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北海道クラブマンカップ第2戦予選決勝レポート

【レースレポート】

イベント名:北海道クラブマンカップレース第2戦
参戦クラス:VITA-01
開催日:2021年7月11日(日)
開催場所:十勝スピードウェイ(クラブマンコース)
車名:さくら眼科ルーキーサポートFHT VITA
タイヤ:DUNLOP DIREZZA V-01
ホイール:TWS(鍛造ホイール)





〇予選〇 12位/14台中(9:00~9:20) 天候:くもり


前日までの走行で内圧がなかなか上がらないという症状があったため、最初に内圧を高めに設定しておき、途中ピットインして内圧を調整してからアタックするという作戦で挑んだ。
コースイン1~2週目はとても感触が良く、順調に行きそうな予感があった。しかし、走行3周あたりから徐々にグリップが低下していくような感覚があり、1分33秒9を記録したところで予定通りピットイン。内圧を下げ再コースインし、本アタックに入る。この時点で残り8分。再コースイン直後の1~5コーナーまでは感触がとてもよく、更なるタイムアップが期待できた。しかし、直後の6コーナーからグリップ低下を感じ、7コーナーでスピン。その後もグリップの低さを感じながらも続けてアタックを行い、1分33秒862を記録した時点で予選終了となった。

走行終了直後、内圧を測定するとターゲットよりもかなり高くなっており、グリップが低下していると感じた自分の感覚は間違っていなかったようだ。コースイン直後の時点ではグリップが高いと感じたが、その時にいつもより内圧が上がりやすいコンディションであると判断し、ピットイン時に内圧を低めに設定しておくべきだった。たらればだが、今回の予選は1秒以内に8台がひしめく大混戦となっていたことから、適性内圧で走行出来ていたらもう何グリッドかはポジションアップができたのではないか・・・と悔やまれる。限られた時間でマシンをベストな状態に仕上げタイムを出すという予選ならではの難しさ、奥深さについて身をもって感じた。




〇決勝〇6位/14台中(12:50~ 12Laps) 天候:くもり


決勝レースは12番グリッドからのスタートとなった。レースペースには自信があったため、スタートを決めて数ポジションアップを図り、その後は前のマシンのスリップに入り、プレッシャーをかけ続けてミスを誘発させるということを目標に挑んだ。

スタートでは、自分の中でベストの反応で発進し、11番グリッドの#5をパスし10番グリッドの#35の真後ろまでつくが、徐々に離されてしまった。また、5番グリッドからスタートした#516、7番グリッドからスタートした#777が大幅に出遅れていたためそれぞれをパス。1コーナーに入るまでに9番手までポジションアップすることができた。スタート数周後に#61がジャンプスタートのためドライブスルーペナルティを受けたことにより、8番手にポジションアップ。その後は6番手の#555と7番手の#35の後ろを走行。この2台が激しくバトルをしていたため、漁夫の利を狙いじっくりと観察していたが、抜けるような隙は無かった。その後#555が#35をパス。私はそのまま引き離されてしまった。しかし、残り3周の2コーナーで#30と#555がコースアウト。これで6番手に浮上する。残り2ラップで#5に迫られ、プレッシャーをかけ続けられたが、何とか踏ん張り抜かれることなくそのままチェッカー。デビュー戦を6番手で終えた。

走行を振り返ると、レース中のベストラップは#5とほぼ同じであったにもかかわらず、一時期3秒程度の差があったものの、気が付けば真後ろにまで追いつかれてしまった。レース後、#5の坂本さんより、近づくにつれてブレーキングポイントがどんどん奥になっているように見えたとのコメントをいただいた。自分では冷静に走れていると思っていたが、知らず知らずのうちに追いつかれてきたことによる焦りが生じ、操作が雑になっていたのかもしれない。決勝レースとなると、練習や予選とはまた異なる雰囲気、コンディションであることから、バトルをしながら安定的にラップを刻んで走行することの難しさを痛感した。




最後に


まずは、十勝スピードウェイの職員さんをはじめ、様々な人のご協力がなければ今回レースに出場することはできませんでした。お世話になった皆様には心より感謝申し上げます。今回の結果は課題の多く残るものとなってしまいましたが、もし次回以降出場させていただける機会があれば今回の反省点を生かし、納得のいく結果を出したいと思っています。

また、今回出場することでモータースポーツの奥深さ、難しさ、面白さを身をもって体感することができました。十勝レーシングスクールで講師もされている#30鬼塚選手は「ドライバーはとてつもない心拍数の中でドライブし、マシンからの情報を完璧に感じ取り、実行し、そのうえで他のマシンの動きを観察し、適切な判断を下すということを超短時間で行っている。出場しているドライバーは皆アスリートであり、外から見ている以上にすごいことをやっている。これがモーター”スポーツ”と呼ばれる所以である。」と話していました。最初は難しいことを言っているなと思いましたが、今となってはこの言葉がすごく理解できます。この感覚は、実際にレースに出場しないと絶対にわからないことだと私は身をもって体感したことから、一人でも多くの人に体験していただきたいと強く思っています。今回のレース出場で、アマチュアレースのクラブマンカップとはいえ、出場しているどの選手もすごい人たちなのだと改めて知ることができました。

最後に、このような貴重な体験をさせていただきました十勝スピードウェイの皆様、十勝レーシングスクールの皆様、ピットクルーを務めてくれた北大フォーミュラの2人、各エントラントの方々、そしてオフィシャルの方々。本当にありがとうございました。

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