は何か。それは一言で言えば「速さ」、投稿者と回数の圧倒的な多さに由来するタイムラインの絶え間ないと、それに対する激情の喚起です。そして、それは熟慮というものと相反するものであり、誹謗中傷や炎上への加担にも通じます。
であるなら、誹謗中傷や炎上の加害者、加担者にならない道、安心と理性あるインターネットを目指す道とは、「遅さ」を目指すことではないでしょうか。
どこかの他人による投稿の奔流から離れ、自分ひとりで何かについてじっくりと考えをまとめる、あるいはそれまでの生活の中で信頼できる面々との対話を重ねる。
SNSとスマホ普及から10年あまり、日本のネット環境の「速さ」は格段に向上しました。しかしそれは、交通事情に例えれば町中の公道でアクセル全開で暴走することが当たり前になったとも言えます。
であればこそ、まずは「交通安全」、安全なくらいの「遅さ」で走ろうというマナーを取り戻しましょう。「安全運転」の方が、結果的には「早く」目的地につけるものですからね。