棉花娃娃っぽいケモ系ぬいぐるみ制作
流行っている割にケモっぽい子の棉花娃娃(ミェンファワーワー)って出てこないため、タイトルに入れたが棉花娃娃の定義は曖昧らしい。書いてあることは裁縫好きの素人左利き人間の主観。
※ぬい活とかは特筆するほど知識がない
今回のぬいについて
ぬいぐるみ熱が高まったのでVRSNS(VRChat,clusterなど)で使わせてもらっているアバターのぬいぐるみを自作した。
多趣味のせいでほかの趣味に熱中している間に、必死に調べまわったり手で感じた感覚を忘れがちなので備忘録としてまとめておく。
アバターの名前は「ウーシア」。VRSNSを始めて初めて購入したアバターでうさぎのような大きな耳とふわふわとした手がとても気に入っている。現在は確認していないがかつてAvatarMuseumQにて試着することが可能だった。
自分のアバターは既に改変済な為、今回は改変後のアバターを自己解釈で組み立てた。※念のためアバターの規約を確認したが、二次創作については特に制限がなかったので個人使用の範囲でなら問題はない、多分。
型紙について
型紙はベースとして「てづくり推しぬい wawaちゃん」という本の20㎝ぬい型紙を拡縮100%で使用した。この型紙の体型をできる限り維持することで衣装や髪型のベースを汎用性の高い20㎝ぬいぐるみから流用しやすいためだ。すでに本型紙を使用したぬいぐるみを一度作成済みなので素体のテストは割愛した。
材料
推奨メーカー、ブランド
「清原(KIYOHARA)」
「Clover」
「Little Closet」
「グッズプロ」
「オカダヤ」
各百円均一ショップなど
推奨販売者
「ユザワヤ」
「ABCクラフト」
「Amazon」
「Yahoo!ショッピング」
ecサイトなど
布はざっくり二種類用意した。
・ボアクロス
・5mmボア
1mm程度の起毛生地と5mm程度の起毛生地、これによってサラサラのボディパーツを前者、ふわふわもこもこしているパーツと髪の毛を後者とした。
また、角パーツのみ起毛のないトイクロスを使用している。
※布サイズ指定で購入する場合も少なくないので注意して購入する
内部には大部分は普遍的な綿を詰めているが、耳や角などの非人型パーツを着脱可能にするために頭部ニ箇所、臀部一箇所それぞれ小型の強力磁石を挿入した。さらに、安定した自立、ポージングのためにトイスケルトンと足底にコスボードを詰めた。
針はクロバー製の針、百均の針の併用、縫い糸はフジックスのシャッペスパン手縫い糸と百均のミシン糸、いつどこで買ったのかわからないミシン糸の併用。個人的に白、ベージュ、黒(グレー)は同じメーカーで買いそろえたい。すべて手縫いなのでどれだけ綺麗に仕上げても限界まで綿を詰めると縫い糸の色を確認できてしまうのでこだわるなら布と同色が欲しい。
刺繡糸は以前購入したAmazonのノンブランドのものと光沢のあるミシン糸、メーカー製の刺繍糸をそれぞれ使用した。市販のぬいぐるみのような仕上がりを目指すならミシン糸やlittle closetの刺繍糸のように細く光沢のある糸を用いるのがよい、らしい。大手ブランドの糸のほうが丈夫で毛羽立たない上に絡みにくく遠目で見たときにも比較的美麗に見えるほか、縫いやすさもお墨付きなのでよく使う色ほど金を積むべき。百均の刺繍糸は本当に勧めがたい。ちぎれるし。
そのほかの道具は大きすぎないプラスチック以外の刺繍枠、布以外切ったことのないハサミ、水溶性刺繍シート、布の色に合わせた見やすい色のチャコペン、使いやすい形の糸きりハサミ、カッティングマット、大きすぎないか使い慣れているアイロン、マチ針と仮止めクリップ、目打ち、布用接着剤、ほつれ止めなどを工程を鑑みながら使用頻度の高そうなものから適宜購入、準備。百均に売っているものも少なくないので汚損、劣化を感じたら早めに代替品を準備しておくとスムーズ。
ほとんどは幼少期に学校で買わされる裁縫セットに入っているし、何なら小型の道具は身だしなみ用の持ち歩き向けソーイングセットでも器用か時間をかけたらなんとかなる、あんまり考えたくないけど。
制作
原則上記の本の手順通り。刺繍は時間かかって面倒なので適宜行ったが普通に布がもったいないので使う布ごとに行うべき。
・面皮
顔面の図案をバランスを見ながら書き、刺繍シートになぞり書きなどで写す。この時糸の色を考えておいて色が移っても問題ないフリクションとか同系色とかのペンを使用すること(一敗)。今回作る自改変ーシアはメカクレ気味なので前髪は縫い付けない立体刺繍にした。
グラデーション部分は染色に自信がなかったのでバランスを見ながら型紙を寸断して、二枚の布を繋いでいる。
顔の部分に対して布の伸びに負けんがために裏面に接着芯を貼ることも多いらしいが、アイロンで布を焦がしたら動悸で進められなくなるので貼ったことはない。
二本取りで髪の毛のみミシン糸を使用することで光沢を意識した。交差、ねじれに注意しながらガイド線を引きつつ埋めたが左右対称にできる技量にはほど遠かった。
ステッチはよくわからないのでサテンステッチを多用しているが、機械刺繍に寄せたいならロングショートステッチとかグラデーションにしたいならロングショートステッチとかひたすらロングショートステッチ推しが強かったので練習して手足の肉球を埋めるときに少しだけ使った。
個人的にバランスよく感じた刺し位置は針の太さの2/3幅。
髪の毛の立体刺繍は調べても手縫いする人間があまり観測できなかったため、裁断前の髪の毛の布を刺繍シート二枚で挟んで刺繍→裁断してはみ出た起毛をカットしつつ糸の裏面にほつれ止めを重ね塗りした。
一定の太さ(気持ち細め)で交差させないラインを取って外側から埋めていくと思考放棄しやすい。
裏面は玉止めではなく糸同士絡めて糸処理したほうが進めやすい(戒め)
・ボディパーツ
二色のところは顔パーツ同様型紙をフィーリングで分割して縫い繋げている。前髪は裁断し、仮縫いしている。
この時の仮縫いの糸は解かないので組み立てるときに邪魔にならないように仕上がり線の外側を縫うとやりやすいが、縫い幅の目安にしたかったので向きを調整して仕上がり線の上を縫った。毛足の短い布やほつれやすい布ではやらないほうがいい。
ボディパーツの刺繍は腹部分のみ改変時に書き換えているので正規-シアとは異なるが、全体的に自改変-シアのテクスチャをモニターに表示したものを簡易的に省略しながらなぞって刺繍した。一本取り。
この時に刺繍する前に切り離してはいけない(後悔)。
・組み立て
白いパーツには白い糸、ブラウン系の布にはブラウンの糸で色の濃いほうを優先しながら糸を選択して半返し縫いで縫う。合印を確認しながら垂直に針を刺すとずれにくい。ミシンが使いたかった。
半返し縫いは外なら外、内なら内に針を出していくと縫い目が思っているシルエットになりやすい。
この布地はほつれないので縫い代をかなり狭くしても問題なかったので縫い終わったところも縫い代を少しずつ切っていく(アイロンをかけなくても布が倒れるくらい)と綿を詰めやすくシルエットがぶれにくい。
<<パーツを縫い代のことを忘れて切り離してしまった場合、かがり縫いをするとリカバリーが不可能ではない。>>
顎パーツの向きは間違えやすいので本をよく見る。
また、髪の毛などは巻き込んで縫わないようにしっかり押さえておいたり袋になっているパーツに押し込んでおく。
・綿詰め
他の人の制作したぬいの画像を見ながらシルエットを想像して詰める。
ツブ綿やペレットを推奨している人も少なくないので要検討。
鉗子はなかったのでピンセットで「固っっった……」ってなるくらいまで詰めた。高反発なくらい詰めると布もピンと張るし、左右で大きく形が違うパーツがあったときに気づきやすい。
手足の先とお腹に6割ほど綿を詰めて説明書通りにぬいスケルトンを挿入した。指が成人男性の一般的な太さよりやや細い人間以外はこのスケルトンを挿入した後の綿詰めのために鉗子を購入しておくと苦労が半減する。
このスケルトンは記憶の中のリカちゃん人形よりは曲がったまま姿勢をキープしてくれるので金銭的に余裕があるなら積極的に購入したい。
※裸の針金は錆びたり刺さったり、ぬいぐるみの寿命が縮むだけなので入れない。
ほとんど綿が入ったら磁石をねじ込んで外側から布越しに着脱パーツ側に挿入する予定の磁石をつけておく。
縫い留めなくてもよほど振り回さなければ磁石が大移動することはないが、できるだけ綿の外側に入れるようにすると安定してくっつく。
・顔立ちが思ってた感じと違うとき
綿を詰めて後ろ側を閉じた後、顔が長い気がする、頭の形が悪い、なんだか前に出すぎている、顎が首のない人みたい、と感じたらしっかり上部から揉んでいったりぬい向けマッサージを調べて施術するとかなり改善する。
正直、テディベアでもカントリードールでもコットンドールでも布がすべてつながった段階からぬいぐるみに自我が芽生えているような気がして顔面をもみほぐしたり外から針を刺して微調整したりすると痛みから恨みを抱いているような気がしてすごく怖いので手早く済ませた。
・追加パーツ
まだあまり似ていないような気がしても髪も体もベースなので髪の毛パーツを増やしたり、重要な耳、角を付けたらかなりそれっぽくなったので恐れる必要はあまりなかった。
パーツのデフォルメは誇張表現とサイズ比率に依存すると思っているのでunityを開きながらぬいのサイズに合わせてなんとはなしに試作*1、型紙*1を気が済むまで繰り返して袋状にすることを根底に追加パーツを制作した。
完成
普通に白の5mmボア買い忘れたので尻尾の制作が後ろ倒しになっているため未完。要領は他パーツと変わらない。
屋外に連れて行って撮るには衣装が制作できていないのでPhotoroomで作ったコラ―ジュ画像を貼っておく。
これを見返して問題ねーなとは思わずに動画とかほかの方の記事とか適宜照らし合わせるべき。
感想
wawaちゃん型紙の首周りの組み立て方はイレギュラー且つとても縫いやすい。
お顔刺繍の本も横にあると非常に安心する。