6月29日VITA-01練習走行レポート

〇走行DATA〇
走行日:6月29日(火)
走行トラック:十勝スピードウェイ クラブマンコース
走行枠:①4R(12:30~12:55) ②4R(14:30~14:55) ③スクール枠(16:30~17:30)
使用マシン:VITA-01(十勝レーシングスクールCar No.10)
タイヤ:DUNLOP DIREZZA V-01(2020年製ユーズド)
ホイール:TWS(鍛造ホイール)

① 4R(12:30~12:55) 天候:くもり 気温:20℃
これまではレーシングスクールの特別枠として16時以降に単独走行をさせていただいていたため、通常のスポーツ走行枠(4R)で走行するのは初めてであった。また、これまではマシンに慣れることを目的として旧規定で使用されていたタイヤ(DUNLOP DIREZZA Z2☆SPEC(2016年製ユーズド))を使用していたが、今回からは実戦を見据えて現行規定のタイヤ(DUNLOP DIREZZA V-01(2020年製ユーズド))を使用させていただけることとなった。路面とタイヤの違いを感じ取ることを課題としてコースインすると、冷間状態では思っていたよりもグリップする感覚がなかった。そのため、タイヤに熱を入れることを心がけながら37 秒~38 秒程度で慎重に走行。タイヤに熱が入ったと感じたため6周目にピットイン。タイヤ内圧は事前の情報で頂いていた230kPaに合わせてもらい再度コースイン。大幅にグリップが向上したことが感じられ、内圧はこのあたりが良いと確認することができた。自己ベスト更新を目指してペースアップ。35 秒後半~6 秒前半で走行した。最後の周にベストが出そうだったが、8 コーナーの進入のブレーキングでオーバーステアを出してしまい大幅にタイムをロスしたためベスト更新ならず。ベストタイム: 1分35秒891

② 4R(14:30~14:55) 天候:霧雨
今回は十勝レーシングスクールのドライバー#30鬼塚さんに先導走行をしてもらい、追いかけながらの走行確認。鬼塚さんの走行ラインと自分の走行ラインを比較すると、自分の考えている理想のラインは基本的には間違っていないことが分かった。しかし、ラップタイムでいうと2秒以上の差が発生している。理想のラインはイメージ出来ていても、レーシングスピードで実現していくことの難しさを痛感している。走行後、鬼塚さんから次のような指摘を受けた。

・コーナーの進入から出口までの動作がバラバラで、スムーズに走れていない
・コーナーに入った途端に前荷重が抜けた状態となっていることから、アクセルオンをすると必ずアンダーが発生している
・車の情報を掴む自分の体のセンサーが磨けていない

確かにそのとおりであり、私の走りはコーナー出口でアンダーが発生しており、外に膨らんでしまう傾向にある。鬼塚さんは私の先導をしながらミラーで動きを見ただけでここまで分析されていたと思うと、クラブマンカップでトップ争いをしているドライバーのレベルの高さを身に染みて感じた。
課題は見えたものの、実践することが難しい。ひたすらに走り込むことも必要だが、一つのアドバイスとして「一般道でも常に車の動きを意識すること」と教えていただいた。鬼塚さんのトレーニング方法の一つとして、一般道においても路面から伝わってくる車の情報を目・耳・手・足・腰で感じ取れるように神経を研ぎ澄ませているとのこと。そうすることで自らの体のセンサーを磨くことができると教えていただいた。お金をかけずに日々の生活の中でも実践できることであるから、ぜひ取り組んでいこうと思った。
ベストタイム:1分35秒762(自己ベスト更新)


③ スクール枠(16:30~17:30) 天候:くもり
3回目の走行は 十勝レーシングスクール枠として、レーシングスクールチームの4台で走行。前半の25 分は各自フリー走行、後半はスタート練習を行った。
フリー走行ではS-FJ Driverである四倉さんに追走してもらい、自分の走りのクセや特徴などを見てもらった。走行後に頂いた指摘として、コーナーの進入までのブレーキングポイント、リリースのポイントや姿勢に関しては特に問題はないが、コーナー中盤からアクセルを入れている影響でどんどん外に行ってしまっているように見えたとのこと。また、4 コーナーでは突っ込まなさすぎだとも言われた。攻略のイメージとしては、舵を入れながらブレーキングして向きを変えるという感じで曲がる。また、7 コーナーでも突っ込まなさすぎで、縁石外側からエントリーするようなライン取りをするようにするようにした方がよいとのアドバイスをいただいた。

今回は内圧を色々と変更して、一番自分に合った内圧を模索した。走行開始時は温間250kPa に合わせ、十分に内圧が上がってきたのを確認してから 230kPa に変更、その後 210kPa まで減らした。250kPaでは1,2コーナーなどの高速コーナーでフロント、リア共に安定感が高まったが、4コーナー、7,8コーナーなどの低速コーナーでは逆にグリップが低いように感じた。特にリアのスライド量が多く、実際に8コーナーで初めてスピンを喫してしまった。230kPaでは1、2コーナーでの安定感が250kPaと比べて劣っていたように感じた。逆に、低速コーナーでの安定感は高まったように感じ、実際データでもボトムスピードが上昇していた。210kPaでは、すべてのコーナーで安定感に欠け、全体的にグリップが低すぎるという印象を持った。

またスタート練習では、本番を想定した形で実際のグリッドに整列して実施。
1発目では 3500rpm でクラッチミートをしてスタートした。結果うまくいき、#5 の四倉さんに並ぶくらいの良いスタートを決められた。しかし、実際のスタートではタイヤが冷えた状態なので、この回転数では確実にホイールスピンを起こすと鬼塚さんから指摘があり、リアのトラクションがかかったと感じるまでは半クラを活用すると良いとアドバイスをいただいた。その後の3 回は2000rpm でクラッチミートして、半クラを使用する練習をした。しかし、3 回とも半クラの時間が短く、回転数が落ちて大幅にロスをしてしまった。今後はコースインの際など、半クラの感覚をつかめるように意識をしていこうと思う。ベストタイム:1分35秒704(自己ベスト更新)

【1 日の総括】
今回初めてV-01を履き、他の人とほぼイコールの状態でタイムを比較できた。トップ集団は前回のレースで32秒台後半で周回していたため、一概には言えないが、3秒近く差があることが発覚した。簡単に埋められる差ではないが、1歩ずつ着実に差を縮めていきたいと思う。

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