Day 17 アメリカ医療あれこれ - 風邪ぐらいじゃ診てくれない
ここ最近、日本の方とアメリカの医療について話す機会が何度かあったので、今日はそのお話をしたいと思います。アメリカと言ってもいろいろですので、あくまで私の住んでいる町の場合ですが。
子供が生まれた時のこと。最初の子ですから、病気どころか、毎晩ちゃんと息をしてるかどうかが気になるほど親にとっては神経質な時期です。当然、具合が悪そうならすぐに病院に連れて行きたくなります。
しかし、アメリカでは、子供も大人も基本的に予約を入れてからではないと診察してくれません。最近では、処方箋薬局系列が運営するアポなしのクリニックも増えましたが、日本の気軽さとは比べ物になりません。
子供も大人も健康保険のネットワーク内の病院ではないと保険が効かないので、かかりつけの小児科医に診てもらうことになります。子供はさすがにその日のうちに診てもらえますが、ある日、娘が風邪を引いた時のこと。病院に連絡をして症状を話すと、何時に来てくださいと言われ、とりあえず予約は取れました。
しかし、乳幼児を病院に連れて行くというのはもうそれだけで一大事です。出かけようと思った時に泣き出したり、う〇ちをしちゃったり、昼寝からむりやり起こされて機嫌が悪かったり。。。。そんなこんな状況をようやく切り抜けてやっとの思いで医者に連れて行くと、先生は娘を診察した後に、
「風邪ですね。(小児用)タイレノールでも飲ませてください」
で終わってしまったのです。
こ。。。。こんな大変な思いまでしてわざわざ連れて行ったのに、そこらへんの薬局で市販薬を買えと。。。
それ以降、医者に何でもかんでも連れて行くことはやめました。下の息子に至っては風邪をひくたびに何日間も鼻水を垂らしてましたが、ほぼ気休めに風邪薬を飲ませたりしているうちに自力で治っていました。
親にとっては何日も子供の不機嫌と不快な症状に付き合わなければいけないので非常に面倒なのですが、そのおかげなのでしょうか。雪国に住んでいるにも関わらず、小学校に上がる頃には風邪はめったに引かない熱も出さない強い子になりました(笑)。
アメリカ医療については1冊本が書けるくらいネタを持ってますので、また書きます。