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ドラマセットを作るvol.11
今回は制作編ということで、半沢直樹に出てくる「電脳雑技集団」の
社長室の躯体部分の制作をご紹介します。
下書きの作成
前回同様、参考画像をもとに床割から部屋の大きさや造りを確認します。
今回はいきなり作り始めるのではなく、CADを使用して部屋の大まかな形を
作図して、それを下書きに制作を進めていくやり方をします。
![](https://assets.st-note.com/img/1721263164512-pJ4aXp4u8m.png)
CADで大まかなあたりをつけるための作図を行います。
私の場合は、設計の時にvector worksというCADを使用しているので
そのソフトで作図を行っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721263299333-4RNB5KZvEU.png?width=1200)
作図した下書きをDXFで書き出しを行い、blenderにインポートします。
DXFのインポートにはアドオンを入れる必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1721263359671-wWg24NGJaX.png?width=1200)
右上の検索画面から「dxf」と入力すれば出てきます。
チェックを入れれば、インポートの項目にDXFが追加されます。
ただ、なぜかそのままインポートするとデフォルトで1000倍拡大された
状態でインポートされることがあります。
なので、インポート設定であらかじめ小さくしておくと元の縮尺で
取り込むことが可能です。
モデリング
下書きがあるのでモデリングは下書きをなぞるような形で制作します。
![](https://assets.st-note.com/img/1721263622303-uMDWkkXO3j.png?width=1200)
まずは一番作りやすい床部分から作ります。
基本的にタイル1枚に目地をつけたものを配列複製して広げていく
イメージです。
このまま制作を進めるとマテリアルを適用する際にパターン化してしまうので、最終的には配列複製のモデファイヤは適用してしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1721263737628-lvjnSQlW6M.png?width=1200)
壁もいろんな画像を参考に立ち上げていきます。
事前に開口部の位置に当たりをつけておいたのでモデリングが非常に
楽になります。
天井高はあたりとなるものがあまりないのと、天井まで写っている写真が
なかったのでCH4,500くらいで制作します。
![](https://assets.st-note.com/img/1721263882823-G18xp7PCSh.jpg?width=1200)
続いてはこの背景の装飾壁を制作します。
真ん中のサインの後ろはエキスパンドメタルで構成されています。
エキスパンドメタルは横長のひし形をした金網なのですが、
フェンスなどで使用される金網よりも肉厚があり、形状も少し特殊です。
![](https://assets.st-note.com/img/1721264113231-ri6bAa1THz.png?width=1200)
わかりにくいですが1個ずつ少し斜めにしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721264151739-6t2nrHyIr9.png?width=1200)
たぶんこんな感じの形状になっているような気がします。
ここはなんとなくで制作しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1721264244552-veHGpssB1v.png?width=1200)
それぞれ制作したものを組み合わせたら壁面装飾が完成しました。
棚板も何か装飾がついているようなデザインでしたが、大体で
制作しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1721264457888-SegE3ItCMO.png?width=1200)
窓も4,500の高さに合わせて大体で制作しました。
さいごに
![](https://assets.st-note.com/img/1721264491491-b81hPuJFXN.png?width=1200)
これらすべてを組み合わせると部屋のおおよその形が完成します。
ただ、この部屋の重厚感がある雰囲気は、おそらく壁の装飾によるものも
大きいと思います。
次回は装飾を施していきたいと思います。
つづく