【DD2】あらすじ整理
ドラゴンズドグマ2のネタバレあらすじ。自信がないので2周目で確認しながら更新しようと思う。
主人公はとある牢獄で記憶喪失の状態で目が覚める。どうやら「ポーン」と呼ばれる意志のない半人としてここへ送られてきたらしく、わけもわからぬままバタルという国の遺跡の発掘作業に従事させられる。他のポーンたちは看守が持つ不思議な色の石に操られて服従しているようだ。主人公は発掘現場に現れた魔物が引き起こした混乱に乗じて、「導き手」と称する幻影の助けを借り脱獄する。
隣国であるヴェルムントへ逃れると、そこで出会ったポーンたちが主人公を「覚者」と呼び、従うようになる。主人公は自分が覚者であることを知り、自分専属のパートナーとなる一人のポーンを異界から呼び出す。
ところが本来覚者は世界に一人しかいないはずであり、このヴェルムントには少し前に「覚者王」が誕生していることから、主人公は偽覚者の疑いをかけられ、城下町に連行される。町では軍人のベルントがうまく匿ってくれ、主人公は本物の覚者であり、現在城にいる覚者が偽物であることを教えてくれる。本来ヴェルムントはドラゴンを倒した覚者を国王とする伝統のため、覚者不在のあいだ実権を握っていた摂政ディーサが権力を失うことを恐れ、覚者の主人公を敵国であるバタルの牢獄に送り、王宮には偽覚者を置くように仕組んだようだ。
覚者とは時折現れる災厄である「ドラゴン」に選ばれた「やがてドラゴンを討つ者」であり、ポーンはその覚者に仕えるために彷徨っている意志を持たない存在であるという言い伝えを聞き、主人公も旅の道中で記憶を取り戻し、突如村に現れたドラゴンに立ち向かった際にドラゴンに心臓を奪われ、契約を結ばされたことを思い出す。
周囲の手助けをし信頼を得ながら、主人公はディーサの陰謀を暴く証拠を集める。ベルントの協力で偽覚者の即位式に乱入し、自分が本物であることを示そうとするが、偽覚者は「神凪の声」と呼ばれる石を使ってまるで覚者のようにポーンを従わせていた。牢獄で看守が持っていた石と同じもののようだ。この石の研究に隣国バタルのファズスという人物が関わっていることがわかり、主人公はポーンとともにバタルに乗り込む。
神凪の声はバタルの海岸に落ちている青い欠片から作られているようだ。その正体を探るうちに、主人公はヴェルムント建国の王、ロセイウスの亡霊に会う。ロセイウスは神凪の声の正体について、これまでに「観る者」が自分を倒させるために送り込んで散っていった覚者の魂の欠片であると告げる。ロセイウスは主人公に他の覚者にはなかった強い意志を感じ、自身の魂でできた「魂魄の剣」を主人公に託す。
不完全な状態の魂魄の剣を修理するべくファズスの拠点である研究所を訪れると、彼の目的が明らかになっていく。ファズスは覚者の能力と同じ力を持つ神凪の声を利用し、ドラゴンを服従させ、ドラゴンに選ばれた覚者が王となるこの世界を、人の王が治める世界にしようとしていることがわかる。
魂魄の剣を修理した主人公は、再び現れた導き手の助けにより、ドラゴンとの邂逅の地、月光の塔へ赴こうとする。しかし所持している神凪の声が十分な力を持っていると信じたファズスが、一足先に塔へ到着していた。神凪の声を使いドラゴンを召喚することに成功したファズスであったが、そこへ真のドラゴンが現れ、ファズスのドラゴンはあっけなく踏みつぶされる。
ドラゴンは主人公を最終決戦の地へ運ぶと言い背中に乗せる。そして主人公とともに世界を見下ろしながら、このまま自分を倒せばまた物語の繰り返しになると告げ、「我と同じように理を断つことを望むのであれば、考え、その意志を見せろ」と焚きつける。主人公は魂魄の剣を自分の胸に突き立て、ドラゴンとともに海へ沈んでいく。覚者と対の存在であったドラゴンは覚者を失い、この世界の理から解放された。
海の底で、主人公は導き手の力により再び目覚める。導き手は主人公を、なぜ物語によって守られた世界を選ばないのか、なぜこの理を断とうとするのかと責め、虚無から親しかった仲間たちを作り出し元の世界へ誘う。仲間の幻影を否定しまだ意志を見せる主人公に、導き手は「そこまで言うのなら理を失った世界がどうなるのかその目で見るといい」と言い、主人公を「ドラゴンと覚者の物語」という理がなくなった世界へ放り出す。
紡ぐべき物語を失った世界は、存在意義を失い、虚無に飲み込まれようとしていた。虚無そのものであった海・ヒュージブルが覆いつくして赤く染まった空、そしてその空から降り立った異形のドラゴンが大地を虚無へ葬り去る様に圧倒される主人公だったが、海底神殿の跡地にたどり着き、そこでロセイウスの亡霊に再び出会う。
ロセイウスは改めて自分の経験を語る。かつて覚者として竜を倒しヴェルムント国を建国した彼は、さらに上の存在、世界を統べる王である「界王」になった。しかし界王となって知ったのは、この世界が「ドラゴン」と「覚者」という役割が演じる物語を幾度も繰り返す閉じられた世界であり、正体も目的もわからない「観る者」によって観測されているだけであるという真実だった。自身の功績がすべて準備されたものだと知り絶望したロセイウスは、「観る者」の正体を突き止めようとした結果疑心に陥り、罪のない人々を殺し、新たな覚者によって海底神殿に閉じ込められ、狂王として忘れ去られたという。
語りを終えるとロセイウスは自分の魂も消えようとしていることを告げ、最後の助力として元覚者である仲間たちを呼び寄せた。滅びから守るべき人たちをロセイウスの加護が残る海底神殿へ導くよう進言された主人公は、人々を救うために再び旅に出る。
ファズスに保護されていたポーンと再会したのち、主人公はこれまで訪れた街を再訪する。これまで出会った仲間たちを説得し、空から降ってくる虚無の魔物を倒しながら、人々を海底神殿へ導く。
そして最後に海底神殿に現れたのは「新たなドラゴン」だった。空を埋め尽くした虚無が一体のドラゴンとなり、世界を再び滅びから救うために、新たな覚者を求めて空へ飛び立つ。するとポーンが苦しみながらドラゴンの形をした虚無へと変化してしまう。ドラゴンと覚者が紡ぐ物語を支えるために存在するポーンは、主人公が覚者としての役割を失ったため、虚無に還ろうとしていた。
虚無となったポーンは主人公をも虚無へ連れ去ろうとするが、踏みとどまる。真っ黒なドラゴンの形のままかろうじて意識を取り戻すと、主人公を背に乗せて新たなドラゴンを追いかける。
ポーンによって新たなドラゴンの背に運ばれた主人公に、導き手が最後の語りを始める。ドラゴンは「虚無に抗う」という「意志」が形になり生まれた存在であり、さらにその意志から「覚者」という対になる役割をも生み出し、「ドラゴンという災いとそれを倒す覚者」という物語によってこの世界が虚無に飲み込まれるのを遅らせていた存在なのだと説く。
再び虚無に抗う意志として生まれ、新たな物語を繰り返そうとするドラゴンを止めるため、主人公はドラゴンの心臓を目指す。そこへ虚無になりかけたポーンが最後の力を振り絞って追い付き、主人公を呼ぶ。主人公の目に再び半人の姿として映ったポーンは、もはや自分はただのポーンではなく、覚者の強い意志に影響され、本来持つはずのない「意志」を持ったと告げる。そして「意志とは役割ではなく、思い描く世界を生み出す力である」と言い残し、虚無のドラゴンに戻って新たなドラゴンの心臓に食らいつき、それを露出させる。
ドラゴンに握りつぶされ捨てられるポーンを見送ると、主人公は剥き出しになったドラゴンの心臓に魂魄の剣を突き立てる。結晶化したドラゴンの血が槍のように溢れ出し、主人公は心臓を貫かれる。導くべき物語を失った導き手の嘆きとともに、ドラゴンと主人公は世界から消滅する。
こうしてドラゴンと覚者、ポーンは定められていた「理」をそれぞれの方法で壊し、世界は理からも虚無からも解放された。三者の役割によって紡がれる物語を失った世界で、人々はそれぞれの「語られない」生活に戻っていく。