君と羊とワイン
6月中旬、サカナクションのライブを観に
名古屋へ。
ボーカル、山口一郎の療養のため
サカナクションはおよそ2年間活動休止
その期間を経て開催されたツアー。
ダンスビートに和のメロディが
合わさったサウンド、
掴めそうで掴めない詩の世界。
サカナクションワールドに
一気に引き込まれる演出、そして音響。
どれも素晴らしかった。
5人で演奏される
サカナクションの素晴らしい曲の数々
過去と現在が音楽でつながり、
未来への重い扉を開けてくれるような気がした。
こんなにも感情が揺さぶられるライブは
久しぶりだった、、、
ライブ会場を出ると豪雨だったが
それさえも演出なんじゃないかと思えるほど
人間の弱さや不確かさ、以前のようには
戻れないけど、新しい形でなら進める強さ。
そんな気持ちを抱えたまま一人
戻るのはなんだかもったいなくて
懐かしい友人に連絡した。
2001年からの1年間、名古屋の
ZIP-FMでSUPRE Z SONICという番組を
担当させてもらった。
2時間の生放送の中で、
無茶苦茶やっていた思い出がある。
当時のディレクター、岩須直己くんが
ラジオの現場を離れ、矢場町で
オーナーを務めるお店、「ボクモ」に
行こうと衝動的に連絡した。
ニュージーランドワインと美味しい食事。
そして、知識豊富なオーナーの岩須くんとの
楽しい会話も楽しめるお店。名古屋に行った際にはぜひ!
「おー、オチケン、久しぶり!」
あの時と変わらない笑顔で迎えてくれる。
先ほど観てきたサカナクションのライブの話や
当時、一緒にやっていた番組の話を
カウンターに座っている他のお客さんをも
巻き込んで色々と盛り上がってしまった。
岩須くん(普段はナオキと呼んでいる)との
接点は番組だけでなく、歳も近いというのもあり、
好きな音楽も似ていた。
中でも、デビュー前のRADWIMPSを
お互いとても注目していて、
このバンドをラジオから盛り上げよう!と
本当に毎日オンエアしていたのを鮮明に覚えている。
カウンターで美味しいニュージーランドワインを
頂きながらガハハ笑いながら気がつけば
閉店時間はとっくに過ぎていた。
久しぶりにシェフと3人で写真。
時間というのは不思議なものだ。
当時はなんとも思っていなかったような出来事が
実は今の自分たちを形成していたり、
あの頃の経験や会話が知らないうちに
体や心の中で熟されて思い出という
味になる。
ワインのブドウの樹は植樹からおよそ3年で
ワイン造りに使える実をつけるらしい。
そして、そこから20年目あたりから
樹木の成長が落ち着き、地中に深く張り巡らせた根から水分やミネラルなどの
栄養分を吸い上げ、味わいが
若い樹に比べてより複雑で凝縮された
ブドウの実をつけるらしい。
出会いから20年が過ぎて、我々もちょうどいい頃合いかな?
いや、ブドウの木の寿命は120年といわれるので、まだまだか。
ただの面倒臭い味にならないよう、これからも
ソーヴィニヨン・ブランのようなフレッシュさも
忘れずに、再会を楽しみにしよう。
ニュージーランドも行ってみたい。
その日までニュージーランドワインを片手に
想いを募らせようか。
ボクモではネットでニュージーランドワインも
販売してるのでぜひ。
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