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永遠のライバル?「福島VS郡山」はラジオでも?

毎回、ラジオ(電波)の観点でみた意外な?日本各地を紹介していますが、いよいよ東北へ!福島県の話題です。
ところで、福島市公式ホームページ「市長コラム WeLove♡福島」の中に、こんな記事を見つけました。

https://www.city.fukushima.fukushima.jp/hishoka-h/shise/goannai/shichonoheya/column/0604.html
「令和6年8月号/高めあうライバル」
そのまま引用させて頂くと・・・「本市」とは福島市のことですね。

「都市としてのライバルは、やはり郡山市でしょう。郡山市は、安積開拓以降、県内交通の要衝という優位性もあって急速に成長し、人口は本市を上回り、経済県都と称される経済力を有するに至りました。
これまでに二度、郡山市への県都移転の大きな動きもありました。
近年は本市から郡山市に事業所等の移転・統合が、最近では大会等の流出が見られる状況です。
一方、本市は幕末から生糸の一大生産・集積地であり経済力豊かで、県都になり東北初の日銀出張所も開設されました。
市制施行も17年早かったのですが、その後の成長は相対的に緩やか。豊かであったがゆえに守りに入っていたのかもしれません。
しかし、人がよく、おっとり気質と言われる本市ですが、郡山市との関係では「負けたくない」と語る市民の何と多いことか!」

どうでしょう?正直言ってビックリ!市長自身が公式サイトで「ここまで書くの?」って感じがしました。
また、こんな歴史があって今でもライバル意識が強い?なんて・・・県外者には分かりにくいのでしょうが、新たな発見がありましたね。

実は福島県を聴取エリアとしているラジオ福島(RFC)も、このような大人の事情?を反映している全国でも稀な局なんですね。
https://www.rfc.jp/

ラジオ局は通常基幹局(親局)と中継局(子局)をバランスよく配置することで、聴取エリアをカバーします。
中には、人口分布や地形的な背景で基幹局しかない場合もありますが、民放AM局や県域FM局は中継局を配置している局の方が、実際は遥かに多いですね。

福島県は本州以西では2番目(岩手県の次)の広い面積ですから、当然AM(中波)では中継局を幾つか置局しています。
ところが、何と福島市内の基幹局出力(1kW)より郡山市内の中継局(5kW)の方が、送信出力が大きくカバー範囲が広いのですね!
フツーは、基幹局は名前の通り中心となる都市に置かれて、当然出力も一番大きいのですよ。
それが何を隠そう、中継局の方が出力が大きいというのはAM(中波)では全国で他に例がなく、実はラジオ福島だけなんです!

ラジオ福島の送信所一覧(同社サイトから)

確かに福島県の地図をみると、福島市は宮城県/山形県との県境が近くなって、中心から少し北にズレる気がしますね。
その一方、郡山はいわゆる「中通り」から「会津地方」と「浜通り」に分岐する交通の要衝で人口も県内最多となれば、中心的存在となるのも頷けます。
とは言え福島市は県庁所在都市のプライドがあり、ラジオ福島の本社もありますから、あくまでも基幹局は福島市なのです!

ラジオ福島のサイトから中継局の位置

ラジオから各都道府県の内部事情が垣間見れる?好事例と言えそうです!


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