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「大学の人気講義でよく分かる「ミクロ経済学」超入門」のまとめ・感想 

「大学の人気講義でよく分かる「ミクロ経済学」超入門」は、経済学、特にミクロ経済学の基本概念を分かりやすく解説した入門書です。専門的な用語の使用を抑え、経済学の基礎を楽しく学べる内容となっています。


本書の特徴

  • 早稲田大学で人気のミクロ経済学入門講義を書籍化

  • 数式やグラフを簡略化し、具体例やたとえ話を用いて説明

  • 経済学の基本概念や思考法を初心者にも理解しやすく解説

  • 経済学に初めて触れる人にとって、とっつきやすく読みやすい一冊

対象読者

  • 経済学に興味がある人

  • ミクロ経済学を初めて学ぶ学生

  • 経済の仕組みを理解したい読者

印象に残った内容

レモン市場=淘汰されるはずの業者が残る

良い中古車を売る業者Aと、悪い中古車を偽って高く売る業者Bがいた場合、消費者は疑心暗鬼になり、消費に慎重になる。そうなると、業者Aは利益を出せなくなり、市場から撤退し、業者Bのみが残ることになる。

消費者側の逆選択の一例として、保険には不健康な人ほど入りたがるという例も紹介されている、

補助金政策=支給総額より小さな効果しか生まれない

補助金は一時的に効果があるが、その財源として税金が使われるため、最終的には受領する金額より支払う金額のほうが大きい。

大学進学の意義=シグナリング

大学は、優秀な人材であることの証明書。進学のかわりに就職していればもらえるはずの給料を失っても、卒業後によい仕事についたほうが、大学に行かずに働いた時よりも生涯賃金が増えると確信できる場合に進学するべき。