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アイスリボン後楽園ホール大会『RIBBONMANIA2022』の感想

アイスリボン後楽園ホール大会『RIBBONMANIA2022』を配信にて観戦したので、簡単に感想を。

ちなみに、今回初めて「Iceribbon live」を利用したのですが、画質も音も良いし、接続も安定してて良かったです。Fire TV Stickのブラウザでも見れるので、TVでも簡単に見れました。


第1試合 ラム会長&山下りな&雪妃真矢&咲蘭&キク vs 谷もも&櫻井裕子&柳川澄樺&鈴木ユラ&海乃月雫

10人タッグという事でどうなるかと思いきや、楽しい部分もあれば、激しい部分もあって。なんだか、すごくアイスリボンらしい試合だな~と思いました。

アイスの所属選手は3人しかいないわけですが、それでもアイスらしさを体現出来ているのは、道場マッチなどで切磋琢磨してきた成果なのかと。そういう意味では、この一年の集大成と言える試合だったのかもしれません。


第2試合 真琴&星ハム子 vs 清水ひかり&松下楓歩

松下選手が清水ひかりに拘る理由がイマイチ分からなかったのですが、この試合を見て、なんとなく納得。おそらくは、お互いに蹴りを主体としたファイトスタイルで、プロレス観が似てるところが大きいのでしょうね。

この試合に勝ったら、ベルト挑戦も考えていたのかもしれませんが、残念ながら、むこまこの壁は高かったと。そして、むこまこが無敗のままタッグベルト挑戦を表明しました。


第3試合 弓李&本間多恵&尾﨑妹加 vs 石川奈青&あーみん&神姫楽ミサ

今年のアイスリボンを象徴するユニットは間違いなく、KISSぷりの3人でしょう。アイドル業界とのコラボでアイスリボンをアピールすると同時に、レスラーを目指すアイドルまで見つけてきたのですから。

対する、ぐりーんぴーすは…ごめんなさい、3人の歴史は分からないんですけど、何やら大きな絆のあるユニットな様子。時を経ても、こういう関係であり続けるのは素敵な事だと思うし、KISSぷりの3人も、こういう関係が築けると良いですね。


第4試合 真白優希 vs 鈴季すず

真白に関しては、前々から自分の限界を見極められる人だと思っていて。だからこそ、摩訶不思議なファイトスタイルに辿り着いたのだろうし、今回の引退も、プロレスラーとしての限界を見極めた上での結論なのでしょう。

本人は「真白ワールドを見せる」と言ってましたが、個人的には相手の技を受けにいく姿が印象的でした。まともに技を受ける事すら出来なかったデビュー当時を知っている人なら、感慨深いものがあったはず。レスラーとしての成長を見せる事が、応援してきた人達への何よりもの恩返しになったのではないでしょうか。

今がまさに全盛期…というところで辞めるのは、春輝つくしの引退とも重なるところで、真白を美しい姿のまま記憶し続けられる事は、ファンとしては幸せな事なのかもしれません。


第5試合 志田光&星いぶき vs まなせゆうな&トトロさつき

インターナショナルリボンタッグ選手権試合となった、この試合。序盤はいぶきを捕まえた挑戦者組が優勢に進めるものの、圧倒的な身体能力で試合を立て直す志田光が凄かった。スーパースターは伊達じゃないなと思わされましたね。

試合はそんな志田のアシストもあって、いぶきが勝利。しかし、試合後に放った志田の言葉は、いぶきにとって非常に厳しいものでした。志田がベルトを持つ事には功罪があると思っていて、1つは頻繁に防衛戦が出来ない事。次回は来年3月との事ですが、ちょっと時間が空き過ぎる…。これではベルト戦線が停滞しても仕方ありません。

そして、もう1つは、いぶきのモチベーションです。「打倒、志田光」に燃えてた頃とは違って、最近のいぶきはどうも精彩を欠いていた印象。本来ならば、ICE×∞を狙ってもいい…狙うべき選手なのに、狙いにいかない。そうした、いぶきの弛緩を喝破してみせた志田光は流石だと思うし、こんなにも愛のある叱咤は久々に見ましたよ。

年始からは、いぶきの「負けたら即ベルト返上ロード」が始まるみたいですけど、果たして、志田光からの試練をクリア出来るのか注目です。


第6試合 安納サオリ vs 朝陽

ICE×∞選手権試合となった、この試合。序盤から安納の右腕に狙いを定めた朝陽。この徹底的な右腕攻撃…どこかで見覚えがあると思ったら、6月のICE×∞王座決定トーナメントで、本間多恵が安納にした戦術でしたね。朝陽が本間から教えてもらった弱点とは、この事だったのか。

しかし、見た目に反して、なかなかタフなのが安納サオリの厄介なところ。気付けば、攻めてたはずの朝陽がバテてる。そうそう、6月の本間さんも結局は決めきれずに負けてしまったわけで、これが絶対不屈彼女と言われる所以なのでしょう。

安納のフィニッシュ技を返すなど、意地を見せた朝陽ですが健闘もそこまで。ただ返すだけでなく、カウンターで丸め込むなり、反撃する姿勢を見せれば、また違ったと思うのですが、そこまでの余裕はなく…。率直に言って、完敗でした。

朝陽という人間は、本当に浮き沈みの激しい人で。春輝つくしと闘ってた上半期はキラキラと輝いていたのに対し、下半期はアイドルユニットのドタキャンに始まり、プロレス面でも後輩に負ける事が増えるなど、本人が認める程のスランプぶり。

正直、裏切られた気持ちがないかというと嘘になるし、ガッカリする部分は少なからずありました。でも、これが朝陽という人間なんですよね。これまでだって、決して完璧な人間だったわけでもない。

むしろ何度も過ちを繰り返し、そこから何度も這い上がっていく…名前の通り、暗闇に沈んでから立ち昇るのが、朝陽らしさと言えるのかもしれません。今回の敗北から、彼女がどう這い上がっていくのか見守っていく事にしましょう。

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