石川奈青の退団と朝陽のレンタル移籍
アイスリボン所属の石川奈青選手の退団、そして朝陽選手のアクトレスガールズへのレンタル移籍が発表されました。
Twitterに書くと長くなりそうなので、ブログの方に思った事を書いておこうと思います。
石川奈青の退団について
石川選手に関しては退団は勿論の事、その理由が佐藤社長への不信感という事にも驚きました。彼女がやってる配信番組では、わりと社長と楽しく番組を進行していた様に見えたので、まさかそんな確執があったとは露知らず…。ただ、2月に入ってからサイレント欠場していた期間があったので、おそらくは今回の件が関係していたのでしょうね。
私が思うに彼女は情で動くタイプの人間で、自分よりも他者の為に頑張れる人でした。だからこそ、団体の為・仲間の為・ファンの為にも自分の不満は表に出さずに頑張って来たのかもしれません。しかし、そんな彼女でさえ、我慢の限界を迎えてしまったと。
彼女ならば、これまで通り自分を後回しにする事も出来たと思いますが、今回は自分の事を第一に考えた。まずはその決断を支持したいです。彼女の性格を知っていればこそ、難しい選択だったと思うし、身内を批判するのも並大抵の事ではなかったでしょう。今はただ、レスラーとして最後まで駆け抜けて、心身共に落ち着いた日々を過ごして欲しいですね。
石川奈青はアイスリボンを3月末で退団します。
— 石川奈青 (@ice_naoishikawa) March 16, 2023
関係者の皆様、応援してくださる皆様には突然の発表となり申し訳ございません。#iceribbon
佐藤社長について
さて、石川選手に名指しで批判された佐藤社長ですが、私には内情は知りかねる部分がありますし、社長側の反論も聞かない内に判断するのは尚早な気もしています。ただ、客観的な印象として、アイスリボンを退団した選手と社長の間に何かしらの遺恨が残るケースが多々見られるのも確かでしょう。
MIOさんがツイートしてた様に、社長と選手では見てるものも、考え方も違います。
選手の言い分も分かる。メチャクチャ分かる。
— MIOレフェリー (@MIOiceribbon) March 16, 2023
ただ争いは、互いに考える信念、正義に違いが生じた時に起こると思うのですよ。
社長は、集団を見て。
選手は、個を見てる。
とりあえず、これから先は、出てった選手も残った選手も、気持ちよく試合出来る環境になる様に、私は、私の出来る事をするだけ https://t.co/tuzOFvbx57
特に組織を引っ張る立場の人間は、時に人を駒の様に、モノの様に扱う局面が出てくるのかもしれません。でも、だからといって、人をぞんざいに扱っていいわけがなく、むしろ丁寧に寄り添ってあげないといけないと思うんですよ。昭和や平成はそれで通用したかもしれないけど、今は令和の時代。威圧するだけでは、若者はついてきません。
石川奈青からの批判について聞かれ、佐藤肇社長が答えようとすると「そうやって威圧的になるところですよ」と石川。アクシデント的なことが起きた時の対応が真摯ではないというのが大きかったそう。プロレスを続けたいと思える時まで休みたいとも。#iceribbon
— 橋本宗洋 (@Hassy0924) March 16, 2023
今回の石川選手の批判を受けて、佐藤社長はどうするんでしょうね?個人的にはリスペクト・トレーニングの様な講習を受けて、形だけでもアップデートしていく姿勢を見せないと、信頼は取り戻せないし、同じ過ちを繰り返すだけだと思うのですが…。何にせよ、石川選手の捨て身の想いを無駄にしないで欲しいものです。
朝陽のレンタル移籍について
朝陽選手の移籍に関しては、ネガティブな意見もあると思いますが、個人的にはポジティブに感じています。今年の初めにあった松下選手との確執、そして道場での籠城事件もあり、現在の彼女は腫れ物の様な存在になってしまいました。事件後は努めて明るく振る舞っていたものの、やはり団体内では居心地の悪さを感じていたのでしょう。
この悪い空気のまま団体運営を続けるのは現実的ではないし、解決するには両者が手打ちするか、どちらかが退団するしか選択肢はなかった。そういう意味では、この問題の一時的な解決策としては妥当な結論だったと思うし、もしかしたら事件を起こした朝陽選手に対する懲罰的な意味合いもあるのかもしれません。(罰扱いするのはアクトレスに失礼ですけどね)
また、今回のレンタル移籍は団体へのメリットだけでなく、朝陽選手個人へのメリットもあると思っていて。本人もブログで触れてる様に、アイスリボンにいると、どうしても甘やかされてしまう部分があると思うんですよ。キャリア的にも年長になって、叱ってくれる人はどんどん減っていくし、ファンだって、わざわざ厳しい事を言って嫌われたくはありませんから。アクトレスに移籍すれば、新人扱いから始まるのかもしれないし、アクトレスのファンからはブーイングを受けるかもしれない。そうした厳しい環境が今の彼女には必要なのでしょう。
もう少し付け加えると、非プロレス団体のアクトレスに移籍するのも良いと思うんです。朝陽選手は良くも悪くも頑固なプロレス観を持った人なので、これまでと違うプロレスやレスラーに触れて、見聞を広げて欲しいし、柔軟さを覚えて欲しいなと。レスラーとして以上に、パフォーマーや人間的な部分の成長を期待しています。
皆様へご報告です。
— 朝陽 (@_asahi0827) March 16, 2023
この度、アイスリボンとアクトレスガールズ(仮所属として)両団体所属になりました。
ブログを更新しました。
読んで頂けたら幸いです。
『皆様へご報告です。』#iceribbon #アクトレスガールズ
https://t.co/gbIGaWZMyv
最後に
なんだか、すっかりガタガタになってしまったアイスリボン。自分は家族的な雰囲気のあったアイスリボンが好きだったのに、あの頃のアイスリボンは一体どこに行ってしまったのでしょうか…。
正直、団体にも選手にもファンにも失望する事が多くて、もはや選手個人のハッピーしか願ってないです。退団する事がハッピーなら、退団してハッピーになって欲しい。すっかり愛が枯れ果ててしまった、石川の気持ちはよく分かる。
「明るい気持ちです。アイスリボンのエース候補と呼ばれてきたけど、エースにならなくてよかった」と朝陽。「アイスリボンにこうなってほしいとかはないです。団体がなくなっても構わない。それくらい精一杯やってきました」と石川奈青。#iceribbon
— 橋本宗洋 (@Hassy0924) March 16, 2023
ただね、惜しむべきは石川のベルト姿を見れなかった事。自分がアイスを追いかけ始めた時にデビューした選手なので、思い入れはあるし、苦労してた分、報われて欲しかった。
朝陽に関しても、ベルト姿を見たかったですよ。というか、朝陽・いぶき・石川・楓歩の四天王プロレスを見たかった!毎週ベルトが移動しちゃう様な、スリリングなタイトル戦線を見たかった!う~ん、残念!