Jリーグのクラブ名・呼称・愛称・会社名を整理してみた ※修正追記
事の経緯
名古屋グランパスの名前、名古屋グランパスエイトだった……
皆さん、名古屋のサッカークラブ・名古屋グランパスはご存知だろうか。
オリジナル10であり、かつてJ1リーグを制覇した強豪。名古屋の赤い鯱(シャチ)である。
私は、名古屋さんのクラブ名は「名古屋グランパス」だと思っていた。
正確に言うと、名古屋さんの昔のクラブ名は「名古屋グランパスエイト」だったが、当時8位が続いてなんかよくないからエイト外すか!ってなって、2008年に名前を変え、現在の名になったと思っていた。
だが違った。
(画像は名古屋グランパス公式HPから拝借しました)
名古屋さんの正式名称は「名古屋グランパスエイト」のまま!
変わったのは「呼称」だったのだ!!
つまり、浦和レッドダイヤモンズっていう正式名称だと長いから浦和レッズって自称しようか!っていうのと同じ…だと思う。
名古屋さんの場合、名前が長いからエイトを外したのか、本当に8位が続いてたから外したのか分からないが、長年私が勘違いしてたのは確かだ。
そもそも、正式名称と呼称、何が違うのか?混乱する人も多いと思う。
せっかくなので、クラブ名、呼称、愛称、会社名の定義をしようと思う。
クラブ名・呼称・愛称・会社名の定義
クラブ名(原語表記)
…クラブの正式名称。サポーターから呼ばれる短縮した名前ではなく「FC」がついたりする。
呼称(公式の呼び名)
…クラブが自称する名前。サポーターもそう呼ぶ事が多い。クラブ名より短く、呼びやすい。「FC」を短縮する事が多い。が、クラブ名とまったく同じ場合もある。
愛称(公式?の呼び名)
…呼称よりもっと短い名前。愛称を設定していないクラブも多い。これ本当に公式か?と思う愛称もウィキに記載されている。
会社名(運営会社の名前)
…クラブを運営する会社の名前。Jクラブも一企業なので、ちゃんと○○株式会社という名前がある。
ざっとこんなところだろうか。
全てのクラブに「クラブ名」と「会社名」はあるが、実は「呼称」と「愛称」はあったりなかったりする。
例えば、クラブ名が短い横浜FCはクラブ名を短縮する必要がないからだ。
しかし、横浜FCの場合、前身の横浜フリューゲルスの愛称「フリエ」と呼ばれる時がある。
また、FC東京を「瓦斯(ガス)」川崎フロンターレを「イルカ」と呼ぶファンも散見するが、クラブが自称したものではなく、ファンが勝手に呼んでいるあだ名なので、このnoteではクラブごとに雑感としてまとめる際に触れる程度にする。
それでは、地方ごとに各Jクラブの「クラブ名」「呼称」「愛称」「会社名」を今一度確認しようと思う。
なお、ウィキペディア、各クラブ公式HPで確認を行ったが、個人のまとめ故勘違いが探し残し等があるかもしれない。ご了承ください。
北海道・東北地方
クラブ名:北海道コンサドーレ札幌
呼称:北海道コンサドーレ札幌、コンサドーレ札幌
愛称:コンサドーレ、コンサ
会社名:株式会社コンサドーレ
2016年「コンサドーレ札幌」の頭に「北海道」がついた北海道コンサドーレ札幌さん。
呼称として以前の名前も使われているようである。北海道をつけないと怒られると思ってたので意外だ。
愛称は札幌サポがクラブを呼ぶ時に見る「コンサ」が一般的なようだ。
クラブ名:ヴァンラーレ八戸フットボールクラブ
呼称:ヴァンラーレ八戸FC・ヴァンラーレ八戸
愛称:ヴァンラーレ
会社名:株式会社ヴァンラーレ八戸
サッカークラブによくついてる「FC」は「フットボールクラブ」という意味だ。
八戸さんも例にもれず、正式名称だとフットボールクラブがつくようだ。
愛称はもっと短いのもあるのでは?と思ったが、ウィキペディアではこれ以上分からなかった。
サポーターの方、他の呼び名があったら教えてください。
クラブ名:いわてグル―ジャ盛岡
呼称:いわてグル―ジャ盛岡
愛称:なし
会社名:株式会社いわてアスリートクラブ
2018年、県内全域ホームタウン化を踏まえて「グル―ジャ盛岡」から「いわてグル―ジャ盛岡」になった盛岡さん。
なぜ平仮名なのかはよく分からなかった(分かりやすさ重視?)チーム名略称も「盛岡」から「岩手」に変更したらしい。
会社名にクラブ名が入っていないパターン。
クラブ名:ブラウブリッツ秋田
呼称:ブラウブリッツ秋田
愛称:なし
会社名:株式会社ブラウブリッツ秋田
少々長い名前だが、クラブが設定する愛称はないようだ。秋田サポが独自に呼んでる呼称はあるかもしれない。秋田サポの方教えてほしい。
ブラウブリッツ(Blaublitz)なので「BB秋田」という表記も見た。県内ではBBと呼ばれてたりするのだろうか?
クラブ名:ベガルタ仙台
呼称:ベガルタ仙台
愛称:なし
会社名:株式会社ベガルタ仙台
愛称はないが、クラブ名・呼称・会社名が同じシンプルタイプだ。
「ベガ」という略称もどこかで聞いた気がするが、アルタイルを無視する形になるから無しだろうか。
クラブ名:モンテディオ山形
呼称:モンテディオ山形
愛称:モンテ
会社名:株式会社モンテディオ山形
愛称はよく見る「モンテ」山形サポの方は大体こう呼んでる気がする。
愛称以外は仙台さんと同じシンプルタイプ。フットボールクラブもつかないようだ。
クラブ名:福島ユナイテッドフットボールクラブ
呼称:福島ユナイテッドFC
愛称:なし
会社名:株式会社AC福島ユナイテッド
福島さんは呼称及び略称として「福島ユナイテッドFC」を使っているようだ。
気になるのは会社名の「AC」だが、英語なのかイタリア語なのか分からなかった。知ってる人いたら教えてほしい。
関東地方
クラブ名:鹿島アントラーズ
呼称:鹿島アントラーズ
愛称:アントラーズ
会社名:株式会社アントラーズ・エフ・シー
日本を代表する強豪・鹿島アントラーズはシンプルタイプだ。
しいていうなら会社名がJ公式とウィキでは「エフ・シー」で鹿島公式HPだと「FC」表記なのでブレがある。どっち?
※追記 Jリーグ規約第31条によれば、カタカナの「エフ・シー」でした。
クラブ名:水戸ホーリーホック
呼称:水戸ホーリーホック
愛称:ホーリーホック
会社名:株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック
クラブ名がよく間違えられる水戸ホーリーホック。ホーリーホクッ!はJサポにはあまりにも有名。
ホクッ以外にも色々間違えられてるので、水戸さんと対戦するクラブや取材するマスコミは全員気をつけよう。
さて、愛称は水戸が抜けただけで特に短くはなっていない。
略すとマスコットのホーリーくんと被るので、それを避けているのかも。
クラブ名:栃木サッカークラブ
呼称:栃木SC
愛称:なし
会社名:株式会社栃木サッカークラブ
今後クラブ名が変わるかもしれない栃木SCさん。長い事名前を変える変えないと内輪でワイワイしてる印象だ。
栃木SCという名前、悪い訳ではない。FCやSCに地域名がついた名前は他にもいる。無理して造語のカタカナ名を作る必要はないと思うが、決めるのは栃木さんだ。
さてそんな栃木さん、愛称こそないが、栃木サポからは「とちえす」と呼ばれていると聞いた事がある。公式ではないが、短くて呼びやすそうだ。
クラブ名:ザスパクサツ群馬
呼称:ザスパクサツ群馬
愛称:ザスパ
会社名:株式会社ザスパ
2013年に「ザスパ草津」から「ザスパクサツ群馬」に名称を変更した群馬さん。
従来の名前だと草津温泉のチームという印象が強く、広く群馬県全体に愛されるチームと明確にしたいから変えたそうだ。
また「ザスパ草津・群馬」にしてしまうと、略称が「ザスパ群馬」となる可能性があるため、カタカナの「ザスパクサツ」としたらしい。
会社名も、以前は「株式会社草津温泉フットボールクラブ」だったが、2020年2月に「株式会社ザスパ」に変更している。
本社所在地も草津町から前橋市に変更しており、だんだん草津色が少なくなっているのは個人的に少し寂しい。あと前橋に上越新幹線とまってほしい。
クラブ名:浦和レッドダイヤモンズ
呼称:浦和レッズ
愛称:レッズ、赤い悪魔
会社名:浦和レッドダイヤモンズ株式会社
赤い悪魔って呼ぶ奴今いる!?
失礼。取り乱しました。赤い悪魔という呼び方、私は大好きですが、近年あまり見ないのでつい…
レッズさんは愛称の「レッズ」が有名だが、実はクラブ名は「浦和レッドダイヤモンズ」だ。
しかし、1992年のクラブ名は「三菱浦和フットボールクラブ」
その時の愛称が「レッドダイヤモンズ」 呼称は「浦和レッズ」
Jリーグが開幕して3年の1996年にようやく現在のクラブ名に変更したらしい。
要するに、愛称をそのままクラブ名に変えた過去があるのだ。
ちなみにレッズさんは前身時代を含めるとわりとしょっちゅうクラブ名を変えてるのだが、ややこしくなるので割愛する。
クラブ名:大宮アルディージャ
呼称:大宮アルディージャ
愛称:アルディージャ、栗鼠
会社名:エヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社
栗鼠って公式の愛称だったの!?
てっきりネットにおけるあだ名だと思っていた。本当なのか…?前述のレッズも赤い悪魔を自称した訳ではないし、「愛称」をクラブ公式が認めてるかどうかは、信ぴょう性が低い。
大宮さんはNTTグループおよび関連企業複数が出資して運営会社が設立したので、会社名もNTTだ。
クラブ名:ジェフユナイテッド市原・千葉
呼称:ジェフユナイテッド千葉
愛称:ジェフ
会社名:ジェフユナイテッド株式会社
呼称のジェフユナイテッド千葉をさらに短縮して「ジェフ千葉」と呼ばれる事が多い千葉さん。全体的にシンプル。
しいていうならクラブプロフィールにあった資本構成が本当にJR東日本と古河電工で5:5だった。JRのJと古川のFでジェフ!覚えよう!(覚えなくてもいい)
クラブ名:柏レイソル
呼称:柏レイソル
愛称:なし
会社名:株式会社日立柏レイソル
大宮さんのNTTといい、前身がバリバリの企業クラブだと会社名もその企業っぽくなるパターンがある。柏さんは日立製作所本社サッカー部だったので、現在の会社名も日立がばっちり入っていた。
クラブ名:FC東京
呼称:なし
愛称:FC東京
会社名:東京フットボールクラブ株式会社
呼称がない…!! クラブ名がシンプルなので、必要ないといえばない。会社名もシンプルだ。
ちなみに東京さんのプロ化前の名前は「東京ガスフットボールクラブ」この東京ガスからくる「瓦斯(ガス)」がネット上での東京さんのあだ名として一部で定着している。
ユニフォームカラーから採られた「青赤軍団」というニックネームもあるらしいが、そう呼んでる人は筆者の周りではあまり見ない。あと甲府と被る。
クラブ名:東京ヴェルディ1969
呼称:東京ヴェルディ
愛称:なし
会社名:東京ヴェルディ株式会社
Jリーグの歴史を背負うヴェルディ。その変遷は興味深い。
1969年のクラブ名は「読売サッカークラブ」だったが、2009年以降は現在の名前になっている。
途中で「FCニッポン」というサッカー日本代表みたいな名前になってたが印象的だ。ヴェルディも東京も入ってない。
ちなみに、クラブ名の最後についてる「1969」は創設年である。
クラブ名:FC町田ゼルビア
呼称:FC町田ゼルビア
愛称:なし
会社名:株式会社ゼルビア
去年はクラブ名が変わる変わらないとどったんばったん大騒ぎだったFC町田ゼルビア。
諸事情は割愛するが、結局2020シーズンは現行のままでいくことになった。今年の秋冬に改名問題は再浮上するかもしれない。
町田さんの頭についてるFC、よく忘れてしまうので気を付けたい。FC町田ゼルビア警察がいなくてよかった。
クラブ名:横浜F・マリノス
呼称:横浜F・マリノス
愛称:横浜FM、F・マリノス、マリノス
会社名:横浜マリノス株式会社
「横浜F・マリノス」は、最初は「横浜マリノス」だった。
※(最初は日産自動車サッカー部だろというツッコミは分かるけどややこしくなるので今はJ以前の話は割愛する)
この謎の「F」今は亡き「横浜フリューゲルス」を意味している。
1999年、フリューゲルス側の事情により、フリューゲルスとマリノスは合併し、マリノスに「F」が加わったのだ。
マリノス公式HPの「クラブヒストリー」では、横浜フリューゲルスの年表も掲げられている。
クラブ名:横浜FC
呼称:横浜FC
愛称:なし
会社名:株式会社横浜フリエスポーツクラブ
マリノスに吸収合併されたフリューゲルス、そのニュースを受け、横浜フリューゲルスサポーターの有志が立ち上げたのが、この横浜FCである。
この話の前後は色々エモいのだが、本筋とは外れるので気になる人は調べてほしい。
さて、クラブ名こそ横浜FCだが、会社名にフリューゲルスの略称である「フリエ」があるあたり、その名残が見える。
横浜FCを「フリエ」と呼ぶサポーターもいるぞ。
クラブ名:横浜スポーツ&カルチャークラブ
呼称:Y.S.C.C.横浜、YS横浜
愛称:Y.S.C.C.
会社名:特定非営利活動法人横浜スポーツアンドカルチャークラブ ※追記あり
株式会社じゃない…!?
いわゆるNPO法人というやつらしい。
愛称はY.S.C.C.らしいが、呼称のYS横浜の方が呼びやすいので、個人的にはYS横浜と呼んでいる。
余談だが、このクラブ、Jリーグが創設される1993年より7年も前の1986年に設立しており、その生まれは前述したフリューゲルスが少し関わっている。
※追記 Jリーグ規約第31条だと会社名が「(株)Y.S.C.C.」となっている。
しかし、公式HPだと「NPO法人 横浜スポーツ&カルチャークラブ」
う~~~~~~ん………???
公式HPのクラブ概要更新日が2019年12月
Jリーグ規約の改定日が2020年7月16日
Jリーグのクラブプロフィールを読むと、2002年に法人化してNPO法人になったとあるが、法人名は(株)Y.S.C.C.だ
NPO法人=株式会社 なのだろうか…?軽く検索したら、ミッション(事業目的)が違い、動く軸も株主利益か社会的利益かの違いがあるらしい。そうなってくるとJクラブは株式会社だが、地域の為云々という理想を語っており、利益追求の株式会社というよりか、社会的利益を追求しているNPO法人に近いものを感じる。
う~~~ん……
よく分からないので、保留。これの結論は「分からない」です。
クラブ名:川崎フロンターレ
呼称:なし
愛称:川崎、川崎F、フロンターレ
会社名:株式会社川崎フロンターレ
呼称はないが、ほぼクラブ名そのまま呼ばれる事が多い川崎フロンターレ。
一部ネット上ではマスコットの元ネタから「海豚(イルカ)」というあだ名もある。もちろん非公式だ。
クラブ名:湘南ベルマーレ
呼称:湘南ベルマーレ
愛称:ベルマーレ
会社名:株式会社湘南ベルマーレ
クラブ名や会社名がちょくちょく変わった過去はあるが、現在は非常にシンプルである。クラブ名に実はFCがつく!という事もない。
クラブ名:SC相模原
呼称:SC相模原
愛称:なし
会社名:株式会社スポーツクラブ相模原
SC相模原の「SC」は「スポーツクラブ」という意味だ。ここテストに出ます。
地名+スポーツクラブ、フットボールクラブ、サッカークラブ…というクラブは他にもいるし、世界を見渡せばACミランやリバプールFC等、ほぼ地名のみというパターンは多い。
でも、サポーターではない地元の人は「SCは~」と言ったりするのだろうか?
中部地方
クラブ名:ヴァンフォーレ甲府
呼称:ヴァンフォーレ甲府
愛称:なし
会社名:株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ
愛称はないヴァンフォーレ甲府。名前を区切ってヴァンが愛称!という事もないようだ。マスコットの名前になっちゃうし。
クラブ名と呼称も同じ。
クラブ名:松本山雅フットボールクラブ
呼称:松本山雅FC
愛称:ターミガンズ
会社名:株式会社松本山雅
ターミガンズ……?
長野県の県鳥である「ライチョウ」を意味するターミガンズ(英語: Ptarmigans)が愛称らしい。公式HPにもあったので公式だ。昔ちらっと聞いた事はあったけど、そうか愛称だったのか…
サポーターからの呼称は「山雅」が多いように見える。短いし呼びやすいし、地名と被ってないから使いやすい。
FCをよく忘れてしまうので、気を付けたいクラブのひとつ。
クラブ名:AC長野パルセイロ
呼称:AC長野パルセイロ
愛称:なし
会社名:株式会社長野パルセイロ・アスレチッククラブ
クラブ名の頭にある「AC」はアスレチッククラブ(Athletic Club)の略だ。よく付け忘れてしまうので気を付けたい。
愛称はなし。長野サポーターが「パル」と呼んでいるのは見たことがある。
クラブ名:アルビレックス新潟
呼称:なし
愛称:アルビ
会社名:株式会社アルビレックス新潟
この愛称はクラブも自称しサポもそう呼んでいるので、よく使われている。マスコットと被ってようがバンバン使っている。そもそもマスコットにはくん付けして使い分けてるので問題ない。
1年ほど前にホームタウンを全市町村に拡大させたが、県と県庁所在地の名前が同じなので、新たに県名を付けたすという事もしていない。
クラブ名:カターレ富山
呼称:カターレ富山
愛称:カターレ
会社名:株式会社カターレ富山
ザ・シンプル。富山さんの場合、4文字のカターレはそのままで呼びやすい。ので、愛称もカターレなのだろう。
その代わり(?)クラブ名の由来がちょっと複雑だ。
クラブ名:ツエーゲン金沢
呼称:ツエーゲン金沢
愛称:なし
会社名:株式会社石川ツエーゲン
一時期は「ツェーゲン金沢」という誤植・勘違いをよく見た金沢さん。昨今はすっかり見なくなった。「ツエーゲン」が浸透したのだろう。
愛称はないが、地元の人はツエーゲンと呼んでいるのではないだろうか。
※追記 Jリーグ規約第31条だと、会社名が「(株)石川ツエーゲン」公式HPでも確認。修正しました。
クラブ名:清水エスパルス
呼称:なし
愛称:エスパ
会社名:株式会社エスパルス
呼称はないが、クラブ名をそのまま名乗っている清水さん。
注目すべきは愛称だろうか。エスパ!?あ、あぁ~~でも清水サポがそう呼んでるのは何度か見た事ある~~!!
筆者が知らないだけで、公式もエスパと自称してる事が多いのだろうか?新潟は多いです。
会社名は旧名の「株式会社エスラップ・コミュニケーションズ」が清水っぽくていいなと思う。
クラブ名:アスルクラロ沼津
呼称:アスルクラロ沼津
愛称:なし
会社名:アスルクラロスルガ株式会社
水戸と並んで名前がよく間違えられてる気がするアスルクラロ沼津さん。
愛称はないが、サポーターはよく「アスル」と呼んでいるし、全力アスル!という標語?も見たことがある。
会社名にはクラブ名にスルガが付け加えられていた。詳しい事は分からないが、スルガ銀行が関係しているのだろう。
クラブ名:藤枝MYFC
呼称:藤枝MYFC
愛称:なし
会社名:株式会社藤枝MYFC
珍しいクラブ名である「MYFC」だが、これはそのままの意味で、わたしの(MY)フットボールクラブ(FC)という意味だ。
その由来は、ネットオーナーによる議論・投票により、戦術・運営・強化方針・人事などを決定する「ネットオーナーシステム」だろう。藤枝さんは世界で二番目のネットオーナーシステムを採用したクラブだった。
しかし、この形で活動を続けるのは難しく、2015年にネットオーナーサイトは閉鎖している。
クラブ名:ジュビロ磐田
呼称:ジュビロ磐田
愛称:なし
会社名:株式会社ジュビロ
非常にシンプルだ。ジュビロと短く呼びやすいため、わざわざ愛称をつける必要もない。
会社名にヤマハ入ってそうだなと思ったがそんな事はなかった。
クラブ名:名古屋グランパスエイト
呼称:名古屋グランパス
愛称:赤鯱
会社名:株式会社名古屋グランパスエイト
このnoteを書くきっかけになった全ての根源。
愛称の赤鯱もなに……?それも知らなかったんだけど…このnoteの主役はどう考えても名古屋。言いたい事が多すぎる。
本題だが、前述したように名古屋さんは2008年に「呼称」を「名古屋グランパスエイト」から、現在の「名古屋グランパス」に変更している。
要するに呼び方を変えただけで、クラブ名そのものは実は変わっていなかったのだ。ここテストに出ます。
変えた理由は「サッカーは11人でやるのに8がついててアンバランスだから」「8位が多いから、そのイメージを払拭するため」等と言われている。
指摘されるまで、私はてっきりクラブ名を変えたものだと思っていた。
だから名古屋さんをエイトを付けて呼ぶ人は、Jリーグバブルの頃から認識が変わってない人なのかな~と思っていた…
彼らは、正しかった……エイトつけてもおかしくない…なぜなら、それが正式名称だから!!
愛称の赤鯱も調べるまで知らなかった。でもまぁネットでJリーグに触れてる人なら「あぁ名古屋の事ね」と分かるあだ名だ。
クラブ名:FC岐阜
呼称:FC岐阜
愛称:なし
会社名:株式会社岐阜フットボールクラブ
ザ・シンプル。FCがつくとこは大体こうなる。栃木のように改名の動きも見られない。地名+FCというシンプル型はサッカーファンのウケも良いと聞いた。分かる気もする。
近畿地方
クラブ名:京都サンガF.C.
呼称:京都サンガF.C.
愛称:サンガ
会社名:株式会社京都パープルサンガ
Jリーグに加入した1996年は「京都パープルサンガ」だった京都さん。
2007年に現在の「京都サンガF.C.」に改名している。これはマジでクラブ名を変えている。呼称を変えました!というひっかけではない。
「パープル」は会社名の方に残ったらしい。
「FC」はしょっちゅう付け忘れてしまう…というか、いつもは「京都サンガ」と呼んでいる。
クラブ名:ガンバ大阪
呼称:なし
愛称:ガンバ
会社名:株式会社ガンバ大阪
クラブ名と呼称が同じパターンである。どちらもFCは付かない。
愛称も分かりやすく、呼びやすい。大阪って略すとどっちの事か分かんないしね。でもセレッソの人はガンバの事を吹田って呼ぶ人いるよね。
新聞表記等の略称として「G大阪」という略称もある。
クラブ名:セレッソ大阪
呼称:セレッソ大阪
愛称:なし
会社名:株式会社セレッソ大阪
オールセレッソである。愛称は設定されていないが、おそらくセレッソサポは「セレッソ」と呼んでいるのだろう。
新聞表記の略称として「C大阪」という表記もある。
クラブ名:ヴィッセル神戸
呼称:ヴィッセル神戸
愛称:なし
会社名:楽天ヴィッセル神戸株式会社
こちらもシンプルな構成。最大の特徴は会社名の「楽天」だろう。
旧名「株式会社クリムゾンフットボールクラブ」時代は、楽天の代表取締役である三木谷氏の個人資産管理会社から出資されていた。
で、2014年に楽天が運営会社の全株式を取得し、名実共にヴィッセル神戸は楽天の傘下となった。
スポンサーが運営会社となった、というなのだろう。このへんの会社経営とか株式のこと実はよく分からないので違ったらすみません。しかしこれもうクラブ名や呼称の話じゃないな。
中国地方
クラブ名:ガイナーレ鳥取
呼称:ガイナーレ鳥取
愛称:なし
会社名:株式会社SC鳥取
会社名の「SC鳥取」はガイナーレ鳥取の前身の名前である。
正確に言うと「鳥取教員団サッカー部」から1989年に「SC鳥取」になり、2006年に運営会社「株式会社SC鳥取」を設立。
クラブ姪は翌年の2007年にSC鳥取から、現在のガイナーレ鳥取に改称した。
クラブ名:ファジアーノ岡山FC
呼称:ファジアーノ岡山
愛称:なし
会社名:株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ
愛称は設定されていないが、岡山サポさんはファジアーノの事を「ファジ」と短縮して呼んでいる事が多い。おそらくこれが愛称に近いと思われる。
また、非公式だが、ネット上の略称としてマスコット由来の「雉」という呼び名もある。呼び名というより、雉サポ等のサポの自称として使われる事が多いが…
クラブ名:サンフレッチェ広島F.C
呼称:サンフレッチェ広島
愛称:なし
会社名:株式会社サンフレッチェ広島
こちらも愛称は設定されていないが、広島サポさんは「サンフレ」と略して呼んでいる事が多い。
また、こちらも非公式だが、ネット上の略称としてマスコット由来の「熊」という呼び名もある。そしてこれもサポの自称に使われる事が多い。
クラブ名:レノファ山口FC
呼称:レノファ山口FC
愛称:レノファ
会社名:株式会社レノファ山口
呼称にFC付くんだ…!!今までずっと「レノファ山口」と呼んでいた。
山口さんは盛岡、新潟と同じく全市町村がホームタウンのクラブだが、今までずっと県名だったので改名の動きは無い。
四国地方
クラブ名:カマタマーレ讃岐
呼称:カマタマーレ讃岐
愛称:カマタマ
会社名:株式会社カマタマーレ讃岐
名前のインパクトが強いカマタマーレ讃岐さん。由来は釜玉うどんと、イタリア語で「海」を表すマーレを合わせた造語だ。なるほどだからクラブカラーが水色なのか。海の色だったのか?
愛称の「カマタマ」は聞いた事がある。呼びやすくていい感じだ。
クラブ名:徳島ヴォルティス
呼称:徳島ヴォルティス
愛称:なし
会社名:徳島ヴォルティス株式会社
ヴォルティスを「ヴォル」と略す人も見かけないし、サポーターや地元民からの愛称は「ヴォルティス」だと思われる。
ネットで見かける徳島サポはたまに「渦サポ」と自称している。
クラブ名:愛媛FC
呼称:愛媛FC
愛称:なし
会社名:株式会社愛媛FC
ホームタウン名を入れたシンプルかつ馴染み深いチーム名である愛媛FC
愛称はなく、改名の動きもない。というかFCやSC勢は栃木以外は落ち着いている。
クラブ名:FC今治
呼称:FC今治
愛称:なし
会社名:株式会社今治.夢スポーツ
1976年、大西サッカークラブ(大西SC)として創設されたFC今治。
クラブ名の変遷は、大西SC→今越FC→愛媛しまなみFC→愛媛FCしまなみ→FC今治 である。
2009年に愛媛FCのアマチュアチームになったが、2012年に独立。それと同時に改名し、今の名前となる。
同年は天皇杯で当時リーグ優勝をしたサンフレッチェ広島を破り、話題になった。
九州・沖縄地方
クラブ名:アビスパ福岡
呼称:アビスパ福岡
愛称:なし
会社名:アビスパ福岡株式会社
クラブ名のアビスパはスペイン語で「熊ん蜂(スズメバチ)」を意味する。Jリーグでは珍しい虫由来のクラブ名である。
福岡さんもクラブ名の変遷が多いクラブだが、ある程度歴史があると改名してないクラブの方が珍しい気もする。
クラブ名:ギラヴァンツ北九州
呼称:ギラヴァンツ北九州
愛称:なし
会社名:会社名ギラヴァンツ北九州
愛称は設定されていないが、「ギラ」という略称で呼ぶ北九州サポの方を見たことがある。
また、北九州という市名も長い事から「北Q」と呼ぶ人も少なくない。私はそう呼んでいる。もちろん非公式だ。
クラブ名:サガン鳥栖
呼称:サガン鳥栖
愛称:サガン、サガントス
会社名:株式会社サガンドリームス
チーム名の「サガン」は、砂粒が固まって砂岩になるように小さい力を集結させ、立ち向かうことを表すそうだ。砂+岩でサガン。ポケモンにいたら岩タイプのジムリーダーだろう。
クラブ名と地域名がいい感じに一体となってる珍しいクラブだ。愛称に「サガン」があるが、「トス」を付けたくなる。
クラブ名:V・ファーレン長崎
呼称:V・ファーレン長崎
愛称:なし
会社名:株式会社V・ファーレン長崎
クラブ名に英字の「V」と「・」が入る珍しいクラブ名。ちなみにVはポルトガル語で勝利を意味するヴィトーリア、オランダ語で平和を意味するフレーデを意味している。
愛称はなく、おそらくサポーターも「V・ファーレン」と呼んでいるものと思われる。他に呼び方あったら教えてほしい。
クラブ名:ロアッソ熊本
呼称:ロアッソ熊本
愛称:なし
会社名:株式会社アスリートクラブ熊本
愛称はないが、熊本サポの方は「ロアッソ」と呼んでいると思われる。
会社名にクラブ名は入らないパターン。
クラブ名:大分トリニータ
呼称:大分トリニータ
愛称:なし
会社名:株式会社大分フットボールクラブ
愛称はないが、大分サポが自称する時は「トリサポ」と省略する事がある。
クラブ名・呼称は同じ。会社名もシンプル。
クラブ名:鹿児島ユナイテッドFC
呼称:鹿児島ユナイテッドFC
愛称:よかにせイレブン
会社名:株式会社鹿児島プロスポーツプロジェクト
よかにせイレブン!?
どういう…アレだ!?調べてみたら、鹿児島弁で「よかにせ」は「男前」「ハンサム」という意味らしい。
2019年によかにせイレブン総選挙なるものも開催していた。
この愛称はJFL時代の2014年に一般公募の中から選ばれたそうだ。
同年、ヴォルカ鹿児島とFC KAGOSHIMAがJリーグ加盟を目指して統合、その結果生まれたのが鹿児島ユナイテッドFCだ。
ユナイテッドは英語で「連合」「合併」を意味する。
クラブ名:FC琉球
呼称:FC琉球
愛称:なし
会社名:琉球フットボールクラブ株式会社
クラブ名は沖縄本島を中心に存在した琉球王国に由来している。
会社名も琉球を採用。愛称はなし。
感想
クラブ名と呼称って違うんですか!?というところからのスタートだったこのnote…
名古屋グランパスの名前をドヤ顔で説明したら「名古屋さんの正式名称は名古屋グランパスエイトのままですよ^^」とフォロワーさんから指摘された事から始まった。
クラブ名と呼称は、どちらも正式なものだが、同じものではない。まずは認識を改めなければいけなかった。
他のクラブも、私が勘違いしている・知らないだけで、結構こういう事は多いのでは?と思い、こうしてまとめてみた。
意外とそんなややこしい事はなかった。
しいていうなら「このクラブ、FCつくんだっけ?」「そんな愛称あったのか!?」「会社名に親会社の名前つくんだ~」という驚きや気づき、そういえば…というのはあった。
でも、大抵のクラブはシンプルで、名古屋さんのような誤解をしていたクラブはそんなにいなかった。よかった…
今後は気を付けようと思う。本当に……