立憲代表選の、いち党員からの楽観的な感想
本日は立憲民主党の代表選の投開票日でした。
一般党員のてんぐも中継を見てたが、野田佳彦候補が決選投票を制して新代表に選出されました。
てんぐ自身は枝野さんに投票したんですが、代表選での野田さんの発言に触れていく度に、「この人でも良いんじゃないか?」と真剣に悩みました。
いま世間の大多数が真剣に政治に求めてるのは、耳障りの良いポピュリズムではなく、おそらく「責任を持っていると信じられる与党による政治」でしょう。そして「我々は野党ではなく、そんな責任ある政権与党にならないといけない」ということをもっとも明確に示したのは野田さんでした。
そして同時に、今の国政が放り出している“人情”というものも野田さんの言葉からは感じられました。
「国ガチャ」の方はともかく、大事なことは、「親ガチャ」なんて言葉を使われるということは「教育の機会の均等を保証する」という役割を今の政治が果たしていないということであり、これをあるべき姿に戻すという意思表明です。
これは、自らの「責任」を自覚できている政治家の言葉です。
一方、枝野さんだけでなく、泉健太候補も吉田はるみ候補も好きでした。
特に、2021年の衆院選や2022年の参院選での敗北や維新の後塵を拝した支持率低迷期にも、解党的出直し論も起こらなければ離党ドミノも発生させず、こうして党代表選を堂々と行えるくらい立憲民主党を党首としてまとめ上げた泉さんには、大いに感謝してます。
はるみさんもドラマチックそのものの出馬への経緯も含めて応援したくなりましたし、だから投票先には大いに悩みました。
また、この機会に申し上げますが、この2ヶ月、てんぐはオリンピックへの嫌味、朝日新聞の星野智幸氏の論考に対する反応、そして青木理氏の「劣等民族」発言などを経て、今の「リベラル」を自認してる左派ポピュリストの傲慢さと無責任さと無反省さに満ちたエコーチェンバーには強い嫌悪感を抱いていました。
今回の代表選でも、このネット上の左派ポピュリストからの立憲との断絶を宣言する声が多数上がってました。
共産党のこの姿勢も、そんな左派ポピュリストの支持を掴もう、あるいは煽動して揺さぶって自分たちの影響力を残そうという打算から出てるとすら思えます。
でも、オルタナ右翼同様に、この左派ポピュリストこそ立憲が自民に代わる選択肢として世間に認知させない障壁になっていたのではないか。
そもそも「政治」自体を語ることが災難と不快を招くものだと有権者に思わせてしまった最大級の要因ではないのか。
そして、この左派ポピュリストの顔色をうかがう必要からの解放は、左派右派の軸などより実際の生活を考えたい中道からの支持を掴みたい立憲民主党の、今回の代表選における最大の成果ではないか。
あとは我々党員と、そして自民党以外の選択肢を真剣に選ぼうとする有権者の意識と行動の問題です。そしてそれは、野田代表という看板のもとでは、これまでよりむしろ容易になるでしょう。
てんぐは一党員として、今回の代表選に関して、このように受け止めておりますし、将来についても極めて楽観的に考えております。
追記:教科書に載っている党代表、野田佳彦
高野さんのnote記事で、野田さんについて「教科書に載ってる人」という声を紹介してました。
野田さんが首相やってたのって12年前だし、教科書に載ってても不思議はないか。
というか、「教科書に載ってた」に勝る知名度って、ちょっと想像つかないですね。
これは理屈抜きで大きな持ち味でしょう。