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ステラボールの爆音を持ち歩きたい

突然だが、私はヒプノシスマイクの舞台版(以下:ヒプステ)が好きである。

元々演劇が好きではあるが、半年に一回見に行く程度だった私がどっぷりハマっている作品がこのヒプステシリーズである。
新作が発表される度にTwitterで大騒ぎし、どうにかチケット代とスケジュールを捻出し現場へと足を運んでいる。未だ飽きる気配がない。

何度も現場に通いたくなるその中毒性は「音」にあると思っている。

素晴らしい要素は数多くあるのだが、何よりも私は初めて見に行ったヒプステTrack.2 Replayの会場だった品川プリンスステラボール(以下:ステラボール)の胸に響いてくるような爆音が忘れることができずに、ずっと応援し続けている。

私はステラボールの心臓を震わせるあの音が大好きなのだ。

麻天狼(チーム名)の『Blast Wolf』(曲名)のドゥンドゥンとドゥーンに魅せられてしまったあの時からずっとヒプステの繰り出すステラボールのドゥーンを浴びるためにチケット代を出していると言っても過言ではない。
直近のヒプステ-New Encounter-のドゥーンも極上だった。

あの音をどうにか持ち歩くことができないだろうか。
完全再現は無理でもどうにか近いドゥーンを耳元で感じていたい……!!!!
そう考え、私は秋葉原へと向かったのだった。


秋葉原のイヤホン専門店e☆イヤホン。
初心者から玄人までありとあらゆる音のヘッズたちが集うお店。
私はことガジェットに関しては秋葉原のスタッフの皆様に絶大な信頼をおいており、こちらのe☆イヤホンにも何年か前から通わせていただいている。

e☆イヤホンの素晴らしい点は大きく2つある。

・ほぼ全てのイヤホンがその場で試聴できる
・スタッフがオーディオガチ勢しかいない

特に前者!全てのイヤホンをその場で自由に視聴できるのが嬉しい。ショーケースに並んでいる商品もスタッフの方を呼べば試すことができる。商品ごとに簡単なマニュアルも完備しているため操作に迷うことも少ない。ありとあらゆるイヤホンを手軽に比較することができるのはe☆イヤホンならではだ。モデルごとの細かな違いを比べてみるだけでも楽しい。

じっくり聴き込むこだわり派も多く、音の違いを視聴して比べるため、店内が混み合っていても静かな時がある。
聴き比べた際の疑問もガチ勢のスタッフの皆様に質問できるので安心だ。

ここからが本題。

改めて整理すると、今回はヒプステの劇場がステラボールだった時のドゥーンを感じることができるイヤホンを見つけたい。あの爆音を持ち歩くことが必須条件。となるとやはりワイヤレスか。

予算は10000円以内で決めたい。というのも、音は極めようと思えばいくらでも極められてしまう。当然、高額なモデルを選べば音は良いだろうがキリがない。というかあまりに高額だと怖くて外で使えない。そんな都合のいいモデルが見つかるものだろうか。

そんなことを考えながらワイヤレスイヤホンのコーナーのモデルをひとつひとつ試聴していくと、低音にこだわる人向け(文言うろ覚え)というスタッフのおすすめモデルに行き着いた。

とりあえず装着し、直近のヒプステのテーマ曲である『The Tribe of BATTLE EMCEEZ』を再生。


……


…………


………………アレ?


これじゃね???????????

え?あるの????あっさり見つかるものなんですかこういうの???????凄いなe☆イヤホンさん!!!!!!!!

山田三郎のパートあたり、もっと言うと三番手のパートのバックに流れるデェェェェェンの再現度凄くない?????オーケストラっぽいというか壮大な音楽にしっくり来るタイプのイヤホンかこれは。
これはもしかするかもしれない。同じくステラボールで浴びた思い出のある『Bright & Dark』を再生。


……


…………


………………いやこれだな!!!!!!!!!!!!!!!!

今まで聞こえてこなかった分も含めて低音がズアッと耳に攻めてくるような感じ!冒頭のドゥンドゥンッタァーン!からいきなり調子がいいし、獄パートのスタート時に後ろで強く響くドゥンドゥンがたまらない。この低音強者っぷりならナゴヤとシンジュクの曲は特に相性がいいかもしれない。

君だ。よし君にしよう。購入。なんて素敵な買い物体験。これはヒプステのヘッズたちにもおすすめしたい!というわけで。

そのモデルがこれだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Philips TAT3508 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

クールでスタイリッシュな彼の性能を紹介していこう!!!!!!!!!!

・同価格帯だと抜きん出て低音が強い

とにかく低音の重量と迫力が素晴らしい。ぼやけることなくドゥンドゥンやデーンが聞こえる。あまりイヤホンに明るくない私でもこのイヤホンは低音が強いとはっきり感じられる。豊かな重低音でかなり理想的なドゥーンを味わうことができる。

重低音が前に出てきてくれるので、聴き慣れた曲でもスピーカーが近くにあるかのような臨場感がある。ロックやEDMは勿論、ゲームなどの重々しい効果音やオーケストラ音源のような荘厳なジャンルとも相性バッチリ。

・イヤホンのケースを開けるだけで即接続完了という手軽さ

ワイヤレスイヤホンに慣れ親しんだ人には今更かもしれないが、接続が簡単というのは見逃せないポイントだ。初期設定も難しくないのでワイヤレスイヤホン初心者にもおすすめ。
ただ、イヤホンを接続した状態で一旦Bluetoothを解除すると周りのBluetooth機器をお構いなく拾うことが稀にあるため、電車通勤の方は少し気をつける必要がある。

本体もかなり軽いため日常使いはもちろん、ランニングなどの運動時にも扱いやすい。軽すぎてケースから出す時にぶっ飛ぶことがある。

ただ欠点もある。上記のように低音だけが尖っているので、高音強めだったりポップで跳ねるようなサウンドだと物足りなく感じることがある。
イヤホンにステータスがあるとするならば、彼は低音だけが抜群に突き抜けているのでそれ以外の音は割と並。やや癖のあるイヤホンかもしれない。

とはいえ全体的な音質自体は私の耳で聞いた限りではかなり良いので、同じようにステラボールのドゥーンを追い求めているヘッズにはおすすめの逸品だ。


今回見つけたPhilips TAT3508はまとめると以下のようになる。

・同価格帯の中でも特に低音が強い
・低音以外も平均点以上を出してくれる
・10000円以内でステラボールのドゥーンに近い音が聞ける

もしあの公演の会場がステラボールだったら?という擬似体験もできるかもしれない、そんなアイテム。

ぜひヒプステを愛する皆様や、そうでない皆様にもお手に取っていただきたい。
迷う時はお近くのe☆イヤホンでの試聴をおすすめする。



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