営業企画(2)
前回の記事で開催決意表明?をした、営業企画「棲み家展」。
何を書こうか。どう書こうか。あれか、これか、と書き綴っていたものの。。。
う〜ん、なんか「違う」。 と、行き詰まって放心状態。
ついでに開催場所探しも難航中。ひぇ〜。
それでもプランニング(間取り)だけは進行中。これだけが楽しいからね〜♪
決意表明だけでフェイドアウトといういつものことになってしまうのを避けるため、
それと、自分の頭を整理するためにとりあえず書いてみよう。
長めのため 注)予算には充分な余裕がある!という方や、見た目や心地なんか二の次で、
とにかく広くて大きい家でしょ。という方には何の実もないお話となっています;
棲み家展とは?
単身者をメインにした極少人数向けの住まいを提案を模型を展示して提案するイベント。
小さいけれど居心地のいい「ねぐら」「鳥の巣」のような空間の提案を...
ということから「棲」という字をあててみた。
「小さい」ことにここだわってる(?)理由。それは、単身者に限った話ではないけれど、限られた予算を「広さ」と「部屋数」重視で注ぎ込んでしまって、他の要素(例えば、仕上げや家具、何より全体的な空間構成等々)に配慮しきれてない住まいづくりって勿体無いなと思うことが多いから。
心地いい空間=広さじゃないし、部屋数があれば家族それぞれが満足した暮らしができるわけでもない。
視界に入る景色(外の風景ということではなく)や触れるものの方が日常的な豊かさを与えてくれる要素としては大きいと思っている。
それに、生活は住まいが全てではないので、住まい以外も含めた生活全体を見て、
「広さ」や「部屋数」だけじゃない住まいづくりの考え方にも興味を持ってもらえたらいいなと思う。
一般的になっている価値観から一歩引いてみて、、、と言っても、特に変わったことをしようというのではなく、逆にシンプルに考えて、こんなカタチや考え方でいいじゃん。
そんな選択肢もありだね。という感じで、自分の暮らしに本当に必要なものは何だろう?と、見つめ直してみるきっかけになるような提案ができればと思っている。
ターゲットを単身者にしているわけは?
簡単に言ってしまえば以下の通り。
・必要最低限ってどんな感じだろう?ってことをシンプルに考えやすいのと、
2人なら?3人なら?となった時、
削るより膨らませる方がイメージしてもらいやすい。
・単身者向けの住まいの情報や選択肢が少ない。
・「自分」のためだけの住まいづくり、そしてそのお手伝いなんて、
間違いなく楽しいから♪
・私なら!(もう色々言い方考えると面倒なので言い切る)
先々の不安を含めたリアルなおひとりさまの住まいづくりを
楽しんでもらえる提案ができる!と思ってしまったから!
それぞれ書き始めると長くなるので、それはまた別の機会に。
(note更新のネタができた〜♪かも?)
棲み家展での提案内容について
おひとりさまで持ち家…パッとイメージするのは、40代くらい以降で安定の一人暮らしを満喫している人や子供の独立やパートナーとの死別によって一人暮らしとなった人。
そのような方々から、持ち家という選択肢も。。。という話や、
住み替えも考えるけど。。。といった声を聞くことも少なくない。
ということで、オーナー設定及びコンセプトとして考えているのは、
40代以降くらいのおひとりさま向けで単身者用住居+α(店舗、アトリエetc)
と、同居家族構成の変化によっておひとり様になった高齢の方向け断捨離住居。
さらに、それらを応用したもの、例えばひとり+ひとりのミニコーポラティブのようなものなどの計画・提案をしてみたいなと考えている。
次は計画・提案の中身。
おひとりさまと言っても一人ひとりそのカタチも環境も当たり前に違うわけだけれど、
持ち家と考えた時に一歩踏み出せない理由。それは、賃貸VS持ち家論争だったり、
老後生活における住まいに対するコストバランスだったり、やはり金銭面の不安が一番だと思う。
普通に考えて、一人で持ち家ってどうしたって贅沢なイメージだしハードルが高い。
建築コストだけではなく、税金や光熱費、資産価値などを考慮した上で賃貸よりもメリットのあるものでないと現実的ではないと思う。
もう一つは、様々な理由で手放さざるを得ない状況になった時でもなるべく有利に、
手早く引き継いでいってもらえる「軽さ」が必要だと思っている。
より柔軟で自由なおひとりさま生活、何かに縛られるのを良しとしない人も多いはず。
近しい家族がいない、いたとしても遠方となれば自分がいなくなった後のことも
自分で考えておかなければいけないのもおひとりさま。
(考えていない人が意外にいて驚くのだけれど)
個人的にも、建築を考える者としても、将来的なことを考えて計画するのは当然と考えているけれど、単身者向けとなればより踏み込んだ計画が必要だと思うし、他人にも引き継ぎたいと思わせられる、魅力のある住まいにしなければいけない。
以上のような考えから、今回はオーナー設定もこちらで考えることにはなるが、
・コストを考えた無駄のない“最低限”の住まいで、
・「荷物」として重たくならなず継ないでいけるもの。
ということをベースに計画・提案できるよう進めるつもりだ。
基本的には50平米程度。建築コストが上がりまくっている現状において、
無理をせず、見栄と固定観念を排除した機能的で汎用性のある...
「小さな住まい」「大きなねぐら(棲)」といったところかな。
にしても。。。おひとりさま、単身者、ソロ、シングル...
しっくりくるものがなくて、言い方に迷いが表れてる。
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