週末の障害戦回顧(9/24,25)
この週末も、中山、中京で計2鞍の障害戦が行われました。
馬場状態がどうなるかも微妙な中、中心馬が4番人気2着、2番人気2着なら、ギリギリ及第点という見方もできますが、個人的には、あんまり手ごたえを感じる結果ではなかったのかな、と。それぞれのレースで、「ん、、、あれっ!?」というシーンも随所に見られましたし……。
その他、難波Jの2連勝という点も見逃せないですね。両レースとも、ジョッキーの腕で勝利を手繰り寄せたという側面も間違いなくありましたから、難波Jの素晴らしい騎乗ぶりも、今週のトピックスだったのかな、と。
では、早速、レースを振り返っていくことにしましょう。
【土曜日分】
中山8R 清秋ジャンプステークス
ここは、昇級戦となったジェミニキングが快勝。馬場状態や枠に恵まれた部分があったにせよ、内容的にはほぼ完勝ですから、いよいよ本格化の兆しを見せてきたのか、という印象もありました。
確かに、もともと気性面が安定しないタイプの馬がブリンカー着用で一変し、その後も明らかな上昇ムードを漂わせていたのはありましたけど、このメンバー相手にいきなりこのパフォーマンスを示せるとは、正直、想像できなかったですね。
つまり、「いきなりここで化けた」と考えるのが自然ですから、おそらくこの馬は相当な中山巧者。この"気づき"は、今後のレースシミュレーションに生かしていかないといけません。
2着マイネルグロンは、こちらの期待に応える力通りの走りはできていたと思います。やはり中山は合いますし、時計のかかる馬場も味方して後続を大きく突き放している中で2着に甘んじたのは、素直に相手を褒める以外ないのでしょう。
3着サンティーニの評価は、やや難しいですね。厳しい展開の中、よく走ったと言えばそうですが、上位2頭には大きな差をつけられていますから、今日のところは、評価を留保しておくことにします。
5着レーヴドオルフェに関しては、この馬が一番人気とはちょっと驚きましたけど、ほぼ力通りの結果なのかなと考えます。
9着ビレッジイーグルの敗因は、こちらの読みどおり主に道悪なんでしょうけど、「本当にそれだけなのか?」というところは、少し気になりますね。
13着タイキフロリゼルは、水濠で大きなミスをしてジ・エンド。ただ、まともでも勝ち負けまでは苦しかった気もするので、もしかすると体調面がまだ完全には戻り切っていなかったのかもしれないな、と。
【日曜日分】
中京1R 未勝利
ここは、入障初戦だったロードアクアが、ヴィーヴァバッカスとの一騎打ちを制して見事に勝ち切りました。
正直、相手に恵まれたのは確かですが、時計的には標準レベルと評価できますから、今後もスピードを生かせるレース条件限定で、オープンでも活躍するシーンが観られるかもしれないですね。
2着のヴィーヴァバッカスは、道中で少し余計な力を使うシーンがありましたけど、概ねほぼ力どおりの走りはできていると思います。
対既走馬では、読みどおり圧倒的な力の差を見せつけていますし、その中で初障害馬に負けたのなら、こちらの想像どおりの走りはしてくれた。そう評価しています。走破時計も、決して遅くはありませんからね。
3着スーパーフェイバーは、まあこんなものでしょう。
着順だけを見れば、そろそろ順番が来てもよさそうにも思えるわけですが、個人的評価としては、圧倒的に相手に恵まれない限り、現状のこの馬に順番が回ってくることはない。そんな辛口評価をしておきます。もしわずかながらチャンスがあるとすれば、新潟コースになるのかな、とも。
4着ミリタリータンゴにとって、馬場が乾いたのは大きなプラス材料だったわけですが、結果、道中のロスが大きく響いてしまいましたね。
内のアンブローニュから執拗な圧を受け、終始脚が溜まらない状況が続いていましたから、あれでは最後伸び切れないのも仕方ありません。平沢Jの力量を考えれば、今回は完全に騎乗ミスと言えるレベルの失態がありましたから、さすがに次走でスーパーフェイバーに先着を許すことはないと思うのですが、、、