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『ウォッチメン』

ザック・スナイダー監督2009年公開、大人気DCコミックスのコミックを実写化した作品。

日本では映倫によってRー15指定されたグロありエロちょいありなヒーローアクション。

ヒーローが善の心だけを持っているわけではなくヴィランも悪の心だけを持っているわけではない。ヒーローは世界を救うその裏側で誰かを傷つけていたり、誰かにとっての悪であるということもあるのだということをこの作品が教えてくれる。ヒーローは聖人君子ではないことが多い。むしろボランティアのような形態で自分は命という大きなリスクを背負って世界を助けている。少しぐらい報われてもいい。精神がおかしくなっても、少しくらい非行に走ってもいいのではないかとも思ってしまう。

登場人物が多すぎて誰が誰だかわかりづらい。始めの「ミニッツメン」という組織に所属していたヒーローと第二世代の「ウォッチメン」という組織、そしてヴィラン達。とくにマスク+コスチュームのときと素顔のシーンが結構あるのでより分かりづらい。
ヒーローであるのに非行に走っていたり、あまり躊躇なく人を殺していくからどちらが悪役なのかわからなくなったというのも混乱した原因だと思う。

青くて光る”Dr.マンハッタン”とってもムキムキなハゲで面白かった。キャラクターとしては”ロールシャッハ”が一番好き。独りで「ロールシャッハ記何月何日」とか言ってるのが少し厨二病的で痛い。捕まってしまったときの素顔や考え方が一番かっこいい。

~あらすじ~
第二次世界大戦など政治や戦争の世界で関与し活躍したヒーロー集団「ミニッツメン」。かれらは時が過ぎるとともに犯罪者の報復で命を落としてしまったり、精神がおかしくなってしまったり、引退していったりと姿を消していく。数十年後彼らの跡を継ぐかのように第二世代のヒーローたち「ウォッチメン」という組織が誕生する。アメリカ政府は彼らを歴史的な大事件や戦争、功績に関与させアメリカに絶対的な覇権を握らせた。
アメリカがウォッチメンの一員である”コメディアン”と”Dr.マンハッタン”を投入したことでベトナム戦争に勝利する。これによって大統領選で三選をはたしたリチャード・ニクソン。ウォッチメンに対するデモへの対策として覆面着用者の自警行為を禁止する条例を出す。実質的な活動停止を受けたウォッチメン一同だが政府に活動を容認された”Dr.マンハッタン”や条例に反して活動を続ける”ロールシャッハ”など活動をしているものもいた。そんなあるときウォッチメンの一員である”コメディアン”が何者かに殺害される事件が起こる。独自に調査を始めた”ロールシャッハ”だったが、その裏に何者かがヒーローたちを抹殺する計画があるという結論に達する。その計画の全貌とはなんなのか、驚愕の真実が待ち受ける。

©パラマウント


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