重賞初制覇を狙うセレクトセール出身馬の様子は?『競馬が好きだ!』7/19 OA
ラジオNIKKEIの競馬実況アナウンサーが日替わりで登場する『競馬が好きだ』、水曜日はトレセンでの取材を中心にお届けしています。今日の担当は米田アナウンサー。
今週末は中京競馬場でサマーマイルシリーズの第2戦、中京競馬場開設70周年記念として行われる『中京記念』(GIII・芝1600m)が行われます。中京以外では重賞が行われないということで、今日は美浦トレセンのレポートはありません。
ということで、檜川アナウンサーが取材した、中京記念のレポートをお伝えしました。栗東トレセンではどんな声が聞かれたのでしょうか?
メイショウシンタケについて(千田輝彦調教師)
Q. (1着だった)前走の米子ステークスは
いい時計で、頑張って走ってくれました。
Q. 中間の調整は
相変わらず良い動きで、今日はそんなに強くやりませんでしたが、良い状態をキープしていると思います。
Q. 今回の条件である、中京のマイルについて
この馬は、競馬場や、右回り、左回り、関係ありません。ただ、いつ走るのか、いつ走らないのか、全く表に出ない馬です。
Q. 中京記念はハンデ戦、57キロについて
重いから走らない、軽いから頑張る、ということが無い馬です。掴みどころが無く、ファンの方には申し訳なく思っています。
Q. 今年に入って4戦2勝ですが
頑張って走ってくれていますが、何が変わったかといわれても、何も変わっていません。逆に私が教えてもらいたい気分です。このように掴みどころの無い馬ですが、個性だと思って応援してあげて下さい。
ダノンスコーピオンについて(安田景一朗調教助手)
それではコメントです。
Q. 春は京王杯スプリングカップ11着、安田記念13着でした
思ったような結果が出ず、ショックでした。以前から右トモの緩さが目立っていました。特にマイルCSあたりからそれが目立ち始めて、安田記念以降はそのケアと強化に努めてきました。その結果、踏み込みに重みが出て、いい意味で力強さが出てきました。
Q. 1週前追い切りは
息はできていますので、右(トモ)の張りや最後の弾け具合を確認しました。まだ多少重さはありました。それは暑い中の輸送を考慮しての仕上げもあります。
Q. 最終追い切りは
上がり重点でしたが、1週前追い切りと比較しても素軽い動きでした。
Q. ハンデ戦、59キロについては
確かに厳しいですが、それより、ダノンスコーピオンにとって、右トモがいかに回復して全能力を発揮できるかがポイントになります。能力をしっかり発揮できればこの斤量は問題ありません。
Q. 暑さ対応は
飼葉もしっかり食べて、水分も取っているので、問題ありません。
Q. 以前との変化は
落ち着きが出てきました。やんちゃな面も解消されて、大人しい馬になってきました。去年GIを勝った時は古馬になっての活躍を期待しましたが、何とか復活させてあげたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。
アドマイヤビルゴについて(前川和也調教助手)
それではコメントをどうぞ。
Q. 前走の谷川岳ステークス14着は
中間、挫跖などもあって、順調さを欠いた影響もあったかもしれません。
Q. 前走後は
先月末まではノーザンファームしがらきで過ごしていました。栗東に戻ってからはしっかりと乗り込んできました。
Q. 1週前追い切りは
同じ厩舎のディヴィーナと併せて、負荷をかけて、気持ちも乗せて、という感じでした。いい動きだったと思います。
Q. 最終追い切りはポリトラックでしたが
暑いので、オーバーワークにならないように、折り合いだけはつけて、うまくできました。いい感じに仕上がりました。いい競馬ができると思います。
Q. 今回はマイルで、重賞になりますが
調教では大人しく、乗っている感じも、頭が良く、折り合いもつきますが、競馬に行くとやる気を出してくれるので、これ(マイル)ぐらい(の距離)がいいと思います。
Q. もう6歳ですが
正直まだまだ若いです。これからの馬という感じですね。
Q. 暑さへの対応は
まだまだフレッシュで、昨日の調教でも元気で、いい競馬ができそうな感じです。
サブライムアンセムについて(藤原英昭調教師)
Q. 上の世代との戦いぶりは
この馬自身、気性的に乗り難しい面があり、着順にバラつきがあります。しかし、嵌れば能力を発揮してくれます。潜在能力の高さは確信しています。(2着だった阪神牝馬ステークスが)この馬にとっての理想の競馬です。ただ、枠順や馬場状態というところの難しさはあります。
Q. 中間の過ごし方は
重賞戦線でも経験豊富ですから、ここに照準を合わせて、放牧に出してリフレッシュして体力をつけて仕上げたという形で、順調に来ています。
Q. 2週前追い切りが速い時計でしたが
いつも、Cウッドチップコースで、半マイルぐらいから追い切ります。能力はありますが、制御的に難しいところがあります。予定通りではありますが、最終(追い切り)に向けては坂路で調整したというところが前走とは違うところです。
Q. 1週前追い切りは
折り合いが難しい馬なので、騎手よりも調教助手で、折り合い重視で時計を出しました。
Q. 最終追い切りは
時計うんぬんよりも、折り合い重視で、リラックスして走らせることが第一だったので、いい調教ができました。あとは、三浦騎手がゲートを出てうまく嵌ってくれれば面白いレースができると思っています。
Q. 中京のマイルについては
前走も三浦騎手が乗って、終いが切れそうというイメージを持ってくれたので、条件としては合っていると思います。
Q. ハンデ戦、55キロは
斤量的に泣く馬ではないと思います。あとは、ゲートを上手く切って、嵌ればということを祈っています。能力があって、秋に向けて大きなところを狙いたい馬なので、三浦騎手とともにいい結果が出るよう期待してください。
ディヴィーナについて(松館昇平調教助手)
Q. 前走のヴィクトリアマイルは
よく頑張ってくれました。これまでなかなかスムーズに運べませんでしたが、やっと強いところを見せてくれました。精神的な落ち着きが出たことも大きいと思います。
Q. 中間の様子は
栗東トレーニングセンターに戻ってきてからも変わらずに順調という感じです。思った通りの調教ができました。2週前追い切りも雰囲気が良く、1週前追い切りで騎手に跨ってもらった時も動けるなという雰囲気がありました。夏負けしそうな雰囲気は全くありません。
Q. 最終追い切りは
いつも通り、精神的にテンションが上がらないように注意しながら調整できたと思います。息遣いも良かったですし、馬がこたえている感じも無く、上手く調整できたと思います。スムーズな競馬さえできれば強いところを見せてくれると期待しています。
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ぜひチェックしてみてくださいね。
競馬が好きだ!、来週もお楽しみに!