
エンジョイレースの誘い
「父さん、今度の耐久レース、大人のドライバー少ないんだって。」
「そうか。」
「で、父さん出ない?少しでも集めてほしいと言われているんだ。」
「どうせ足手まといになるからやだな。格好悪いし。もう少し上手だったらいいんだけれど...」
「いや、エンジョイレースらしいよ。楽しく完走すればいい。」
「完走すら怪しいんだが。大がチーム入った時の体験試乗で寝込んだじゃん。」
「エンジンレンタルカートより小さいって。」
注:確かに排気量は小さい
「それからバイクメットと長袖長ズボンOKだって。」
注:そんなレースはない
「じゃあチームにはお世話になっているから出てみるかな。」
何も知らないお父さんは長袖長ズボンで練習の行われる石野サーキットパドックへと向かった。人生に分水嶺があるとすればこの日が境ではないだろうか。
岩瀬総監督
「それでは練習走行をしますので装備して乗る準備をしてください。」
父
「大、話が違う感じなんだが...。」
大観
「そうみたいだね。皆さんスーツ着てるみたいだし、おれも知らんかった。」
は、はめやがったのか?これは高校生くらいに標準インストールのよくわからないことはそのままにしておくオトボケ機能なのか?