
ビギナーズラック
2019/08/04
49歳の誕生日当日。石野Rd.5。初参戦。準備が十分であったかと言うと不十分。それでもレース当日は来た。不甲斐ないタイムトライアル、予選。SS150クラス決勝は6台中4番グリッドスタート。抜きつ抜かれつ不甲斐なくレースが進行し中盤に差し掛かった頃だろうか。前方でなにやらアクシデントが発生。芝生の中にカートを見た気がする。前方には2台のテールが見える。もう一台先の車両は更にコーナーの先だろうか。走っても走っても2台のテールしか見えない。と言うか走るのに一所懸命で算数もできていない。あれから3周ぐらい走っただろうか。「ひょっとしたら3位?」冷静に周りを見ると現在3位をキープしているような気がした。やっぱり3位だ。4位以下ならガツガツしないが表彰台がかかっている事に気づく。いや、勘違いだったらどうしようか。表彰台ならまだしも4位の死守でブロックラインは格好悪い。いい年をしたオジサンが若者にすることでもない。いや、園長先生は子どもの人生に関わり教育的に現実の厳しさを...などと無限とも思われる長時間の1/100秒くらいの間に考えているとすぐ後ろにはチームメートの間下選手が迫る。やはりサーキットは勝負の世界。大人げないとは思ったがブロックライン走行。迫るエンジン音。ブロックラインはタイムが出ない。それでもブロックライン。一緒にタイムを落としながらも迫る間下選手。走りにくい。でもブロックライン。気づけばチェッカーフラグが見える。あれ?持ってるだけ?あと1周。レベルの高い試合とは思っていない。それでもブロックラインで守りきり、3位で初チェッカーを受けた。
幸運が味方して初出場で表彰台に登ることができた。何という事だろう。木村巧49歳。自分への誕生日プレゼントはレース初参戦と石野サーキットのトロフィー。園長先生はどんどんレース沼の深みへとハマっていく。

しかしさすがはオープンクラス今はなきSS150クラス。SSクラスでは36秒台、まれに35秒台をマークする石野コースで38秒台でバトルという体たらく。みんな~、シャキッと走ろ~。俺もか。

こうして何年もかかるかと思われた絆マラソンで大観選手から借りたレッドキャップの返却はいとも簡単に行われた。この時点でまだ偶然発生している荷重はともかく自分でかける荷重のことはわかっていない。