教える人に必要なこと

自分は過去に塾講師として働いていた経験や
個人に対して50件以上のコーチングをしていた経験、
AVALON GamingやINREGS、Xth ArcusなどでVALORANTチームのコーチとして活動していた経験から、自分が気を付けている"教える人"として必要なことの共有です。

簡単に実践できるところを共有します。

コーチを目指している人やコーチしてみたいけど、
「どう教えればいいか分からない」
そんな人に向けて駄文ですが書いてみようと思います。

コーチとして大切なこと

  1. コミュニケーション能力

  2. フィードバック能力

  3. 明確な目標設定

1.コミュニケーション能力

コミュニケーションとはどういうことか。
ひとえに”簡潔に要点を伝える力”が一番大切だと思います。

学生時代の校長先生の話を思い出してください。
『結局何が言いたかったの?』
『全然違う話してるじゃん!!』等

要点をまとめれば1分で済む話を5分10分と長く話してしまうと
何が言いたかったのか、今話をしていることは何なのか分からなくなってしまいます。

チーム活動での反省会でも同じことが言えると考えられます。
スクリム終了後に自分の感じたことや思ったことを共有する時間に何分もかけて一つの要点について話してしまうと”校長先生の話”と同じ状況が起こります。

反省点や解決策について簡潔に話をし、さらにそれを深堀り、どういう可能性があるのかをしっかりチームとして共有しておいた方がチームとしての練度は格段に上がります。

上記までコーチとして必要な要点をまとめるコミュニケーションについて書きましたがもちろん人としてのコミュニケーション能力も必要です。
・楽しませる
・人間関係を円滑にする
・人を不快にさせない
上記3つを意識しましょう。

僕自身の体感であり、勝手な偏見ではありますがe-Sportsの競技シーンに関わっている選手、コーチ等には、コミュニケーションに問題がある方が多い印象を受けます。

相手に不快感を生むようなコミュニケーションを取っていないか自分自身に問いかけてみてください。

2.フィードバック能力

ここではフィードバック能力を、
小さなミスに気づく力や、ミスをどう修正させるか。
に注力し記述します。

では、小さなミスに気づくにはどうしたらいいか。
頭の中でどういうことが起きていたかを記憶するだけでは
ミスや反省しなければいけない点があいまいになってしまうことがあります
しっかりメモを取りましょう。

これは僕自身の考えですが
出来る限り紙媒体で画面をみながらメモを取ったほうが良いと感じています。

なぜか?

"キーボードで入力するよりも文字を書いた方が記憶に残るから"

です。

するとミスがしっかり頭にインプットされます。
"なぜそう思ったか"
"そのミスがどの程度修正しなければいけないことなのか"
"どういう状況だったのか"
メモしたときに戻ってしっかり記憶を想起させることができます。


では次に"どう修正させるか"です。
ここで大事なことは[選手と共に解決する]ことです。

親や学校の先生、何かを教えてもらっている人に
自分の考えも聞かないで頭ごなしに否定される経験はありませんか。

選手とコーチの関係でも同じ状態になる可能性があります。
人から頭ごなしに否定されることは決していい気分になりません。
そして人から頭ごなしに否定されたことに腹を立たせてしまい、反省しなければいけない点に集中できなくなってしまう可能性があります。

そこで自分が気を付けている点は、"選手に反省点を話してもらう"ことです。
チームを育てる、強くする上で一番大事なのは選手がどうしたらいいかを考えれるようになることです。

・反省点はどこなのか
・解決策は?
・解決策から自分たちに身につかせるにはどうしたらいいか?

選手自身が気付くようにならなければ選手自身が成長することはなく
チームの練度が上がっていくだけ になってしまいます。

選手5人いれば5人全員が違う環境で育ち、違う感覚を持っています。
自分の考えで反省点を見つけ、解決策を話し、自分に合った反省点の改善方法を実践できるようになったほうが強くなるのは当たり前のことでしょう。

自分の考えを言語化できるようにならなければ選手としての未来はない。
といっても過言ではないと僕は考えます。

その手助けをコーチがしてあげることで選手自身そしてチームとしての底上げができると思います。

3.明確な目標設定

目標設定といっても
"近々ある大会で優勝したい!"
"VCTで予選突破したい!"
という目標ではありません。

ここであげた明確な目標設定とは
毎日の練習に明確に目標をもって臨むことです。

"〇ヵ月頑張ったけど上手くなっている気がしない"
"前も出た反省点が修正できていない"等
FPSの競技シーンに選手として頑張っている人たちからよく聞く話です。

そういった人たちに共通しているのが
今日の練習で何をするのかが明確に決まっていないことが多いと感じます。

毎日の練習でしっかり目標を立てて練習に臨みましょう。
上記のフィードバック能力でも記載した通り、毎日の練習で出た反省点を修正する。という簡単な目標でいいのです。

ここで問題なのが
一度の練習で3つ、5つの反省点を修正しようとすることです。
VALORANTは顕著ですが試合展開が早いスピードで進みます。
その中で多くの問題点を修正しようとするのは脳のリソースが間に合わないことが多いです。

しっかり1つ明確に修正しなければいけない点を選定し、
それを修正する努力をしましょう。
その日に修正できなければ、なぜ修正できなかったのかをしっかり全員で意識の共有を行い、次の日に臨む。
クリアできれば新しい目標に。
を繰り返せば着実にチームとして、選手としてのレベルはあがっていくでしょう。

4.さいごに

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

今回はすごくざっくりとしたコーチ、教える人に必要なことを書かせていただきました。
今後はもっと詳細にコーチとして必要なことや
VALORANTの各マップなどの解説、考え方などをnoteに書いていこうと思います。
お暇な時間に呼んでいただけると幸いです。
何卒よろしくお願い致します。


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