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「テレビはオワコン」説の「テレビ」とは何なのか

 ネットでは「テレビはオワコン」説が流布して久しいですが、実際にプロが意識調査をしてみると、それとは真逆の結果が出てきています。上記の調査によると、若年層を指して「関心度は一番高い世代」と結論付けています。
 しかし、「大学生などの若い世代はアパートなどにテレビを置かないし、空いた時間はだいたいスマホを見てる」という証言もあります。この矛盾はどのように整合させれば良いのか。

 そこで注意すべき点は、「そのスマホで何を見ているか」です。

 もしスマホで見ているのがTverなどの、テレビ局の番組を配信するサイトであれば、それは「メディアとしてのテレビ」を好んで見ているのと大差ないはずです。

 では、地上波テレビ局というメディアではなく、家電としてのテレビに対する需要はどうなっているか。
 現在のそれを表すニュースが先日報じられました。

 こういうデータやニュースに触れて思うのが、「テレビはオワコン」説が正しいとしても、それは地上波テレビ局やその番組ではなく、テレビという家電への需要ではないかということです。

 そして同時に、自己の考えや党派性に沿った見解だけに触れ続けて客観性を失ってしまうネット世論の危うさを再認識させる事例だとも言えるでしょう。

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