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てんぐクエストその10:いま、新たな伝説が始まった!
昨夜、ついに勇者てんぐは大魔王ゾーマを討伐し、そしてドラクエ史上最高傑作の始まりを体験しました!
というわけで、本日はその模様をレポートいたします。
初めて会った父オルテガという人
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あちこちにゾーマのマヒャドやオルテガの斧によるものを思われる跡があちこちに残ってるところからすると、ゾーマが地下層に控えてるのってオルテガの強襲を受けて敗走と退避を重ねていたからなんじゃないでしょうか。
そんなたったひとりの勇者オルテガにも、最期のときが訪れました。
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オルテガの最期は有名なイベントですが、ロト三部作を遊ぶのが初めてなので、これも初体験でした。
その末期の、懺悔にも似た言葉を聞いた率直な感想としては、「この人って、こんなに弱かったのか」でした。
ここにいたのは魔王すら畏れさせる超人ではなく、親らしいこともできなかった、そしてその許しを願う当たり前の心を持った人間でした。
そして、そんな人間に次から次に襲い来る刺客を蹴散らして道なき道を単身歩み通し、大魔王すら居城の最下層まで追いやる超人的な強さを与え、引き返して諦めるという道を断ってしまったわけです。
使命とは呪いでもある。
そう考えると、ドラゴンクエストという勇者たちの物語に差す、薄からぬ影を感じます。
大魔王ゾーマあれこれ
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たったひとりの中年勇者に恐れおののきペットをけしかけて、己自身はパニックルームまで逃げ込んだにしては威勢が良いな?
と、そんな具合にカンダタと同じ森川智之の声帯を持つ復讐者ことニンジャスレイヤーめいて罵倒しながら挑んだ人生初の大魔王ゾーマ戦です。
ところで、この場合の「魔王」って、魔神の王とか悪魔の王ではなく、魔術王の意味じゃないでしょうか。バラモス一族なんかは魔界の住人レヴナントの高位種族ってところなんでしょうが。
戦歴データで討伐したモンスターのデータを確認すると、アークマージなどの魔法使い系モンスターって、闇の魔力の誘惑に囚われ人らしさを捨てた人間であることが示されてます。
となると、ゾーマとはこの種の魔法使いの上位存在、他の作品の例を挙げるなら指輪物語のアングマールの魔王とか、D&Dのヴェクナとか映画でも出てきたザス・タムといったリッチに近い存在ではないでしょうか。
ちなみに大魔王ゾーマ、YouTube配信もやってたそうです。
……なんか、少し前の戦略大作戦の吹き替え追録を連想する声だなあ。
あの言いたい放題の天の声性格診断を受けて、よくあの精霊の祠へ全軍侵攻を命じなかったもんです。
そして、バラモスの太鼓持ちっぷりを見てると、ブロスの近衛兵から嫌われてるのも頷けてきます。下手すると、ルビスさまを捕虜にしたのもブロスの方で、その功績をバラモスが横取りしたくらいのこともありそう。
こういう光景見ちゃうと、なんか親近感湧いちゃうというか、憎めなくなっちゃうんだよなあ。いかんいかん、ゾーマ殺すべし、慈悲はない。
SPL 魔王よ、静かに眠れ
そんなわけで、名曲「勇者の挑戦」をバックに、勇者てんぐ一行とゾーマとの決戦が始まりました。
この諸悪の根源との決戦に際して繰り出したてんぐ戦法、それは!
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はやぶさの剣装備の盗賊カイシンによるダブル眠りアタックと、やまびこの帽子装備の賢者アズールによるダブル入眠攻撃の重ね打ちでした。
入眠攻撃が都合4回ならどれか一回くらいは効きます。しかも、素早さはこっちの方が上で、たまにターンまたいで寝てるから、その時ははやぶさヒュプノスハントで追撃も入ります。
そしてこのてんぐ戦法、ゾーマ戦に先立つバラモスブロス戦でも有効でした。コイツも良く寝るんだ、マジで。
というか、ここまで何度も魔王が寝るって、やっぱりオルテガの強襲で気力を消耗してたからでもあったのかな。
教訓:睡眠不足は魔王も殺す。
もっとも、残りHPが減ってくると流石にゾーマの攻勢も激しくなりますし、そうなると流石にアズールもラリホーよりベホマラーによる回復や、凍てつく波動で無効化される度にマジックバリアの貼りなおしの方が優先されます。
それでもカイシンのはやぶさ眠りアタックで削り、時たま入眠でターン行動不可にしながら勇者てんぐの稲妻切りでHPを削り、最後にゾーマへ引導を渡したのは、僧侶から戦士に転職して回復や支援から攻撃までマルチにこなすジェシカでした。
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前にも言及しましたが、D&Dキャンペーンのオリジナルジェシカの火力も凄まじかったですからねえ。最後に美味しいところ持ってく引きの強さもありましたし。
かくして勇者てんぐはゾーマを倒し、あの有名な呪いの捨て台詞も拝聴しました。
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おうおう、これが噂に名高い大魔王の負け惜しみかーくらいに受け止めてたこのセリフ、エンディングを最後まで見た後に振り返ると、とんでもなく大きく響くんですよねえ。
自分自身のための冒険
ゾーマを打倒してからは、光を取り戻したアレフガルド各地を巡り、最後にラルス王が待つラダトーム城にやってきました。
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そして、あまりにも名高い、ロトの勇者誕生のときを迎えました。
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やっぱり、アレフガルドに光を戻し、父の仇を討つのと引き換えにする覚悟を決めて故郷に帰る権利を投げうったわけじゃなく、不意打ちで故郷への道を断たれたとなると、このまま異郷の土となれと言われても納得はいかないでしょ。
そもそも、大魔王ゾーマが上の世界への扉を開けたのなら、他の誰かがまた開けられたとしても不思議はない。だったら、その方法を見つけ出そう。
それがロトとなったてんぐの、自分自身のための冒険なんですよね。
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いま、伝説がはじまった……!
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ゾーマ城攻略戦では存在自体を忘れてた聖なる守りことロトの紋章ですが、こうしてみるとラーミアを思わせる意匠に竜の女王も意識させるラインが入ってるんですよねえ。
そんなことを思ってたら、エンディング後のCパートで出てきた“アイツ”ですよ。
確かに“アイツ”に関しては名前は有名でしたが、素性や背景がよくわかってませんでした。それがまさか、ここでそう繋がるとはねえ。アレには本当に驚きの声が出ました。
多分、いまのRPGの感覚でドラクエ3だけを遊ぶと、これがドラクエ史上最高傑作と呼ばれてることには、懐古趣味や思い出の美化くらいにも感じる向きもあるでしょう。
でもそうじゃないんです、ドラクエ史上最高傑作は、まだ始まったばかりなんです。
この新たなロト三部作という伝説は、来るべきドラクエ1&2に繋がることで、より大きなサーガとなるでしょう。
その日が今から待ち遠しくてなりません、本当に。
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