『007/慰めの報酬』
2008年公開マーク・フォスター監督『007/慰めの報酬』
007シリーズ第22作目。前作に引き続きダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる。
情報組織や政府の闇の部分や任務と復讐をテーマにしているので少し冗長になってしまっていて話が分かりづらい部分もあった。そのかわりボンドの人間みのあふれる復讐心にかられる感情的な面が見えるのは面白かった。
本作の撮影中にはさまざまなトラブルがあったようで、チリでのロケでは撮影に反対した現地の町長がセットに乱入し逮捕される事件だったり、ボリビアの服教育文化相からの抗議文、イタリアのガルダ湖でのロケではスタントマンによる移動で車ごと湖に沈んだ事故など。トラブルが多発していた。ダニエル・クレイグも指と顔に傷を負い美容整形を受けいていて、彼やスタントマンたち出演者が身体を張って命を張って作った映画であるということに感謝。
吊られながらさかさまになって応戦する姿が超カッコよかった。
~あらすじ~
恋人のヴェスパーを亡くしたボンドは復讐心にかられ、彼女を操っていた男。ミスターホワイトを尋問するが背後に謎の組織が存在することを知る。捜査のためボンドはハイチに飛び立ち、捜査の途中でカミーユという女に出会う。カミーユとボンドは捜査を進めるうちにドミニク・グリーンという実業家にたどり着く。グリーンは表はグリーンエコロジーを謳うNPO法人「グリーン・プラネット」の代表だが、彼には裏の顔があった。はたして彼の思惑とは。ボンドは復讐心に飲まれず任務を遂行できるのか。
【参考】
1.「007 Daniel Craig shaken and stirred by mad mayor's protest in Chile」
2.「「007」シリーズ新作の脚本内容に、ボリビア閣僚が抗議」
3.「007の愛車、危機一髪? アストンマーティンがロケ現場の湖に沈没」
4.「007俳優D・クレイグ最新作の秘話語る、撮影中の事故で美容整形も」