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第24回函館記念(1988年) [競馬ヒストリー研究(2)]

今週は伝統の重賞函館記念。そこに夏競馬屈指の一戦という枕詞が付くと、この年を挙げるファンは多いことであろう。今回ご紹介するのは88年の同レース。


1965年に創設され、89年までは北海道シリーズ唯一の古馬芝重賞として現在の札幌記念同様有力馬が数多く参戦していた函館記念。

歴代優勝馬も皐月賞馬リユウズキ(67,8年)や、メジロボサツ(66年)・メジロアサマ(70年)・メジロムサシ(71年)といったメジロ軍団の有力馬、天皇賞馬エリモジョージ(76年)、後にGIを3勝するニッポーテイオー(86年)といった錚々たる顔触れ。


中でも語り継がれるのがこの1988年の一戦。この年最大の注目は前年の阪神3歳S勝ち馬サッカーボーイであった。

春シーズンは元々弱かった蹄の状態が悪化し体調も整わず1番人気の日本ダービーを15着に大敗するなど不振に喘いだが、前走の中日スポーツ賞4歳Sで皐月賞馬ヤエノムテキを破って復調。2.2倍の1番人気に推された。

続く2,3番人気はシリウスシンボリとメリーナイスのダービー馬2頭。

更には前年の二冠牝馬マックスビューティも出走。こちらは7番人気に評価を落としていたが、サッカーボーイを含めたGI馬4頭に共通するのは、秋の復活を懸けてこの函館記念に臨んだという点であった。



外枠から出負けして中団を進むも、3角から早目に進出したサッカーボーイ。

更にギアを上げて4角を先頭で回ると、短い直線であっという間に後続との差が開く一方のワンサイドゲーム。2着のメリーナイスが懸命に追い上げるも、5馬身差まで迫るのが精一杯であった。

勝ち時計の1分57秒8は当時の日本レコードであり、函館競馬場の芝が寒地型の洋芝に変わった現在まで更新困難なトラックレコードとして残存している。


その後はご存知の通りマイルCSを制し、種牡馬としても成功を収めた同馬。

ローカル競馬で自らの走りを取り戻し、勝利の味を再び噛み締めた馬が秋に飛躍する。そんな瞬間を待ち望んで今年も夏競馬を楽しみたい。


いかがでしたでしょうか?函館競馬場はまだ行ったことがないので来年こそは気軽に行ける状況になっていてほしいですね。

今年の函館記念はフェブラリーS勝ち馬のカフェファラオが参戦。American Pharoah産駒は芝でも実績十分なので楽しみですが、私はジェットモーション、ドゥオーモあたりの巴賞着外組や昨年3着のバイオスパークを狙おうと思っています。

それではー

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