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#銀河英雄伝説DieNeueThese
てんぐのノイエ銀英伝語り:第44話 旅立ち〜少年は、ついに自分のドラマの主人公に
物語の“主人公”としてのラインハルトは、三国志演義で言えば曹操のようなピカレスクヒーローなんですよね。帝国の支配者として時代を牽引し、社会の最大多数の要望をダイレクトに叶え、何より華もあるから擁護者も多い。芳樹御大の若い頃からの曹操びいきを反映させてるとも言えます。だけど客観的に見れば、「それ主人公のやるこっちゃないだろ」って所業も色々と多いんですよね。
これに対しユリアン・ミンツはというと、
てんぐのノイエ銀英伝語り:「真なる中立」としてのノイエ版トリューニヒト
昨日の記事でちょっと触れ損ねたんですが、ノイエ版トリューニヒトってどうにも気持ち悪いんですよね。それも、原作や別媒体とは明らかに異質なんです。
ノイエ版トリューニヒトの異質さ、訳のわからなさについては、前に書いたこの記事でも触れてました。
ただ、あれからだいぶ経って、今週の銀河帝国正統政府受け入れやラインハルトからの宣戦布告を受けてからの反応を見ると、もっと訳がわからなくなります。
てんぐのノイエ銀英伝語り:第43話 宣戦布告~ノイエは相変わらず社会と人々を描くのがうまい
はい、今週のノイエ銀英伝語りの時間がやってまいりました。
前回の幼児誘拐犯銀河帝国正統政府発足の話もですが、今週のエピソードもテンションが上がりました。今までの銀英伝では原作含めて軽視されていた部分、即ち生の民衆目線での同盟社会の描写に満ち満ちてました。まあ、地味は地味なんですが。
というか、今週の話って、帝国社会を描いたあの28話と対になってるんですよね。
衆愚の一言で語るなかれ、多種
てんぐのノイエ銀英伝語り:第42話 銀河帝国正統政府~ノイエ制作陣の空間把握能力が高すぎる
今週のノイエ銀英伝は、本当に楽しみにしてたというか、劇場で見た時も「こんなに地味な回なのに内容が濃すぎる!」と震えが走った回でした。
端的に言っちゃうと、ノイエのスタッフって、作劇的な意味での空間把握能力がべらぼうに高いんですよ。
ひとつひとつに意味を見出せる各シーンでのキャラクターの振る舞いや立ち位置もそうですが、もうひとつはイゼルローン要塞の立地環境の意味。
小野不由美が徳間文庫版の解
てんぐのノイエ銀英伝語り:第41話 矢は放たれた〜放たれた矢が貫くものは?
アメリカ大統領選の結果は衝撃的でしたが、あまりにも完全に勝敗が決まったので、かえってサッパリとした気持ちで今週のノイエ銀英伝を録画視聴してました。
と思ったら、かなり時事にマッチしてるサブタイトルにスリルを感じてしまいますが。
というわけで、今週のてんぐのノイエ銀英伝語りの時間です。
ノイエのヒルダはチョロくないぞ
予告動画のサムネイルになってるヒルダ嬢、かなり怒ってましたなあ。
ア
てんぐのノイエ銀英伝語り:第40話 迷宮~とっちゃん坊やと出来損ないの冒険者による幼児誘拐事件
今週のノイエ銀英伝ですが、完全に目つきがキマッてるこのとっちゃん坊やが生きながら地獄に堕ちるまでの第一歩を踏み出す回でした。
まあ、それくらいの罰は受けて然るべきだとは思いますけどね。
ど真ん中の「キルヒアイスが生きていたら」案件
幼帝誘拐事件については原作や石黒版、それにフジリュー版と見てきましたが、このノイエ版で初めて、エルウィン・ヨーゼフというひとりの子供のための怒りが込み上げてき
てんぐのノイエ銀英伝語り:第39話 雷鳴~“言葉”の重さと怖さ
今週の予告動画サムネイルのボルテックですが、初登場の頃は能吏って感じだったのに、なんか急に卑しい顔つきになっちゃったなあ。
これは、相手をナメて掛かってたからなのか、それとも実はガチガチに緊張していたからなのか。
そんなわけで、今週のノイエ銀英伝語りの時間ですが、テーマは「言葉の重さ」、あるいはそれを自覚しすぎるくらい自覚する生き方が沁みついた人と、それを知らない人、知らずに生きてこられた人
てんぐのノイエ銀英伝語り:第38話 決意と野心~ラインハルトという渦に振り回される人々
新章開幕! ……を告げるバラエティ丸出しのテロップ
ノイエ銀英伝地上波放送も、今週から本格的に4thシーズン「策謀」編がスタートです。
なので、これまでの振り返りがあるんですが……あの地上波バラエティ丸出しのテロップはどうなのよ? なんぼ日テレって言ってもさあ。
実質タダでノイエ銀英伝見れてるしTverで見逃し配信もされてるから文句は言いたくないけど、作品との世界観が乖離しすぎてるんだよ
てんぐのノイエ銀英伝語り:第37話 要塞対要塞 AktIV 決着~ラストラウンドでの激突はプロとプロの矜持とスキル
劇場公開時には第4シーズン「策謀」編の最初のエピソードとなった第37話ですが、今回はむしろ第3シーズンのラストラウンドといった趣きでした。
撃墜王ケンプ最後のフライト
ガイエスブルグをイゼルローン要塞に突入させる。
この決断に至ったとき、歴代のケンプに対しては「ついにイカれたか、このおっさん!」と毎回感じておりました。
でもノイエでは、それまでの表情の険しさがスッと抜けて、極めて冷静な
てんぐのノイエ銀英伝語り:第36話 要塞対要塞 AktⅢ 魔術師の帰還〜勝敗を分けた“雑談”と“公私混同”というファインプレー
要塞対要塞の戦いもいよいよ佳境に入りました。
サブタイトルは「魔術師の帰還」ではありますが、今回の勝敗を分けたのは、英雄でも魔術師でもない、“第三の人物”でした。
心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ(英雄にはなれるけど)
何やら「俺の周りって、俺を理解してくれる奴がいないんだよなあ」とアンニュイになってるラインハルトですが、権力を握るってそういうことなんですよね。
ついでに言
てんぐのノイエ銀英伝語り:第35話 要塞対要塞 Akt.Ⅱ 激闘~「老練」なる詰め将棋の恐怖、そして立身だけで結びついた軍団の不協和音
銀河の戦場に騎士道精神なし、それが「老練」なるメルカッツ殺法
今週は予告動画にもあるように、流亡の客将メルカッツ提督の復活がメインでした。
そのメルカッツ提督の話をする前に、ちょっと振り返りたいのが、前回のケンプからの「古風だが堂々たる」挨拶です。
帝国軍って、敵将に対して敬意を表するメッセージを発するということをたまにやるんですよ。
本編の時期でもアスターテ会戦でヤンに対してラインハル
キン肉マン完璧超人始祖編に見る「王者の徳」
日曜は実家に帰省してたので、月曜の夜にキン肉マン完璧超人始祖編1stステージ最終回を録画視聴しました。
本当に、かつて大好きだったあのキン肉マンが帰ってきたという高揚感を、今回のアニメ版でまた改めて感じました。
特に、アニメオリジナルの煽りVは毎回テンション上がりました。まあ、いつ作っていつ運営に渡したんだろうとも思うんですが。
スグルのはもちろんとして、悪魔超人軍の煽りVが良いんですよ
てんぐのノイエ銀英伝語り:第34話 要塞対要塞 Akt.Ⅰ巨砲、相撃つ~歴代最強のケンプ=ミュラー艦隊とガイエスブルグ襲来!
先週までの帝国同盟双方の社会の様々を煮詰めた展開や描写も大好きでしたが、今週から始まる要塞対要塞編のようなド迫力戦闘も、当然のことながら銀英伝の本領。まして、大きいところから細かいところにまで目も手も行き届くノイエであれば、猶更です。
その要塞対要塞の口火を要塞主砲によって切った(というか、あの砲撃指令のフレーズは振るってましたねえ。ちなみにコレ、ノイエオリジナルのセリフです)ケンプ提督によ
てんぐのノイエ銀英伝語り:第33話 武器なき戦い〜メンターなき青年ヤン・ウェンリー
今週のノイエ銀英伝は査問会編後半でしたが、その査問会は前座に過ぎず、本命は“個人”としてのヤン・ウェンリーと、“英雄”予備軍ヤン・ウェンリー、その双方を浮かび上がらせる2人の大人でした。
本来の「保守」政治家としてのホワン・ルイとジョアン・レベロ
「保守」というと、よく言って前例墨守、閉鎖的かつ退嬰的で、下手すると極右や差別主義と呼ぶべき者を包んでしまうオブラート、庶民の望みを阻む強者による