『メリーポピンズ リターンズ』
2018年公開ロブ・マーシャル監督『メリーポピンズ リターンズ』
1964年公開「メリーポピンズ」の続編であるミュージカルファンタジー映画。当たり前だがCGなどの映像が格段にきれいになり、より現実とアニメの世界の境界線があいまいになって美しい。
曲を楽しみにしていた。メリーポピンズらしさはとってもあるが、反対にあるがゆえに新しさは感じなかった。(前作を踏襲したといういいことでもある)前作の曲の印象が強かったからこそハードルが上がってしまっていた。前作の曲が口ずさめるほどなぜそんなに印象に残っているのか考えると、それらの曲をどこかで聞いたことがあるだけなのかもしれないと感じた。(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドゥーシャスってよくおもいついたよな)
初めのほうに使った曲を最後のほうにも使うのがメリーポピンズらしくとっても大好きである。特に「Lovely London Sky」で始まり終わるのはとてもきれいだった。個人的にベストワンな曲は「Turning Turtle」メリル・ストリープ演じるトプシーのちょっと頭おかしいけど愉快なキャラがとてもいい。前作踏まえて考えるなら「Nowhere to Go But Up」が前作の「Let's Go Fly A Kite」を意識していて感動した。どちらも風船で飛んでいくのと凧揚げと青空がイメージされるようなすがすがしさ。メリーポピンズの曲は前作も今作もとっても楽しくなるものばっかりで気分が上がる。
↑『メリーポピンズ リターンズ』曲再生リスト(Youtubeより)
~あらすじ~
前作の舞台から25年後、ロンドンは大恐慌の時代を迎えていた。あの頃子供だったジェーンとマイケルは大人になる。マイケルには3人の子供ジョン、アナベル、ジョージーがいた。1年前に妻を亡くしてしまったマイケルは家を担保に融資を受けていたため差し押さえの対象になってしまう、小さいころからの大事な家を失いそうな一家からは以前のような明るさはなくなってしまったようだ。そんな彼の子供たち3人のところにメリー・ポピンズがやってきて再びバンクス家の教育係となる。3人はメリー・ポピンズの魔法にかつてのジェーンとマイケルのように驚きそして喜び楽しむ。そして彼女との出会いがもう一度奇跡を起こす。
↓微ネタバレ注意
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今作のヴィランである銀行の頭取コリン・ファース演じるウィリアム・”ウェザーオール”・ウィルキンズは救われないのかと感じた。前作のヴィランであった前頭取のドースは最終的には一緒に凧を揚げ許されたような感じだったが、ウィリアムは銀行をクビになり風船売りの風船を持ってもただ一人浮かぶことができなかった。なんとかわいそうなのだろう、、、とも思ったけどこいつのやったこと考えれば当たり前なのか?ただそれなら前作のドースもそうなるべきなのだ。悪役の描き方の違いを感じる。ただコリン・ファースがイケオジでかっこよかった。