![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150985738/rectangle_large_type_2_95627cc3bc59e5318f2c405173bd64ff.png?width=1200)
第60回 CBC賞/第60回 札幌記念のみどころ
中京11R CBC賞
明日の中京は、乾いた馬場でレースが行われると想定されますし、展開的に大きく紛れることが少ない短距離戦でもありますので、基本は「前受けする馬に有利なレースになる」という想定でいいのだろうと考えています。
ただしここは、短距離重賞にはめずらしく先行馬が少ないやや特殊なメンバー構成となりましたので、シンプルに考えればグレイトゲイナーの単騎逃げが濃厚という状況の中で、奇策を仕掛けてくる馬が出てくるのかどうか。
ここをどう読むかが勝負の分かれ目になることは間違いなさそうですし、好位勢がどの位置でどんな立ち回りを見せてくるのかによっても、結果はまったく違ったものになると考えておくべきでしょう。
中心には、①ドロップオブライトを推します。
この馬は、中京コースが得意で千二への距離短縮も強調材料となりますし、何より今回は、最内枠を引けたことがものすごいアドバンテージになるのではないか。そんなふうに考えています。
ゲート五分なら、インのポケットの位置を労せず確保できそうですし、仮にその一列後ろになっても、まだワンチャンス残るイメージにはなりますので、直線で自らの進路を確保することができれば、上位争いに持ち込める公算が高いのではないか、と。
2番手は、⑮メイショウソラフネ。
この馬は、中京コースだと普段よりもパフォーマンスが一段上がるタイプですし、相手関係的にも、この程度のメンバー構成なら決して見劣る感じはないのですよね。
あとはこの外枠がどうか……ですけど、最低でも3番手の外目を取り切ってコースロスを最小限に抑えることができるようだと、低評価を覆す好走劇が見られてもいいのではないか、と。
3番手は、⑤グランテスト。
この馬は、どうも小倉コースだと本来の力を発揮できないようですが、それ以外のコースでは堅実なパフォーマンスを見せ続けているのですよね。
このメンバー構成なら、地力で見劣る印象も特にありませんので、中京に舞台が替わる今回は、見直してみる手があってもいいのではないか、と。
また、猛暑の中でのレースになることを想定すると、この馬の毛色もそれなりのアドバンテージにはなりそうですし、、、
4番手は、⑥スズハローム。
この馬はとにかく脚の使いどころが難しく、ハマった時とそうでない時とで見せるパフォーマンスに大きな開きがあるタイプですが、中京コースには良績がありますし、千二の流れで折り合い面の不安が軽減されるのもプラスに働きそうなんですよね。
あとは、最後の直線でどこまで差し込めるかですが、この鞍上なら腹を括って馬群を割ってくる競馬を選択してくれそうですので、「ドン詰まりになった時は仕方がない」と覚悟を決め、この馬を最後のひと枠で拾うことにしました。
その他、グレイトゲイナーの逃げは怖いのですけれど、レッドヒルシューズの鞍上が団野Jに替わることを考えると、番手外から結構なプレッシャーをかけられるとヤマを張り、今回は泣く泣く選外としました。
そしてそのレッドヒルシューズですが、控える形になった中で勝ち切った前走内容を大いに評価するものの、ここは番手外から自分でレースを作る形になりそうですので、その形で重賞を勝ち切るイメージまでは正直まだ湧いてこないな、と。
アグリは、あまりに枠の並びが悪すぎますからね。地力だけを言えばこの馬がNO.1であることに疑いの余地はないのですけれど、ここは外を回されて終い伸びきれないほうに賭けてみようと思います。
キタノエクスプレスは、果たしてどんなレースを仕掛けてくるのでしょうか。基本、器用さよりも馬力で勝負したいタイプの馬だけに、相手が軽かった前走ではうまく行きましたけど、このメンバー相手に再度インを上手に捌いて……という優等生なレースができるのかどうか。
そんなこんなもあり、今回はおそらく道中でスムーズさを欠くだろうと割り切ることにしました。
札幌11R 札幌記念
現状の札幌芝コースは、インの馬場が生きていて終始外々を回す乱暴な立ち回りでは上位進出が難しい状態となっています。
よって、昨年のような大味なレースにはならないだろうという中で、今年は道中の立ち回りの差が結果に直結しそうな印象も、、、
大枠では力差のある組合せにはなりましたけど、インをロスなく立ち回った馬や展開を味方につけた馬が、1,2頭馬券圏内に喰いこんで来ることはあらかじめ想定しておいたほうがいいのではないか。そんな気がしないでもありません。
次に展開ですが、今回もアウスヴァールが何が何でも姿勢でハナを取り切るでしょうから、問題はその後ろ、ドゥラエレーデ、ホウオウアマゾン、ノースブリッジあたりの並びがどうなるかでしょう。
今回は差し脚質の馬に人気が集まっていますので、当研究所的には「前の各馬が競り合ってわざわざ人気馬を利すような下手を打つことはない」と考えていて、意外に早く前の隊列が決まり、さほどペースが上がらないシーンも想定しておくべきなのではないか、と。
ただそれでも、出走各馬の地力に大きな差がある組合せであることは確かですので、最終的には各馬の地力と立ち回りのうまさのバランスを上手に取れた人だけが的中という結果に持ち込める。大枠として、そんな流れになるのではないかと考えているところです。
ということで、中心には⑨ステラヴェローチェを推します。
この馬は、もともとGⅠでも好勝負していた馬ですし、今年の大阪杯の走りを振り返ってみても、長期の休養でスケールダウンした印象はありませんでしたから、上位人気2頭を別格とするならば、地力の面で大きく見劣ることはないと言っていいでしょう。
しかもこの馬、札幌の洋芝が合わないはずはありませんからね。さらに言えば、位置取りも人気2頭の前は取れそうですし、この鞍上なら少なくとも大外ブン回しのリスクは低いと言えますので、馬場適性や展開面を考慮に入れるのであれば、今回はこの馬を中心視するのが妥当なのかな、と。
2番手は、⑪プログノーシス。
当研究所的には、今回、この馬はものすごく難しい立ち回りを強いられると踏んでいるのですよね。
ペースがそれほど流れない中で、終始外々からというのも厳しいですし、かといってこの人気であえて狭いところに突っ込むというのもまた、大きなリスクではありますからね。
ただそれでも、ここでは力が違いすぎる印象もありますので、展開負けを一定程度想定しつつも、地力だけで勝ち負けのラインまで持ってきてしまう可能性も十分とみて、評価はこの位置としました。
3番手は、③ボッケリーニ。
この馬は、言わずと知れたGⅡの申し子のような馬ですし、初の札幌コースにも高い適性がありそうですので、いつもどおり最後の詰めを欠く印象はあれど、この相手でも上位争いには持ち込んで来られるのかな、と。
またこの馬がここで好走するには、人気2頭よりも立ち回りの部分でアドバンテージを作らないといけませんので、そこは浜中Jの手腕をただただ信頼するしかありません。
4番手は、④シャフリヤール。
ノドの手術を経て完全復調と遂げた今のこの馬からすると、本来であればプログノーシス以外の馬に先着を許すことがあってはならないのだろうとは言えるでしょう。
ただ、武Jに乗り替わることがプラスに出るとは思えませんし、良馬場想定とはいえ札幌コースに高い適性がある印象がない中においては、この馬の地力の高さに最大限の敬意を払うにしても、最後のひと枠で拾うのがギリギリという最終判断になりました。
その他、ジオグリフに関しては、ノド鳴り&早熟と狙いづらいタイプの馬であると認識していますので、札幌得意、好枠、この馬とはめっぽう相性が悪いことをすべて承知の上でも、あえて拾うことはしません。
ノースブリッジは、ハナを切った時にMAXのパフォーマンスを見せられる馬ですので、アウスヴァールがハナに行くという想定の下では、拾う根拠がないということになります。力的には、ここでも通用する馬だとは思っていますけど、、、
▼ マガジン「知らなきゃ損! 正しく馬を知る方法」はこちらから
いいなと思ったら応援しよう!
![本気の競馬力向上研究所](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112992297/profile_487062c71ac49fec42b53fc29b6c9508.jpg?width=600&crop=1:1,smart)