明日の注目3歳戦(3/27)
明日は、阪神で毎日杯が行われます。
馬券的な妙味はないですけど、昔風の言い方をすると、「ダービーの秘密兵器」がここに集結した印象もあるので、非常に興味深いレースになると考えていいと思います。
阪神11R 毎日杯
ここの注目は、人気上位の4頭という評価でいいと思います。中でも、⑥シャフリヤールと⑦グレートマジシャンのレースぶりは、必見でしょう。
まずは、⑦グレートマジシャンから。前走のセントポーリア賞は、バジオウ相手に好時計勝ち。スプリングS3着のボーデンが、未勝利勝ちした際の時計にはさすがにかなわなかったですけど、ラップの比較では、遜色ない評価を与えてもいいほどの素晴らしい走りを見せてきました。戦前から期待はしていたのですが、こちらの想像を超える快走でもありましたからね。
そんな素質馬も、ココは相手がかなり骨っぽい印象もありますし、関西への輸送もあるので、ブラストワンピースの時のようには、楽に勝たせてくれないとは思います。阪神の外回りなら、実力を発揮するのに不足はないですけど、それでもさすがに楽勝までは期待薄でしょう。
ただ、そんな困難を乗り越えて、シャフリヤール相手にここを勝ち切ったならば、俄然、ダービーが楽しみになってきます。東京ニ四がピッタリなタイプでもあるので、最低でも2着に入って、賞金をなんとか加算してほしいですね。
対する⑥シャフリヤールも、前走内容は上々。超スローペースになった分、走破時計は遅く追走の担保もないのですけれど、それでも、先週のスプリングSを勝ったヴィクティファルスを上回る好内容のレースぶりを披露しているのですから、ここではむしろこちらが上位人気になってもいいくらいのイメージでいいのではないでしょうか。
こちらは関西馬ですから、長距離輸送の心配はありません。崩れる心配が少ないという意味では、グレートマジシャンよりもこちらが上でしょう。どうしても馬券を買いたい方は、そのへんの条件面も多少は考慮に入れたほうがいいと思います。
ちなみにこの馬、スパンと切れるイメージはないものの、兄アルアインよりは追って味がありそうですし、その分、距離延長にも対応できそう。この馬は、2着ではダービー出走に賞金が足りないので、是非、勝ちたいと思っていることでしょう。青葉賞あたりを使わないといけなくなるシナリオは、なんとしても避けたいのでしょうから……。
もう一頭挙げるなら、①プログノーシスの走りっぷりにも注目したいですね。初戦は、外々を回る安全運転で快勝。着差以上の強さで、時計もそれほど悪くはありません。
何よりこの馬、馬っぷりがよくてフットワークも迫力満点。中内田厩舎ですし、2戦目で「あれっ???」ってパターンも考えておかないといけないですけど、上位2頭を喰って、一躍クラシック候補に名乗りを上げる可能性まで秘めた馬だと思います。
④ルペルカーリアは、距離短縮もいいですし、確実に上位争いに喰い込んでくるのではないでしょうか。
ただしこの馬、超良血なんですけど、先に取り上げた3頭と比べると、スケール的な魅力がひと息なのかな、と。馬券圏内の可能性だけを言うなら、プログノーシスよりこちらが上だと思うのですが、アッと驚くような走りを見せる可能性では、逆にプログノーシスよりも期待薄なのかなと考えていいように思います。
いずれにしても、必見のレースになることだけは間違いなし!
中山10Rの伏竜ステークスも面白いメンバーが集まっていますけど、明日一番の楽しみは、このレースを措いてほかにないんじゃないでしょうかね。