チャンピオンズカップの見どころ
今週は、中京競馬場でチャンピオンズカップが行われます。
実は、明日、いろいろと予定が立て込んでいて、記事をアップできる保障がないのですよね。そこで、不確定要素が多い中で申し訳ないのですが、今週はGⅠの見どころを解説を金曜日に発信することにしました。
土曜日の馬場傾向を確認できない中で情報発信するのは、とても心苦しいのですが、その点、どうかご容赦いただければと思います。
日曜 中京11R チャンピオンズカップ
今年は、実力馬の状態面に怪しいところがある中で、枠順の並びも「ハンデでも付けたの?」というくらい絶妙な塩梅になってしまいました。
能力的な順位を付けるだけなら、さほど難しいことではないのですが、コース形態がトリッキーでもともと紛れが多く、さらにコースや距離への適性に疑問符が付く馬も少なくないことから、ここは、ほぼ何でもありの非常に難解な一戦になったと考えていいでしょう。
イメージとしては、展開の読みを外したら、箸にも棒にも掛からないといった雰囲気なので、いっそのこと、ここはスッパリと割り切って、道中の並びや仕掛けどころを決め打ちする形のほうが、結果的にメリットが大きいのではないかと思いますね。
さて、全体を見渡すと、内から③メイショウワザシ、④エアアルマス、⑫モズアスコット、⑬インティと、例年よりもすんなりと先行したい馬が集まった印象です。
そこに最近、序盤の行きっぷりが目立つ⑩アナザートゥルースが絡んでいったり、一瞬の脚に欠ける⑤クリンチャーが早めにマクって出るような展開になると、いかに先行有利の中京コースといえども、前受けする馬にとっては、息が入りづらい厳しいレースになる可能性が高いのではないでしょうか。
僕的には、細かい並びはともかくとしても、ここが引退レースとなるモズアスコットが、横山武Jで出し切る競馬をしてくる可能性が高いと考えていますので、4角先頭のモズアスコットに、クリンチャーあたりが早めに並びかけるようなレースを想像しています。
その前提で考えると、クリンチャーの直後あたりにいて、道中、しっかりと脚を溜めていた馬が、俄然、有利になりそう。その候補は、内から、①タイムフライヤー、②ゴールドドリーム、⑥エアスピネル、⑦カフェファラオ、⑪チュウワウィザード、⑮クリソベリルあたりになるのではないでしょうか。
このうちエアスピネルは、そもそもコース適性に疑問あり。カフェファラオは、前走のシリウスステークスの勝ち時計が、翌日、同じコースで行なわれた3勝クラスの条件戦より1秒5も遅いですから、いくら外を回る横綱相撲だったとは言え、絶好調に見えたユニコーンステークス当時のデキには戻っていないのではないかなと。
そうすると、先に仕掛けるクリンチャーに、タイムフライヤー、ゴールドドリーム、チュウワウィザード、クリソベリルを加えた計5頭の中から、勝ち馬が出るのではないかと考えられるのですよね。
ではここから、さらに絞り込みをかけていきましょう。
タイムフライヤーは、最内枠でロスなく運べそうなのは間違いなくプラス材料ですが、好成績を収めた北海道シリーズの2戦でも、GⅠのメンバーに入ると時計的にはっきり足りないレベルの走りでしかありませんでした。おそらくここも大崩れなく走ってくるとは思いますが、内をすくって掲示板というところが、妥当な評価かなと思います。
そして、断然人気が予想されるクリソベリル。懸念材料は、この外枠と体調面でしょう。外枠については、ある程度ペースが流れることで、ロスを最小限にとどめられそうなイメージも湧くのですが、調教の動きは明らかに本調子を欠いているように見えますし、調教後の馬体重を見ても、ちょっと太めの状態でレースを使うことになると思うのですよね。
この点、能力は断然でも、やっぱり大きな不安材料ではあります。最終判断はパドックで、ということになりますが、現状は4番手評価までがいっぱいいっぱいでしょう。
すると残った馬は、クリンチャー、ゴールドドリーム、チュウワウィザードの3頭。
このうちゴールドドリームは、明らかに全盛期よりも力が落ちてきていますが、ここには出走していないヒストリーメイカーをものさしにして比較すると、まだまだクリンチャーと同等くらいの力は残っているようにも思えます。ちょっと甘いところがある馬なので、この内枠もいいですしね。
一方のクリンチャーは、相手関係的にどうかという不安もあるわけですが、これまでのレースぶりからコース適性は高そうですし、自分で動いて行ける脚質も有利に作用しそうで、ここは勝ち負けまで期待していいのではないでしょうか。
ただ、この2頭なら、チュウワウィザードのほうが上かなとも思えるのですよね。クリソベリルには完敗続きですけれど、その他の馬との比較なら、実績はむしろこちらが上位。さらに、状態ひと息で器用な脚に欠けるクリソベリルを外に張りながら、クリンチャーの後ろを上がっていくような形に持ち込めれば、勝ち負けは必至かなと。
まとめると、勝ち切れるかどうかは別として、上位に来る可能性が高いという意味では、チュウワウィザード、クリンチャー、ゴールドドリームの順に有力。
まとめて負かせばクリソベリルだけど、今回は馬券圏外まで想定しておく必要もあり。その他では、終始インを立ち回る形でのタイムフライヤーに、馬券圏内ワンチャンスといった感じでしょうか。
⑧サンライズノヴァは、地力があって展開がハマる可能性も高いのですが、コーナー4つの競馬では、器用に立ち回れない分、掲示板の下のほうがギリギリかなと見て、若干の気持ち悪さを抱えたまま消すことにします。
また、地力のある先行各馬も、クリンチャーがまとめて潰してくれる想定で消し。まあ、ここの読みが外れたら、どうにもこうにもではあるのですが、ここは決め打ちしかありませんからね。
いずれにしても、激戦必至となることが予想される今年のチャンピオンズカップ。来年以降にもつながるような、素晴らしいレースになることを期待したいですね。