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「おいしくない」と伝えること

「おいしい」「満足」「ごちそうさま」
そんなポジティブな感情を伝えるのは好き。
作り手さんによろこんでもらえるから。

ほやけど逆はとてもむずかしい。
クレーマーになった気になるし、場合によっては作り手さんが上司から怒られたり、怒られずとも胸を痛めることになりうるから。

きょうは「まずいです……」と伝えるか迷う局面にみまわれた。頼んだソイミルクティーの様子がおかしかったのだ。
いつもなめらかなそれがなんだかモロモロと作りかけのカッテージチーズになっている。ゴクリと口にふくむとモロモロとした独特なのどごし。

うん。
ひかえめにいっておいしくない。

このミルクティーをどうするかにおらの前には3つの選択肢があった。何も言わず飲み干すか、飲み干して伝えるか、残して伝えるか。

はじめは何も言わずに飲み干そうとした。
モロモロ、モロモロというのどごしに耐えて飲み込んでいた。伝えることでクレーマーのようになりたくないし、何より作り手さん傷つけたくないけん。

ほやけどひと口、ひと口飲みながらふと思った。
ここで伝えないとおなじ方法で作り続けられるのではないか。つぎほかの方が頼まれた際、おなじモロモロミルクティーを味わうのではないかと。

そうならないためにも言葉を選んで伝えた。
「まずい」ではなく「いつもと食感が異なる」と。

作り手さんを傷つけないかそれが不安だったが、傷つけることなく事実を受け入れてもらえた様子にホッとした。

作り手さんに伝える感想は基本的にはポジティブなものでありたい。ほやけど、ときには言葉を選び尽くして伝えるのもたいせつなのかもしれない。

これからもていねいにことばを選びながら推しを推して行きたいと思う。

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