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【未来の日本?】コロナウイルスで中国経済はどうなったのか 【20200223最新】

中国でビジネスをしている身としては、本当に厳しい日が続いております。特にリアル店舗で商売をする非日用品を売る業態は、地獄の日々が続いておりますね。

その中、本日は「春节疫情期间网络零售研究快报」-春節、ウイルス期間のECリテイル速報-等、いくつかの報告を研究したので、それみて感じたことをメモ感覚でつらつらと書いてみたいと思います。

まず全体感としては以下

ブランド力があり、サプライチェーンが成熟している、オンライン化が進んでいる企業は影響が少なめ、オフラインに頼っている企業への打撃大きかった。

日用品はそれほど打撃少ないが、服やおもちゃなどの非日用品は深刻なマイナスに

製造業はサプライチェーンの停止(材料不足等の資材不足含む)工場の再開時期が決まらない中、工員の給与等固定費がのしかかり、キャッシュフローに大きな問題を抱えている

貿易系は売上がストップした中固定費のプレッシャーにより、膨大な圧力が

サービス業は逆境を利用し、生放送によるリモートサービス等の新事業を打ち出した企業は伸びている


業態別概況

アパレル

リアル店舗は85%-90%のマイナス(50-67%の店舗が閉店状態に)

ECの売上は50%マイナス

ベビー

オンラインを中心としたビジネスは影響が少なく、ブランドによっては伸びているところも。越境は物流の影響を受けて大打撃。まともに運営できないほどの企業も。

ウイルス規制前の駆け込みで1/24-25は爆発的に売り上げ伸びた

お菓子やスナック系

大打撃を受ける。供給と物流の影響大。

T-MALLは50%平均のマイナス

宅配APP等にトラフィックが流れる

化粧品

オンラインのベースがあったブランドは影響少ない。

オフラインは全滅

2月中ころからオフライン店舗(T-MALL)もマイナスに、他のチャネルに流れたか。

生鮮食品系

オンラインは激増

宅配の人員手配、商材の共有がネックに

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以上の状況の中で、共通して見られる解決方法は

1. 販売スタッフのSNS、ミニプログラム等を利用した販売

2. 生放送やミニ動画を利用しての販売、集客

3. EC比率により急激なシフトをする

私個人の感想としては、とにかく中国市場の速度がすごいという感じですね。2月1日くらいからすでに「家にいなきゃいけないけど、勉強は休まない」というフレーズで教育系の企業がオフライン講座の広告を載せ始めたり、いろんな生鮮系の宅配プラットフォームが、オフライン店舗の人員を宅配スタッフに転向させたり、宅配できる時間を毎日追加して需要に応えたりと本当に迅速な対応で、なんとかピンチをチャンスにしようという意識と、行動の速さにいつもながら驚かされました。

2020年、Q1/Q2は本当に大きな打撃を受けると思いますが、この速さを見ていると、Q3くらいからは復活するのではないかと。

今週は日本でもコロナ蔓延が騒がれています。万が一自宅ワーク等になった場合、日本企業も中国を参考に素早くピンチをチャンスに変えることができればいいなと思うのですが。

次回は今後の見通しをメモって見たいと思います。

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