週末の障害戦回顧(8/10,11)
土曜 中京1R 未勝利
ここは、最内枠から果敢にハナを切ったゼンカイテンが、スピードでギリギリ押し切って障害初勝利を挙げました。
ゴール前で急激に甘くなったところを見ても、「中京コースでよかったね」というレースぶりでしたから、中心視したこちらとしてもまさにしてやったりの結果ではありました。
2着トーセンオリジンは、鞍上の叱咤激励に応える形で最後までしぶとく脚を使ってきました。
飛越ごとに内の馬にリードを許す苦しい形での追い比べを制したのですから、今回は価値ある2着と評価していいように思います。
3着スマートルミエールは、これ以上ない完ぺきなレースをやり切れた中で最後に競り負けたのですから、これがこの馬の限界ということにはなるのでしょう。
ただ、中京のように器用さが生きるコースはやはり合っていましたので、使うレース条件やメンバー構成によっては、今後も入着級の好走劇を目にするシーンは出てきそうです。
5着アルカンサスは、やはり中京適性が高いようで、同じ詰めを欠くにしてもレース内容が格段に進歩していましたね。
ただ、時計面に限界がありそうなところが見え隠れするシーンもありましたから、馬場状態によって今後も都度、評価を微調整する必要に迫られそうだな、と。
土曜 中京4R オープン
ここは、小頭数にもかかわらずテンから位置取り争いが激しくなり、その結果、脚質に関係なく地力があって中京コースにも良績があった馬のワンツーフィニッシュとなりました 。
勝ったテイエムタツマキは、レース序盤から勝ちを意識したレースを仕掛けて行った分、最後は余力がなくなっていましたが、それでも追い比べを差し返す形で制したように、やはりこのメンバーでは力が一枚上だったということになるのでしょう。
ところで、田村Jの道中のエスコートには微妙なところもありましたが、最後の直線では勝ちにこだわる執念を見せてくれましたので、今回に関しては「結果良ければすべて良し」ということでいいのではないでしょうか。
2着ハーツシンフォニーは、スローにならなかったことで左回り巧者らしく力を存分に発揮できました。
詰めが甘いのは今に始まったことではありませんので、僅差の2着なら十分な結果と言えるのかな、と。
3着イクスプロージョンは、勝ちに行くレースをした分、最後に甘くなった印象でしたが、このメンバー構成でやっとこさの3着というのは、大して評価できないのではないか、と。
5着ギガバッケンは、他馬が主張してきたことでハナに行けませんでしたので、この惨敗は致し方なかったと考えています。
日曜 新潟1R 未勝利
ここは、能力上位とみられた4頭のうち、自分の力を出し切った3頭によるレースとなりました。
勝ったヴァトレニは、マイペースの逃げに持ち込んでなんとか苦手とする新潟コースを攻略。
最後にギリギリの勝負になったところなどは、やはり別のコースのほうがいいという証明になってしまいましたが、それでもなんとか勝ち切ったことはこの馬にとって大きな収穫でした。
2着アメリカンピースは、完全な勝ちパターンに持ち込んで勝ち切れないのですから、やはりこちらも新潟は本来的に不向きということになるのでしょう。
ただそれでも、総括としては「今回のメンバー構成であれば新潟コースでも比較上位の力関係であった」ということでいいのではないでしょうか。
3着スズノイナズマは、可もなく不可もなくという結果でしたが、レースぶりを見ていると、この馬は器用さが生きるコースのほうが合っている印象もありました。
よって、コース替わりでのさらなる前進には今後も一定の注意を払ったほうがいいように思います。
7着ウインエタンセルは、パドックの気配からしてひと息でしたし、道中もこの馬らしい行きっぷりがまったく見られませんでしたので、今回は状態面が本当でなかったと評価するのが妥当なのかな、と。
それでは引き続き、「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。