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ラジオのネット化による副作用?(その4)混信とフェージング
「(その3)周波数で選局」の続きとなります。
これまでの流れですが・・・
ラジコの時代になって、何の苦労もなく高音質で遠くの局が簡単に聞こえちゃうのですから、便利になった分逆に失うものもあって、
その一つが地理的なセンスだと考えている・・・ことでした。
一つ前の(その3)では、選局について考えてみました。
と言いますのは、ラジコ等を利用した「選局」と、従来のラジオによる「選局」は、似て非なるものだからです。
今回は(その4)として「混信」と「フェージング」を考えてみましょう。
「混信」とは、同じ周波数又は隣接する周波数に他局が居て、音声が混じって聞こえてしまう現象で、特に中波(AM/MW)では日常茶飯事。
この中波をメインで聞いておられる方でしたら、多少なりともご経験をお持ちかと思います。
例えば、聞きたい局が遠くにあって、同じ又は隣接する周波数に「近い」とか「出力が高い」局が居座っている場合。
こうなると、影響を受けて聞きにくい、最悪は潰されてしまい聞こえない・・・なんてことになります。
「フェージング」は、電波が長距離を飛んだり何かに反射する等により、強くなったり弱くなったりする現象です。
中波ですと、夜間に発生する電離層によって、遠くの局が聞こえるようになります。
この際、距離があればあるほど、電波が浮いたり沈んだりを繰り返すような感じで聞こえます。
日本の夜間で中波の周波数帯をスキャン(流すスタイルで受信)すると、感度が良いラジオでしたら、近隣諸国の局も続々と入ってきます。
この場合、大概はフェージングを伴いますが、感覚的な目安は送信所まで100km以上離れている局ですかね?
これらは幾つかの条件が絡んでおり、例えば送信出力や方向、距離、他局との位置関係、ラジオやアンテナの性能などがありますが、方向と距離感も重要な要素となり得ます。
・なぜ発生しているのか?
・どうすれば回避できるか?
といったことを考える時に、地理的な感覚というかセンスが要求されるワケですね。
ラジコ等のネット利用ですと「混信」も「フェージング」も何ら関係ないので、発想すら浮かばないでしょう。
ところが、世界は広いもので😅 中には似た想いの人が居まして、ネット上に周波数リストと共に「ラジオ地図」を作っている人がいます😊
確かに、100%地上波ラジオの再現とまではいきませんが、私的には注目に値しますので、また改めて取り上げたいと思います。
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