放射線治療専門医試験 合格への道
受験生の皆さま、こんにちは!
この記事に辿り着いたということは、受験勉強どうしようかな…と考えていらっしゃるところだと思います。
今回は自己流の放射線治療専門医の勉強法をお伝えします。
勉強戦略
1. 過去問を解く
問題の傾向を知るためにも、過去問を解くことは大事です。
過去問を解きながら、疾患に対する知識を深めていきましょう。
同じ問題は出ないと言われていますが、焼き直し問題があるので過去問やっておけば解ける問題も実は結構あります。
ガイドラインやTNM分類も変わるので過去5年分くらいやっておけばよいと思います。余裕がある人はもっとやってもOK。
年度ごとではなく、領域ごとに解き進めると効率が良いと思います。
放射線治療専門医の問題は大きく下記の10領域に分けられますので、領域ごとにまとめて勉強するのがおすすめです。
【一般】【脳】【頭頚部】【胸部】【乳腺・甲状腺】【消化器】【婦人科】【泌尿器】【リンパ腫・皮膚】【小児】
2. TNM分類を覚える
TNM分類は筆記試験でも口頭試験でも毎年必ず聞かれます。
絶対出るとわかっているので対策する価値があります。
全部覚えるのは難しいですが、過去に頻出している疾患を下に示します。
・上咽頭癌
・中咽頭癌(p16陽性、陰性)
・下咽頭癌
・喉頭癌
・副鼻腔癌(鼻腔・篩骨洞、上顎洞)
・肺癌
・胸腺癌
・食道癌
・肝臓癌
・乳癌(臨床病期と術後病期)
・腎癌
・膀胱癌
・前立腺癌
・子宮頸癌(FIGO分類)
・膣・外陰癌(FIGO分類)
・甲状腺癌(55歳以上/55歳未満 乳頭癌・濾胞癌、未分化癌)
ステージングまで覚える必要があります。
大変そうに思えますが、頭頚部癌はN分類が類似していたりするので意外と覚えられます。ステージングの覚え方のコツはまた別の記事で作成しようかなと思います。
3. リンパ腫と小児腫瘍は概要と治療戦略と丸覚えで満点
リンパ腫や小児腫瘍は疾患頻度が低く、照射範囲や線量をパッと言える人は少ないのではないでしょうか。
経験がないととっつきにくい分野ではありますが、実は問題として出る部分は多くないのでポイントさえ押さえれば満点がとれる領域です。
例えば、放射線治療の対象となる小児腫瘍は10疾患程度しかなく、治療方針を丸覚えするのも容易です。
これだけ覚えておけばよい、という丸暗記リストも今後作成予定なのでぜひご活用ください。
4. 口頭試験の対策をする
口頭試験の問題はある程度プールされているので、過去に出た問題がそのまま出ることもあるようです。
過去に出題された問題を知っておくのは大事なので、出題問題も今後アップロード予定です。
とはいえ、出たとこ勝負ではあるので、どんな風に出題されるのかを知りつつ、基本は筆記試験対策を頑張るのがよいかなと思います。
筆記試験の成績と口頭試験の成績はおおむね比例するようです。
以上が放射線治療専門医に合格するための勉強方法です。
参考になれば嬉しいです。では、また次の記事で(^^)/