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【無料記事】知っておきたい「競馬NGワード集」

最近のオッズ動向を見ていると、競馬ファンのレベルは確実に引き上げられていて、10年、20年前とは比べものにならない域にまで到達しているように感じられます。

他方、レベル向上の一翼を担っているのは、一部のコアな競馬ファンに限定されているのが実情であり、残念ながら競馬ファン全体の底上げが図られているとは言い難い。これが当研究所の現状認識でもあります。


こうした現状に至った背景としては、「データ解析の精度が上がって、人間の記憶力に頼らずしてもそれ相応の馬券成績が出るようになった」ことが挙げられるのでしょう。

しかしながら、自ら高度なデータ解析を行い、最も期待値の高い馬券を効率的に買い続けられるファンはごく一部。その他大多数の競馬ファンは、メディアにしばしば登場する競馬評論家やトラックマン、予想家を自称する人々によってもたらされる情報に従来どおり依拠し、どのような馬券を購入するか最終判断しているのが現状なのではないでしょうか。


とは言え、こうした現状を単に批判的に捉えているのかと言えば、必ずしもそうではありません。

基本、競馬とどのようなスタンスで向き合うかは人それぞれ自由ですし、現実として「何らかの情報媒体に頼らなければ予想を構築することすら難しい」という競馬ファンが大多数なのも確か。今の競馬界がこうしたライトな競馬ファンの方々に下支えされているという背景も、当然見過ごすことはできませんからね。


そこで本投稿では、主にビギナーから中級者の方を対象として、競馬評論家やトラックマン、予想家を自称する人々の中で絶対に信用してはいけない人がしばしば使う「NGワード」をつまびらかにすることにより、一般の競馬ファンの方が巷にあふれかえる情報を効率的・効果的に取捨選択できるよう、一つの”道標”を立てておきたいと思います。

今回は、ところどころに「毒」が盛られた大手メディアでは絶対に書けないヒリヒリする投稿内容となりますが、当研究所としましては、これにより微力ながら競馬ファン全体の底上げに少しでも寄与することができたらいいな、と。


NGワード1「手広く」

競馬中継を見ている方なら、このワードをよく耳にすることでしょう。
この『手広く』という表現は、「本命馬が人気薄だから、”手広く”馬券を買っても儲かる」という趣旨でよく使われます。

例えばですが、3連単を100円ずつ100点買いして見事150倍を的中させ、10,000円の投資で5,000円の利益が出たとしましょう。

”手広く”馬券を買うとはこういうことで、大きなオッズの馬券を手にする回数が増える半面、150倍の万馬券を的中させたのに、リターンは投資金額のたった1.5倍でしかないと……

そして、仮に次のレースで10,000円を投資して馬券が外れれば、その時点ですでに収支はマイナス。つまり、レース単位で見れば2打数1安打という高的中率、しかも見事万馬券を的中させたのに、なぜか回収率はマイナス。そんなしょうもない事態に陥りがちというわけなんですよね。

こんな話をすると、「いやいや、500倍、1,000倍の馬券が当たればちゃんと儲かるじゃないか」という声が必ず聞こえてくるのですが、”手広く”馬券を買って500倍、1,000倍というオッズの馬券がどれくらいの頻度で的中するのかを考えてもらえれば、それ以上の説明は要らないでしょう。

だから、『手広く』という表現を好んで使う競馬評論家の馬券成績は、どの角度から見ても優秀であろうはずがない。当研究所としては、迷わずこのような見解にたどり着くということになります。


NGワード2「総流し」

NGワード3「フォーメーション」

NGワード4「裏表」

これらのワードも、目の前のレースをただ当てたいだけの評論家等がしばしば使いたがるNGワードと言ってもいいでしょう。

そう、そうなんです!
「点数を多く買えば買っただけ、馬券は当たりやすくなる」
これがはたして絶対的真理なのか、よく考えてみないといけません。

確かに「狙い馬が好走する」という前提で言えば、点数を多く買えば買っただけ馬券は当たりやすくなるのかもしれませんが、この論理はそもそも狙い馬が馬券圏外に去ることを前提にしていないのです。

「この超穴馬絡み馬券は絶対に取りたい」などの明確な理由があるならまだしも、これらのNGワードを常套句として使っている人なんて、当然信用できるはずがありませんよね。なぜなら、「目先のレースを的中させたい」気持ちばかりが先行し、年間回収率のことなんて意識にないのですから。


NGワード5「良血馬」

NGワード6「リーディング上位厩舎」

NGワード7「リーディング上位ジョッキー」

これらのワードも、目の前のレースをただ当てたいだけの評論家等がしばしば使いたがるNGワード。

確かに、リーディング上位厩舎所属の良血馬にリーディング上位のジョッキーが騎乗しているケースでは、過去データを精査してみても、好走確率は平均以上と断言はできます。

が、、、ちょっと待った!

こういった馬たちは、常に人気が付いて回るだけでなく、しばしば過剰と思えるほどに馬券が売れる。つまり「コスパが悪い」とはまさにこのことであり、「好走確率とオッズに大きな乖離を生じやすい」と言い換えることもできるでしょう。

要するに、こうした馬の馬券を積極的に購入するようにしていれば、ある程度の確率で馬券は的中するのだけれど、ふと気づいた時には財布の中身が大きく減っていた。そんな事態に陥りがちというわけ。

これら3つワードは、それなりに説得力を持つ言葉ではあるのですが、「年間回収率の向上を目指す」という観点から見れば、ただのNGワードでしかない。当研究所としては、それくらいの強いトーンで発信しておきたいな、と。


NGワード8「レジェンド」

これも、競馬メディア界隈でしばしば耳にするNGワード。サッカーの三浦知良選手がそうであるように、レジェンドと呼ばれる人が現在の実力ナンバーワンであるとは必ずしも限りませんよね。

もちろん「レジェンド」と呼ばれるにはそれなりの背景があるわけで、一人一人の競馬ファンがリスペクトの気持ちを抱くのはとても良いことですが、一歩引いて言えば、それと今の実力とはまったくの無関係。

「最後はレジェンドの手腕に期待」などとうそぶく競馬評論家は、「感情移入しすぎて冷静な判断もできない人」と認識せざるを得ません。


この他にもNGワードはたくさん存在しますが、今日はこれくらいにしておきましょう。本日は、最後まで読んでいただきありがとうございました。

なお、当研究所では、一般の競馬ファンの方にお役立ていただける「ここにしかない」各種マガジンを有料公開しています。本投稿をさらに掘り下げたような内容も盛りだくさんとなっておりますので、興味のある方は、是非ご購読くださいませ。


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