簡単で知っていると役立つ!東洋医学観点からの腹診
今回のテーマは、
知っていると臨床で役立つ東医観点からの腹診です。
過去の記事で腹皮拘急に触れた「お腹の張り感を東医観点から診る」の記事を見てもらえるとより良いかと思います。
腹部の評価ができると臨床で役立つことは沢山ありますので、是非最後まで見てもらえれば嬉しいです。
東洋医学腹部名称
東洋医学観点から腹部を区分けすると上記画像の様な区分けになります。
POINTは上記スライドに纏めていますが、
大気圧と同じ考えになり、臍を中心に上を陰圧、下を陽圧となります。
お腹を上から軽く押さえて上腹部より下腹部のが固いのが正常になります。
セルフチェックとしてご自身でやってもらうとお腹の健康状態が簡単に分かるので私は臨床で良くこのスクリーニングをします。
現在、慢性の逆流性食道炎の患者さんが担当でいますが呑酸が酷く、抑うつ気味と腰痛の症状があり上腹部が硬いのと「腹満」症状がでています。
整体治療と鍼灸治療併用でやっていますが治療後はスッキリとして毎回軽快に帰られますがまだまだ波があります。
「腹満」症状とは?
自他覚的に腹部が全体的にパツパツに張っている状態の事を言います。
腸内のガスが溜まっており小腸での栄養吸収が不足している状態です。
打診音では鼓音を呈します。
東洋医学腹診 五臓六腑
●臨床的に多いのは
・左の肝の領域の硬さ
・臍下の腎の領域の張り感の無さ
・臍上の脾の領域の臍の動悸
・大腹部の心の領域の圧迫感
ざっとあげるとこんな所でしょうか。
絶対と言うわけではありませんが、傾向的に多いのをあげてみました。
お腹の張り感1つ取っても、筋性防御(腹膜刺激症状)もあるのでそういったケースは鍼灸治療/徒手治療は禁忌になりますので早急に対診依頼になります。
しっかりと患者さんの主訴と既往/現往と照らし合わせながら治療することになりますが、腹診ができるとまた違った観点からアプローチができると思います。
腹証に関しては腹皮拘急と同様に、1つずつ深掘りして行こうと思います。
以上になります。
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