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やっぱりスゴいよNHK(海外短波放送の巻)

こんにちは。ラジオと地理です。
毎回、ラジオ(電波)の観点でみた意外な?日本各地を紹介していますが、
今回は少し視点を変えてみましょう(笑)

それは何か?
「NHK」
このアルファベット3文字を知らない日本人は居ないでしょう、あのNHKのことですよ。
受信料とかを中心に、世間では色々と物議を醸していますから「モノ申す!」といった人は多いでしょうが、ここではグッとこらえて下さい(笑)

ラジオの観点でみると、民間放送各社ではどう逆立ちしても絶対及ばないことが、数多くあるのです。
ざっと思いつく範囲では、こんな所でしょうか?

  1. 海外向け放送を行っている国内唯一のラジオ局
      https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ja/

  2. 3系統の番組を持っている(第一、第二、FM)
      https://www.nhk.or.jp/radio/  

  3. 民間局では有り得ないほどのハイパワー(高出力)送信局がある

  4. 中継局の数がハンパない(県によっては民間局の何倍以上)
      https://www.nhk.or.jp/radio/info/frequency.html

  5. 全部の都道府県に地方放送局がある(北海道が7つ、本州以西では福岡だけ2つ)  https://www.nhk.or.jp/info/pr/nationwide-nhk/

ですかね?
もちろん公共性が高く全国一律、と言うか文字通り日本全国津々浦々をフルカバーする使命のもとで活動しているワケですから、当然と言えば当然です。
ここでは、最初の海外向け放送について触れてみましょう。
NHKだけですからね。

まずは、外務省のこのサイトをご覧ください
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_tanpa.html
「~短波ラジオの重要性を見直してください~」
正直、私もビックリです。今さら短波ラジオかぁ?

短波放送は20世紀では国際間の通信手段として、メジャーな位置にありました。
まだネットもスマホもない1970年代に、当時の中高生を中心に海外短波放送を聴くことが爆発的大流行(いわゆるBCLブーム)で、主に50代後半より上(私もですが・・・)の人でしたら記憶にあると思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/BCL

今となってはネットの普及で急速に衰退し局数も減り、愛好家が細々と楽しんでいる程度なのですが、実はここ最近の国際情勢悪化(戦争とかコロナ禍とか)によって、見直されているのですね。

特に通信手段が限られる紛争地域や発展途上国に行く際、短波ラジオはまだまだ必須アイテム!
NHKのラジオ国際放送「NHKワールド・ラジオ日本」として今でも短波で送信され、海外でも中継されています。(フランスとかリトアニアとか)
日本語番組はラジオ第一の中継が多いのですが「海外安全情報」もありますね。
多くの言語で番組が制作されており、ケニア・インドネシアなどでは地元のAM/FM局に中継されています。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ja/information/brochure/pdf/radio_frequency_schedule.pdf

何だかんだ言ってもやっぱりNHKはスゴいなと思いますし、まだまだラジオが役立つ場面は残っていると言えそうです。

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