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8割の賛同のときはどうすればいいんだろう

怒りが滾る性犯罪への無罪判決


2024年中は長めのnoteをお休みするつもりでしたがあまりにひどいと感じたので書いてます。
司法がまた性暴力に対しひどい判決を下しました。それも高裁でのひっくり返し。

この当時滋賀医科大生だった片倉健吾被告、木下淳弘被告は同大学生の共犯者(主犯長田知広被告)らと共に女子大生を集団で強姦しその様子を撮影した疑いが持たれていました。
大津地裁は「被害者が苦しいと言っても意に介さず、人格を無視した卑劣で悪質な犯行態様」と懲役5年6カ月を宣告しました。
しかし控訴審で大阪高等裁判所の飯島健太郎裁判長は「女性に同意があった疑いを払拭できない」と認定し無罪判決を言い渡しました。傍聴した人によると片倉・木下両被告は無罪判決に喜び弁護士と抱き合ったよう。最悪です。

証拠採用された動画は人権を蹂躙されながらもはっきり拒絶する被害者の姿が

被告らが撮影した動画には卑劣な犯行とそれに少しでも抵抗しようとする被害者が映されていました。
(閲覧注意です。PTSD等の治療中の方は特にご注意ください)



この動画は証拠として認められています。つまり被害者がはっきりと性行為を拒絶する様がうつる映像媒体が存在するにも関わらず飯島裁判長は「同意があったかもしれない」と認定してるのです。
こんだけ嫌がってても同意が成立するなんてAVの見過ぎじゃないですか?

社会的な抗議はやってほしいけど訴追はいきすぎでは

当然このような不当判決には怒りが渦巻きました。更にこの被告は滋賀医科大内外で減刑嘆願での署名を集めたとの報道もあり医師界隈の性犯罪への意識の低さも指摘されています。
もちろん検察には上告を検討していただきたいですし、このような判決が二度と出ないよう政治を変えなくてはなりません。
しかしこの判決を持って飯島健太郎裁判長を裁判官訴追委員会にかけようという動きがあり、これには私は反対します

裁判官はそれぞれの良心にのみ従いあらゆる権力から独立してる必要があり、司法権の独立に不可欠な原則です。
そのため裁判官訴追委員会にも「判決に不服というだけでは受け取れない」と書いています。
もちろん署名をしてる人は「判決以前に倫理的に裁判官にふさわしくない」と提出するでしょう。その判断をする人を尊重はしますが私は賛同はしません。

極端な意見しか見かけない

この事件も「あらゆる面で不当であり訴追を含めどんな方法を使ってでも是正されなくてはならない」と考えるフェミニストと「高裁判決は妥当であり、裁判官や被告への批判は誹謗中傷だ震えて眠れ」と煽り立てるアンフェどちらかの声ばかり拡散されています。
例えば手続き的には間違ってないが倫理的にはおかしいとかいろんな捉え方もできるはずなのにインターネットの色分けは怖いなと思いました。
とにかく、被害者に一日も早い平穏が訪れ加害者の逃げ得にならないよう祈るばかりです。


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