体育会所属と、就活と、鬱病。

私は大学時代は、体育会に所属していました。
(具体的には書きませんが、武道系体育会です。)

高校時代は『大学に合格したらテニスサークルに入って、ドラマのような恋をしよう!』と思っていたのですが(笑)、
父が『勉学も大事だが、大学時代は何か一つ、没頭できる部活でも入ったらどうだ?バイトは許さん。仕事は社会人になったら幾らでも出来る。小遣いなら幾らでもやる。勉学と部活は一生の財産になるぞ!』と勧められ、
体も鍛えることが出来る運動部に入ることにしました。

体育会というと、授業に出ることも制限され、ひたすら部活動に熱中させられるというイメージを持たれる方も多いと思いますが、私の入部した運動部は「学業優先」を目標に掲げていまして、部活動を理由に授業を休むことは4年間一度もありませんでした。
ただ、体育会と学業の両立は本当にしんどかったです。
私は自身の大学生活を振り返ってみますと「とにかく忙しかった」という印象が強いです。

また、武道系の体育会だったので、今の時代では考えられないくらい強烈な縦社会で、『あれ?これってパワハラなんじゃ…。』ってことも日常茶飯事でした。これもきつかったですね~。何度辞めようと思ったことか。
練習も厳しくて、血尿が何度か出ました。そのくらいしんどかった。

ひとつだけ良かったことは、就活ではプラスに働きました。
念のため、誤解のないように申し上げますと、景気が良かった時代のように「体育会所属の学生」ということだけで、即、就職に結びつくことはありません。
少なくとも僕の体験、又は聞いた範囲で、そんなうまい話はなかったです。
何度も言い切ります。ないです。

なにも、体育会でなくても構いません。
何かしら、ひとつでも構いませんので、大学時代、勉学以外に本気で打ち込んで、得たものがあると、就職活動の面談で、企業の採用担当の方々が僕の話を真剣に聞いてくださっていることが伝わってきます。
『あっ、僕に興味を持ってくださっている。』と嬉しくなりました。
運も良かったのでしょうね。就職活動は、比較的、スムーズに終えることが出来ました。
多分、体育会を通じて得るものがあって、それを上手く表現で来たのではないか?と自己分析しています。

あと、体育会に所属をしていて良かった点は、社会に出て、運動部特有の厳しい縦社会の経験をしていた為、多少の無理難題を吹っ掛けられても、表情はにこにこして『はい!わかりました!』と物分かりの良い後輩を演じて、心の中で『あっかんべー!』をする余裕もありました。
さらに付け加えると、メガバンクは体育会出身の方が多く、体育会のコネクションが仕事に大きくプラスになりました。

こんな感じで、社会人3年目までは、上手くこなしていたのですが、ちょっとメンタルヘルスに問題を抱えましてね。
ありていに申し上げると「鬱病」です。
心療内科系の病気は、そうそう治るものではなく、何年も付き合っていく必要があると聞き、頭が真っ白になりました。

「体力」「健康」「明るい」を売り物にしていた自分は、当時、かなりショックを受けました。
相談相手もいなかったので、今でも本当に辛いです。

推測ですが、知らぬ知らぬ間に無理をしていたんだと思います。
それと、両親の期待に応えようとも思っていました。
そして、会社に認めてもらいたいという承認欲求もありました。
あと、『自分は体力に自信がある!』と過信していましたね…。

「鬱病」は隠して、人事部の方に、営業の最前線から、内部事務へ配置換えをお願いしました。
多分、人事部の方は、僕がメンタルヘルスに問題を抱えていることを見抜いていると思います。
残念ですが、出世は、20代前半にして諦めざるを得ませんでした。

また、健康を害すると、今まで当たり前に出来ていた普通の日常的な事柄が、全く出来なくなることを、嫌ってほど、学びました。
それに、病気というものは、本当に自分自身がなってみないことには、その辛さは分からないものだなぁとも感じてます。
「鬱病」がこんなに辛いなんて…。
今まで鬱病の方の苦しさなんて理解出来ていませんでした。


この場をお借りして、老婆心ながら申し上げます。
生意気に聞こえましたら、謝罪いたします。ごめんなさい。

今、学生の運動部の方々や、又、社会人の方で健康に自信のある方々が、もしこのnoteを読んでいただけたのでしたら、過信は禁物です。
健康が一番の財産です。(これは本当に思います。)
私を悪い見本としていただけたら、一助となるならば、これに勝る幸甚はありません。


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