第24回 新潟JSの回顧
いや~、黒岩J、苦節十数年、ついに重賞を勝ちましたね。
昨年あたりから、以前よりも頭で考えてから乗るようになっていたことは、私たち競馬ファンの目にもしっかりと映っていましたけど、まさにその積み重ねが結実した勝利。そんな印象を持ちました。
なにはともあれ、黒岩J、重賞初勝利おめでとうございます!
では、早速、レースを振り返っていくことにしましょう。
土曜 新潟8R 新潟ジャンプステークス
まずレースの全体像から振り返ってみると、ソコソコ先行馬が揃った組み合わせだったものの、ケイティクレバーがスタートをミスって流れに乗れなかったり、序盤はイイ感じで追走していたザメイダンが一つの着地ミスをきっかけにしてリズムを崩したりと、いくつかの偶然が重なった結果、ホッコーメヴィウスにとっては、誰にも干渉されずに単騎で行けるこれ以上ないレースパターンとなりました。
なので、本来ならもっと後続を突き放してもいいところなのですが、僅差の勝利となったのは、やはり新潟適性の問題だったのだろうと思います。実際、レコード決着にはなりましたけど、私の個人の想定よりは決着タイムが平凡ですからね。
ただ、僅差の勝利になったことで、黒岩Jのエスコートがハマったという部分に光が当たるのは、決して悪いことではないでしょう。実際、ちょっとでも道中で無駄脚を使っていたら、勝ち切るのは難しかったわけですから…。
2着のゼノヴァースは、前走の反省を生かしての先行策を選択。レース途中からは、相手をホッコーメヴィウス一頭に絞って、森一馬Jらしさが詰まった上手なレースができたように思います。
最後、脚がやや鈍ったのは、前半から位置を取りに行った影響もあるでしょうから、今回は、現状の力をほぼ出し切っての2着。そう理解するのが妥当でしょう。
3着ヴァーダイトに関しては、よく頑張っているとは思います。鞍上の小牧加Jも、勝負どころでの石神Jとのつばぜり合いを見事に制したわけですから、これはもう立派というほかありません。
ただ、これだけ上手なレースができていた割には、正直、もの足りなさも感じるんですよね。デビュー戦の内容を踏まえれば、ほぼ満点に近いレースをして、ロスのあったニューツーリズムと僅差というのは、率直に言って「う~ん」と首をかしげたくなるところはあるよな、と。
ロスがありながらの強い内容の3着なら想定内でしたけど、小牧加Jのほぼ完ぺきなエスコートがあってのギリギリ3着は、ある意味、想定外ではありましたね。
4着ニューツーリズムは、ここにきて本当に力を付けていますね。
テン乗りの伴Jも、多少のロスはありつつもできる限りのことはやってくれた感もありますから、惜しかったと言えば確かにそうですが、今後に向けて非常に明るい見通しが立つ好走だったと思います。
ただしこの馬は、無類の新潟巧者ですからね。他のコースに替わってどうなのかと言えば、やはり大きく割り引いて評価しないといけない。そこだけは要注意ですね。
5着アサクサゲンキは、馬体が減ってパドックの気配が薄かったですから、敗因は、本調子になかったところにあるんだろうと理解しています。
案の定、石神Jとの相性は抜群だった中で、これくらいのパフォーマンスにとどまったとなると、やはり体調面に凡走の原因を求めざるを得ませんから……。
8着マリオは、時計勝負に対応できなかった感じ。ここは、こちらの読みが甘かったです……。
10着ケイティクレバーは、スタートを失敗してレースの流れに乗り損ねてしまいましたから、これではどうやったって走れません。敗因が乗り替わりにあることが明らかである以上は、次走、当然見直しが必要になってくるでしょう。
12着ザメイダンは、一ヶ所の着地ミスが致命傷になった印象ですね。あのロスがなかったらどうだったか、は、正直、なんとも言えないところではありますけど、少なくとも、このような惨敗はなかったはず。そんな気がしています。
結果論にはなりますが、やっぱりこちらも乗り替わりが敗因の一つにはなっていますから、そこの読みの甘さは、自分なりにしっかり反省しないといけません。
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