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『スーパースターを唄って。』

漫画を買うときは割と感覚派で、表紙とタイトルを見たとき惹かれたものを衝動買いすることが多い。で、この漫画も例に漏れず、突然目に飛び込んでは心を鷲掴みにしていった。

その表紙がこちら

いやヤバない?
絵のうまさといい画角といい雰囲気といい
このちょっと暗澹な感じの絵とスーパースターという言葉のギャップもすごい良い

オイオイオイこいつ神漫画確定ですねと鼻の穴全開で読みました。ちなみにこれは2巻目で1巻はこっち。描写してる物のバランスがすごい好きなんだよなあ〜絵として飾りたいぐらい。

ちゃんと面白かったので感想を書きます。ネタバレあり

あらすじ

amazon説明文より

豪華著名人絶賛。貧困と友情の人間叙情詩。

主人公・大路雪人。17歳、売人。
「やらんかなぁ俺は、ラップ。」
「歌いたいことなんか、ないもん。・・・・・・伝えたいことも・・・」
幼い頃に、覚醒剤中毒の母親と最愛の姉を亡くし、
天涯孤独となった彼だが、唯一信じてくれる親友がいて・・・・・・
職場の上司に殴られ、流血しながら売人を続けてゆく中で、
彼の心に宿るものとは?

感想

劣悪な環境で育った主人公たちがHipHopで成り上がる過程を書いた話なんですが、熱の盛り上げ方がめちゃくちゃ良かった。1巻は読み切りって言われても納得できるくらい構成(ペース配分?)が良くて、主人公たちの悲哀な過去やどうしようもない現状をクドすぎない具合に示しつつ、最後ステージに立ってさあ歌うぞってところで終わる。ある程度バックボーンも理解してきっちり感情移入するまで他人の前で歌うシーンがないからこそ、最後のいよいよ始まるぞ感が凄かった。カッコ良すぎて涙出ちゃった。

観客のリアクションも良いんですよね。いきなり知らんやつが出てきて歌おうとするもんだから食いつきは悪い。主人公も自分で言ってますがズブの素人なんで歌い終わった後のリアクションも諸手を挙げて絶賛ってわけではない。ただ一部の人間にとんでもなく刺さっている、なんか凄い物を見たって空気感がすごい好きでした。生唾飲み込んでるシーンは最高。

絵柄は話の内容に対してポップだけれども、バランス取れてて良いと思う。いわゆるウシジマ君みたいな陰鬱な話をリアルよりの絵柄で描かれると大分精神削られるので…絵柄も割と好きでした。

と言うことでこれからどんな展開になっていくのか気になりますが、正直1巻が良すぎただけに尻すぼみな感じになりそうで怖い…ってくらい1巻好きでした。今後リリー周りの話とかもあるだろうけど、同じくらい感情移入できたら自分の中の漫画ランキングTop10(ごめんマジで何やねんよな)に食い込んでくる可能性あります。というかその内この漫画がすごいとかでもっと有名になりそう

あと気になるのは実際に歌詞とか歌ってるところを今後ちゃんと描写するのか問題かな〜 こういう本来漫画じゃ伝わりきれないジャンルってただ歌詞を書くだけだとちょっと冷めちゃう気がするのでね。例えばショーハショーテンとか文字でネタの流れ描かれても正直寒すぎて見てられなかった(個人の感想)のでそんな感じにならないと良いなというのが唯一の心配かな。。。

こんな感じで歌詞表示されたら多分激冷めする



読み返してみると思ったより内容の話してないな。。後半ほぼTwitterだし
まあ言いたいこと言えたのでヨシ!
今後も楽しみです😊

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