政治家レイシズムデータベース2022年11月
反レイシズム情報センター(ARIC)です。
ARICでは、政治家はじめ公人によるヘイトスピーチやレイシズムの記録を行い、データベース化しています。
このnoteでの「政治家レイシズムデータベース」では、毎月追加したデータの中から、特に深刻なケースをこのnote記事上でピックアップしていきます。
今月も追加した差別事例から一部を紹介したいと思います。
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今回の記事では特に元公人のレイシャル・プロファイリング擁護について取り上げる。
「レイシャル・プロファイリング」とは、職務質問などの際に、客観的証拠や個人の行動ではなく、人種や皮膚の色、民族的出自などのルーツに基づいて犯罪との関与を判断することを指す[1]。これは人種差別撤廃委員会でも懸念されている問題であり、「外国人」(とみなされた人)を不当に犯罪と結びつけるレイシズムだ。
11月16日にレイシャル・プロファイリングに関する警察内部の調査結果が公開され、昨年1年間6件が確認されたのだが、それに対する日本国民党・鈴木信行(元葛飾区議会議員)の反応を紹介する。
元葛飾区議会議員・鈴木信行(日本国民党)
公表された結果では「外国人が車を運転するのは珍しい」「ドレッドヘアの人が薬物を持っていたことがあった」と説明するといった事例が確認されており、明らかに外見と出自に基づいて犯罪との関係が推定されている。鈴木氏の投稿は、こうした外見上の理由で職務質問を行うレイシャル・プロファイリングを「差別しているのではない」として擁護するものだ。
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*新聞・雑誌記事、動画、書籍等でレイシズムの疑いがある公人による発言を見かけた場合は、ARICのHPから通報フォームにてご連絡ください。Twitterで「#政治家レイシズム」のハッシュタグをつけてリツイートしてくださっても結構です。
[1] 参照:人種差別撤廃委員会「法執行官によるレイシャル・プロファイリングの防止およびこれとの闘いに関する一般的勧告36号(IMADRによる日本語訳)
https://imadr.net/wordpress/wp-content/uploads/2021/01/CERD-GC36-Japanese.pdf
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