週末の障害戦回顧(10/31,11/1)
今週は、福島で3鞍の障害戦が行われました。
成績的には、3塁打、出場機会なし、自打球で悶絶した後に三振という感じでしたが、ちょっとお腹が痛くなってしまいそうなほど難解なレースが続いた中で、1本でもヒットが出たことは前向きに捉えたいと思います。
それでは早速、レース内容を振り返っていくことにしましょう。
土曜 福島4Rオープン
ここは、能力上位のマサハヤドリームが、順当に勝利をおさめる結果となりました。馬体重こそ+2kgでしたが、パドックでは落ち着きがあり、絶好調ではないものの、なんとか力を出せるデキだったと思います。
もしテンションの高い状態でレースに臨むことになっていれば、もっと折り合いを重視するレースを選択せざるを得なくなり、奇襲作戦を仕掛けてきた高田Jのモザイクに悠々と逃げ切られていた可能性もあったでしょう。
森一馬Jが、そうはさせじと早めにモザイクにプレッシャーをかけに行けたのは、何より、自身の精神状態が安定していたからこそ。この点は、厩舎関係者の見えないファインプレーだったと言えるかもしれません。これで、無事に賞金を加算できましたから、次こそは、是非、地元関西圏の重賞レースを使ってきてほしいですね。
2着リボンナイトは、こちらの期待どおり、素晴らしい走りを見せてくれました。最終障害で外に膨らむロスはありましたが、あれがなくとも、2着は2着だったと思います。やっぱり、平沢Jへの乗り替わりは破壊力抜群で、道中、馬が上手に息を入れながら走れていましたね。そうなれば、単に人気がなさ過ぎただけで、このメンバーならこれくらい走って当然と言えるでしょう。
3着モザイクがハナに行くとは、さすがに読み切れませんでしたね。やっぱり、高田Jの胆力はさすがだなと思います。結果、外からマサハヤドリームにプレッシャーをかけられたところで、痛恨の飛越ミスを犯すことにはなりましたが、それは結果論でしかなく、作戦としてはこれ以上ないものだったと言えるでしょう。さらに最終障害でも着地で躓きながら、それでもなんとか3着を死守したのは立派でしたし、早くもオープンで目途の立つレースができたと評価していいと思います。
もう一頭の注目馬ギラーミンは、パドックの気配からして薄かったですし、1台目の着地で他馬に寄られてリズムを崩してからは、まったくいいところがありませんでした。今回の敗因は、完全に馬のコンディションの問題。もう一度休ませてじっくりと立て直さないと、急に良くなることがないくらいパッとしない状態だったと思います。
土曜 福島5R未勝利
ここは、出走12頭中、完走したのが7頭だけという波乱のレースとなりました。
勝ったトキメキジュピターは、馬体が絞れて状態がアップしていたこともありますが、今回は、自分の力だけ走ったら、前に馬がいなかっただけという印象が強いですね。なので、得たものは勝利という結果だけで、次走につながるイメージはまったく湧きません。
2着のクリップスプリンガは、メイプルキングにハナを叩かれて苦しくなりましたが、相手の落馬に助けられて好走できた印象が強いですね。襷のある福島でそこそこスムーズに走れたのは進境ですが、次走も勝ち負け必至かというと、そう断言できるほどの強いレースをしているとは思えないですね。
3着モサは、最終障害の飛越ミスが痛恨でした。まあ、僕的には、西谷Jがきっとまたやらかすんだろうなと思って見ていたので、やっぱりかとしか思いませんでしたが、何で体勢を崩してまで飛越中にムチを使おうをするのか、まったく意味がわかりません。普通に飛ばせていれば勝っていたと思えるだけに、これはもうモヤモヤ感しか残りません。
さらに言うと、最終障害以外でも道中でいろいろとロスを作っていたので、馬は本当に強い競馬をしていたと思います。普通なら、次走は確勝級といえるのですが、西谷Jの連続騎乗となるようなら、やっぱり割り引いて考えないといけないでしょう。
まあこのレース、僕がnoteの記事を書き始めてからはじめて、「打開策がまったく見つからない」とぼやいたレースだったわけですが、結果も、やっぱりそうなるよね的な感じになってしまいました。5人ものジョッキーが落馬した中で、日曜日に乗り替わりになった上野Jを除いて、みんなが無傷だったのは不幸中の幸いでしたが、陣営も、もう少しまともな状態でレースを使ってきてほしいなと、正直、苦言を呈したくもなってしまいますね。
日曜 福島4R未勝利
ここは、このレースが初障害戦となったスズカデヴィアスが、キャリア不足もなんのその、センスあふれるレースぶりで勝ち切りました。
この馬、道中の立ち回りにも余裕が感じられ、障害馬としてのセンスは抜群と言っていいでしょう。その割に僅差の勝負になったのはやや不満ですが、相手が強くなる次走で、どの程度進境を見せてくるのかには注目しておきたいところです。
2着アーネストホープは、思った以上の走りを見せてきました。これは、伴Jのメリハリのある騎乗によって、この馬の新たな一面が引き出された感もありました。この内容なら、次走も上位争いに絡んできそうな雰囲気もありますので、このレースをきっかけとして、未勝利では目の離せない存在になり上がったと考えていいかもしれません。
3着キタノテイオウ、4着ディードは、自分の力は出していると考えていいでしょう。今後も掲示板の真ん中あたりをウロウロするイメージで、予想を組み立てていくことになりそうです。
期待したヤマカツグレースは、襷の入口でダートコースを横切る際にガクンとなって、そこから熊沢Jが右後肢を気にする素振りを見せていましたね。右後肢跛行による競走中止と発表されていますが、明らかな異変があったことは間違いありません。序盤は掛かり気味ながらも、レースぶりに明らかな進境を見せていただけに残念ですが、これも競馬なので仕方ありません。