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先攻ワンキル型RR(レイドラプターズ)「2025/1月」
先月、MDにギミパペ新規が実装されました。それに付随してRRにおいても新たな先攻ワンキルが可能になりました。実際にランク戦で1ヶ月程使用した構築と展開について書き残します。
以下、ギミパペRRとして表記。
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デッキリスト
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デッキコンセプト
①先攻ワンキルを第一に目指す
②ワンキルできない場合はカリユガルートに移行
この2点を重視したデッキ構築になっています。
誘発については抹殺用に最低限の枚数を意識、Gを止めるカードは誠意の9枚入れで対応。Gが通ってしまった場合は血眼でつっぱワンキルを狙います。
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基本展開(先攻ワンキル)
ワンキルルート、カリユガルートどちらにおいてもレイダーズナイト成立から展開可能です。ワンキルルートは誘発を貰っていない場合やドロールが絡んでいない場合に積極的に狙います。
先攻ワンキルは相手の場にセブンシンズを送りつけ、デビルイーグル+エトランゼorライジングのバーンで成立します。ワンキルパーツとして、ソウルシェイブ、ノアール、エトランゼorライジングを出すためのRUMが必須なので、どれかが欠けている場合、ワンキルは諦めることになります。
※レイダーズナイトを初動に絡めずに展開が出来ている場合は、ナイトから直接デビルイーグルに変身できるため、ノアールが絡まなくても成立します。
派生ルート(バルディッシュ不使用)
初手にミミクリー+RRモンスターで可能なルートです。このルートではバルディッシュを使用しないため、RUM2枚で実現可能なワンキルです。
純構築にワンキルギミックを搭載するならこのルートを意識するのがオススメです。バルディッシュ+追加のRUMを入れなくても良いのでほぼほぼ純構築と変わらない使用感で組み込めます。
↓
※2025/02/08追記
上記のルートでは初手にミミクリーと書いていますが、RRモンスター2体で可能なことに気付いたので最新版のバルディッシュ不使用ルートを載せます。
RUMが3枚必要ですが、上記のルートよりも再現性が高いのでこちらを併せて参照してください。
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妥協展開(ドロバ適用下カリユガ)
①ガガガガ使用パターン
Gを止めるために自ターンにドロバを投げた場合、または妨害を受けてワンキルが成立しない場合に妥協展開としてカリユガルートに変更します。ドロバを最初からケアするためには動画の通り闇鳥獣3体を用意する必要があります。
誘発が1〜2枚投げられる環境で毎回ワンキルを成立させるのは流石に厳しいと感じ、妥協展開を作りました。その中でお手軽に封殺でき、ラウンチを入れるだけでデッキに組み込めるギミックとしてカリユガを採用しました。
②ガガガガ不使用パターン
①ではスキップフォースとガガガガマジシャンを使ったルートでしたが、このルートはソウルシェイブフォースを使い、ガガガガマジシャンを使用しないルートです。
このルートを基本にすれば、先攻ワンキルルートでもカリユガルートでもガガガガマジシャンが必要にならないので、EXデッキが1枠空きます。このデッキを回していて一番使わなかったのはガガガガマジシャンなので他に入れたいカードがある人はガガガガを抜いてカスタマイズしてください。
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ワイズへの妨害ケア展開
①フォース2枚ルート
フォースを2枚入れることによりワイズストリクスへの妨害をケアしながらワンキルが可能になります。パーツとしてブリガンダインがほぼ必須、シンギングが1枚あるとワンキルしやすくなります。
ワイズへの妨害全力避け展開 pic.twitter.com/qXi7Mdv0NW
— 鎬石 (@hihuhihuclub) January 18, 2025
このルートではワイズの前にアルティメットの効果を発動することでワイズへの妨害をケアします。
このルートを使用するには
①レイダーズウィングを素材にした
レイダーズナイトを作れていること
②ブレイブへのうららをケアできる手札であること
③相手がRR有識者で、明らかにワイズへの泡影
ヴェーラーを狙っていること
これらの要素をクリアしていないとリスクが高いので、手札・盤面の要求値は高めですが、狙う価値はあります(Gつっぱ時や後攻での捲りなど)。
アーセナルでデッキからリクルートしたモンスターに無効系を貰った場合は、そのままワイズを出していつものルートに戻せばワンキルできます。
②アーセナル2枚ルート
アーセナルを2枚入れることで、ワイズへの妨害をケアしながらワンキルorカリユガの成功率UP+ビーステッド対策を兼ねています。
「素材ありのフォースが場に残る→ワンキル
素材なしのフォースが場に残る→カリユガ」
これらを意識すると回しやすいです。
フォース2枚ルートと同じくワイズが狙われているときに使用する想定ですが、ランクマで回している感じワイズまで待たれることはなく初動に誘発を投げられたのであまり使用しませんでした。
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ギミパペRRの優れているところ
①メインデッキにギミック特化カードなし
メインデッキに関しては幻影RRとほぼ変わらないため、ワンキルギミックにありがちなテーマ外のギミック特化のカードが入っていないです。これにより、普段通りの感覚でデッキを回すことができ、素引きNG札に困ることもありません。
②闇属性縛りがあってもワンキル可能
縛りが関係ないことから、トリビュート1枚からワンキルできるうえに、ブルームも問題なく使えるのが利点です。ファジーの制約下ではワンキルが成立しないため、純構築にワンキルギミックを組み込む際は注意しましょう。
③明確な勝ち筋がある
先攻で勝ち切るため、超融合や壊獣などの捲り札の存在を否定することができます。特にこの型の強さを感じるときはGつっぱするときで、アルティメットの効果発動まで無事に辿り着いた場合、その時点で勝ちが確定するのが爽快でした。
また、トリビュートやシムルグなどで先にリトルナイトを殴ってからメイン2で展開というパターンが考えられるなかで、そのターン中にバーンで削りきれるのでバトルフェイズの有無を気にしなくて良いのがストレスフリーでした。
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ギミパペRRの弱いところ
①ビーステッド、クロウなどの墓地除外誘発
このデッキは理想展開としてワンキル、妥協展開としてカリユガを謳っていますが、どちらもアーセナルが除外されてしまうことで不成立となってしまうので、上記の誘発が辛いです。
3つ目の勝ち筋として相手ターンライジングは残せるのと、アーセナル2枚目を採用することで一応対策はできます。
↓
アーセナルにビステ受けた想定。カリユガ構えながら究極隼+RRFまで pic.twitter.com/903oVk5acl
— 鎬石 (@hihuhihuclub) January 27, 2025
アーセナル2枚目+ヒールイーグルを採用したルートです。墓地除外が致命的なところをカバーし、カリユガ+余力(アルティメット、RRF)まで成立です。
②初手の事故
このデッキは欲張りすぎてRUMが5枚入っています。平均1〜2枚のRUMが手札に来て動けないことが多発し、1枚初動が3枚しかないので事故るべくして事故りました。
ファジーも入れていないのでメインデッキの弱さが目立ち、うららやうさぎ1枚で沈む脆さがありました。これに関しては、カウリーを入れたり超重出張を組み込むことで改善できます。
↓
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②で示した初動の不安定さと誘発受けを意識した超重RRです。EX枠を圧迫せずメイン8枠のみで1枚初動が6枚増え計9枚になります。加えて、大抵バイQorベンKにうらら、ワカU4にうさぎを貰えるのでRRのきつい誘発を吸ってくれます。
ワカU4が闇属性なためにレイダーズナイトの素材となり、RR下級ともケンカせず場に展開可能です。
ガイアとブルームがケンカする+ベンK素引きが弱く指名者系統も使いづらいため自分はほぼ使っていないです。
③EX枠の偏りによる柔軟性の低さ
EXを5枠ほどワンキルパーツに割いているのでデッキとしての柔軟性は純構築と比べて低いものとなっています。ファナティクスマキナやセブンシンズなど後手では使い道の薄いカードを採用している一方、リトルナイトやティフォンなどのRRと相性の良いカードを採用していません。フォースも2枚以上は欲しいカードなので対応力は非常に低いと言えます。
この型を使用するならアーセナル2枚目の採用を検討する必要があり、どうしても枠が足りず先攻特化の構築になってしまいがちです。
一方で、バトルフェイズの重要性が純構築より低いことを活かし、純構築では採用を渋るカードを上手く使える場合があります。
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陰の光+クレインセットはバトルフェイズを行えなくなる重い制約がありますが、この型ならばその制約を無視して勝ちに結びつけることが可能です。
着地狩りが弱点のRRにおいて召喚権追加+レベル4モンスターリクルは破格の出張性能と言えます。
しかし、光属性モンスターを特殊召喚することからブルームが使用不可になってしまうため、結局この型でも採用を渋りますが、一考の余地はあります。
リブートに関してはライフが半分になろうが罠を伏せられようがワンキルしてしまうので構わないという思想のもと使用することができます。
後手札にもなり得るので相性はかなり良いと言えますが、初動率が低いのにこのカードを採用する余裕があるのか?という話になってしまいます。
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採用カード
「ヒール」ではなく「ペイン」を採用→場にRR以外が出ること、フォースから誘発受けをする展開を自分が好んでいることからペインを優先しました。
「エアレイド」ではなく「エトランゼ」を採用→
エアレイドは相手ターンに妨害+バーンが可能なので優秀ですが、アルティメットと相性が悪いです。
エトランゼはアルティメットの効果適用下でも4000ダメージを与えることが可能で、確実にワンキルするためにエトランゼを優先しました。
エアレイドの場合はアルティメットの効果が使えないので、ソウルシェイブにわらしを受けるリスクがあります。
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ギミパペRRの感想
RRにおいて不遇気味だったデビルイーグルとノアール、エトランゼが存分に活躍しているという点だけでこの型が存在する意義があると感じました。
デッキの性質上シングル戦向けでMDに合っていて、普段ダイヤ帯止まりの自分が先月はマスター帯まで行けたのでそれなりに強い型という印象です。
RUMを多く積むのが好きな方にはアーセナル2枚目の採用をお勧めします。ワンキルがより簡単になるうえに様々な誘発ケアルートを辿ることが出来ます。
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おまけ(誘発貫通ワンキルリプレイ)
誘発貰いながらもワンキルできたリプレイを3つ載せます。暇な方は目を通していってください。
※プレミ多々あります。
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