【仕事で使えるレベル】 中国語習得に必要な心構え5箇条 【今からでも大丈夫】
中国でビジネスをして10年、いろんなところで出会う中国の人に、「中国語がすごく上手ですね、日本人とは思えないです」といわれます。
わたしの中国語レベルは下記の通りです
2008年 旧HSK 初中級8球
2019年 新HSK 6級
もちろん新HSKの6級は大したことないので、あまりいばれるものではないのですが、わたしは“裸考”でとることができました。裸考とは、全く準備しないで試験に臨むことをいいます。
ビジネス面では、中国の顧客との交渉、プレゼンテーションの作成と実施等も中国語で行っています。
私からすると言語はコミュニケーションツール以外の何者でもないので、しっかり伝える、理解ができるという点が達成できていれば、それ以上は求めないのですが、中国語に関してはそこそこできるというレベルにあります。
では、どうしてそこまで上達できたのか、今回は具体的な勉強法ではなく、心構えを書いてみたいと思います。
1. 面の皮を厚くする
とにかくこれが一番大事、5項目全体のうち60%を占める重要度と言ってもいいでしょう。日本人は本当にシャイ、そして人目を気にする。それもしかたなくて、日本語しかできない人が大半を占める社会が、日本人を異国語を話す人をあまりにも特別視するようになってしまっているのです。そして、それをさらに助長するのが、“他の人の外国語をジャッジする” ところですね
ちょっとここは英語の例になりますが、ビジネス上でだれかが英語を話しているとーーー「彼の英語はまあまあだね」「発音ちょっとおかしいよね」等々、日本人が英語を喋ると往々にしてこのような会話が付きまといます。私はいいたい。
Who cares ーーそんなの日本人しか気にしてないよ
私はビジネス上中国語、英語を使いますが、中国の人たちが話す英語や、他のネイティブでないひとが話す英語、中国語は、日本人より酷いなまりがあることも多々あります、しかし内容が通じる限り誰も完璧な発音かどうかなんてことは気にせず、自信を持ってバンバン会議やパーティ会場で発言します。
日本人だけが周りにジャッジされることを恐れて全く発言しない、なので、自然と使用回数も減り、上達が遅くなります。
日本以外の国では、誰もあなたの発音なんて気にしていない、内容が大事なので、そこでビビるのはやめましょう
2.触れる時間をとにかく作る
とにかくなんでも上達には時間ががかかります、そしてその時間は意識して作らないとできません。
野球が上手くなるためには毎日数時間の練習をする必要があるし、ゴルフでも、毎週ゴルフに行かない人がうまくなるということはあり得ません。
そこははっきりわかるのに、言語習得となるとこれがなかなか応用できないようです。話す時間、触れる期間を増やす。それしか方法はありません。
留学するのがいちばんの手っ取り早い方法ですが、そうでなくても身近に英語、中国語のチャンスは転がっています。特に中国語は、最近日本で働く中国の人が増えて、オフィスで働く人口も増えていたりするし、相互学習等のコミュニティも豊富にあるので、本当に豊富な機会があると思います。
私は2008年一度中国から日本に戻って、日本で4年ほど過ごしたのですが、その間も中国ドラマを見たり、中国、日本の友達と「中国語会」という中国語しか話してはいけない会を開いて、常に触れるようにしていました。そして、これは面の皮が厚い私だからしていたのですが、日本人と話す時も相手が中国語がわかる場合は中国語で話していました。周囲の人は「何だこいつら」みたいな目で見てきますが、上達の方が大事だと思っていましたし、当人たちはその状況をたのしんでいましたね。
3.耳から入る
人は異なった得意な学習方法があるということは知っていますが、こと中国語の学習については、私は耳から入る学習をお勧めします。
理由は二つあります
1) そもそも中国語自体が、発音というものを重視する
2) 日本人は読む、書くが出来るのでそちらにどうしても走りがちになる
ということですね、中国語は四声や、抑揚があって同じ韻のことばでも、抑揚が違うと伝わらないということがままあるので、とにかく多くの日本人が引っかかるところです。
聞く、話すがとにかく難しいので、日本人はそこから逃れようとしがちです。しかし、のちのことを考えると、特に聞き、話すを出来る方がビジネスに使うという面では即効性があります。
そこでみなさんが聞いてくるのは
それはわかってるけどどうやってそれを勉強するかききたいのよ
ということだと思います。
わたしはとにかく“耳”からはいることをお勧めします。聞き取れない言葉ははなせないので、とにかく聞きまくって、意味が分からなくても、コピーできる(同じ音をだせる)くらいに聞くことですね。わたしは2007年当時毎日3時間中国語の文章をテープで聞き続けました。正直意味が分からなくてもよかったので耳をならしました。
4.好きなところを見つける
スキこそものの上手なれではないですが、とにかく興味があるところを無理やり見つけて、そこを切り口に日常の中に中国語を融け込ませることです。
わたしは、映画、中国ドラマでしたが、音楽、女優等なんでもいいので、好きなものを見つけることですね。
当時インファナル・アフェアという映画(中国語名「無間道」)のトニーレオンが大好きで、何度も映画を見て彼の言い回しを真似していました。 ーーー後から分かったのですが、トニーレオンは香港人で、映画内での共通語は声優のアフレコだということに気付いて、ぁぁぁとなりましたね。
5. 俺にできないはずがないと思い込む
最後は、面の皮と共通しますが、もうこれですね。根拠のない自信というか、「言語なんて子供でもできるんだから、俺にできないわけないだろ」という気持ちでやっていましたね。
腹話術で有名な一刻堂さんが、腹話術界ではできないとされていた、「マ・パ・バ」を唇を離さず発音できるということで、話題になっていました。あるときそれができるようになった理由を一刻堂さんが語っていたのですが、それは
「マ・パ・バ」は唇を離さないと発音できないという言語学の常識を知らなかった
ということです。
今からやってもうまくなるわけがない、もう歳だから、とか理由を見つけてやらないことは非常に勿体無いです。あなたが40歳でも50歳でも間に合わないということはないので、面の皮厚く、自分を過信して頑張っていきましょう。
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